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22時の車窓から

夜ってやっぱり、優しい時間。

東京のインフラって本当にすごいし、便利だけど、使っていく上ではやっぱり致命的なシステムエラーがあると思う。

事の発端は、静岡から帰ろうとしていた時、よくあるように、今回も首都高付近で様々な理由による渋滞が発生して、駅解散より、家に行っちゃった方が現実的だった事。そして、理由のもう片方がマップ上で調べてみたら同乗していた友人のほとんどが直進距離だと意外と近くに住んでいることが発覚した事。電車で移動しようとすると一度新宿や池袋…都内に出ないといけないのに、直進距離だと15分位。一極集中型のシステムってこういう時、本当に不便。そして、東京は車を保有することに向いていない街だから、もうただのバグ。

そういう前置きをしておいて、でも、このnoteは温度感の高めの話を綴るつもりでいます。

「え、近」そう言いながらある家から別の家に移動している間に、感覚がハワイの時に一気に引き戻された。

22時からでも、召集できて、実際集まって、駄弁って、まとまりがよくなったり、単純に眠くなったら帰路につく。解散する時間は大体2時とか3時。電車がなく、バスもほとんどなく、車オンリー社会だからこそ成り立つタイムスケジュール。

その、一人で自分のお家に帰っている時間に感じる夜の風と、ひんやりとした空気感と、様々なグラーデーションの藍色を眺める時間。さっきまで楽しかったな、あとはもう家に帰って寝るだけ!というホクホク感を胸にゆっくりと「みんなといた自分」と「一人の自分」を切り替えていく時間。心の奥深いところを少しだけ濃い色に染め上げてくれ、じんわりと残っていくような時間。

そんな時間を、全然違う国で、違う年代に、違う人と、また体感できた。日常ではなく、非日常だけど、やっぱり楽しくて、愛しい時間だし、この人たちと今後もずっと生きていきたいな、と再確認できた時間を流れる車窓から、眺めていました。


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