浮かしておく、

最近、ミッドサマーが動画配信サービスにて公開されたみたいで色々な考察をまた見かけることになった。

実は最近になって、ちゃんと本編を通して見たんだけど(それまでは断片的なクリップ等を見ていた。アメリカではよくあること) 「日本の文化に少しでも触れて育った人は恐怖なんて感じない映画だろうな」とぼんやり思っていた。

一神教を信じ、その長い歴史の中で文化を踏み躙り、吸収し、継承されてきた文化と歴史を歩んできた文化圏の中で育った人からしたら、この映画は底知れない恐怖がきっと尾骶骨の辺りから蔓延ってくる。

異文化体験だーと考えていた私はどちらの文化にも触れながら育ってきた故の、またちょっと別アングルの視座を持っているのだろう。

そこで、でも、「なるほどな」と思ったのは日本という国はそこら中に意味わからない、太古の時代からあるかもしれない祠や縄や謎の産物が現代の風景に違和感なく馴染んでいるのと、妖怪や奇怪が顔を覗かせる日々と、あと神道という宗教というより共通価値観と呼ぶ方がしっくりくる概念を丸っ切り呑み込める国だから、よく分からないものに対して、一旦置いておくことが出来るのかな、という考えが浮かんだ。

曖昧さ、という言葉は日常でも使われる。言葉はその文化を一番明快に表現する媒体。

ミッドサマーは綺麗な画と気持ち悪い感情を両立させることのできる作品なのでおすすめです。脳内が掻き乱される体験ができるよ。

PS 因みに初めて携帯で書き殴ってみた。出先。なのでいつもの文章よりメモ感が強いかも。

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