クリア志向とマウンティング


「クリアする」っていうと

課題やテーマがあって、

目標を達成するとか

澄み渡るように、透明で

あるようにするなど、そんな感じ。


このクリア志向の心理が私たちに

いろいろと招いていると思うんです。


テレビゲーム登場以来、

私たちの生活のなかに

いまならスマホのアプリなどが

影響を及ぼしている。


課題をクリアしていって、

目標を達成するっていう世界を

現実の世界にも投影してしまう。


クリアできないと面白くなくなる、

腹が立つ、キライになる。

他人やライバルが成功してると

なんか面白くない。


全部キチンとやりこなして、

効率的に、かつスタイリッシュに

オールクリアすることを目指し始める。


面白く感じるように、

のめりこませるように、

優越感に浸れるように・・・

課金を誘導していくような、

さまざまな工夫が

その世界には、ほどこしてある。


現実がうまくいかないから、

ゲームでうまくやりたいって人。

ゲームでうまくいってるけと、

現実がうまくいかないって人。


課題をクリアして、種類すべて集めて

コンプリートし、達成感に浸る。

リアルな物質感のない、

スガタカタチのないモノやコトへハマる。


こういうゲームやアプリを

日常的にしていると、

その世界のスムーズさに慣れすぎてしまう。


ゲームやアプリのなかでは

劣化しない、させない。

だからどんどん積み上がっていく。


能力を維持したまま、次々と

レベルアップして、

その能力があればいつ、いかなるときも

そのチカラを発揮する。


っていう前提をつくって、

その能力があれば、できて当然。

なんだか、ハードルは

上がり続けるのである。


ナマミの人間は決して、そうではない。

経年劣化は確実に私たちを襲う。


できていたことが、できなくなること。

老いを受け止め、受け入れることが

自然だった。


ビジネスのために

アンチエイジングを許し、

人間の欲を際限なく、刺激し続けていく。


人間って、生まれて徐々に

いろいろできるようになって

ある一定のレベルまでいったら、

できなくなるようになっていく。


山にたとえる人もいますね、

登って達成感を味わい

そして下りていく。

下までおりていくんですよね。


おりるまでが大事なことなんですよ

ウチに帰るまでが遠足と同じ・・・

ん?ちょっと違うか(笑)


みんないま、山にずっといようと

してますよね。

ずっとご来光を拝みたいのか、

列をなし、渋滞をつくる。


遭難してしまうかもしれないし、

姥捨て山になるかもしれない。

それを承知で山にとどまる人が、

どれだけいるんだろうか?


(アメブロ過去記事より。ワタクシが

スタイルとして標ぼうするのは

人間、ちょっと気づきそうで

気づかないって視点を自分で

文章化すること。

これは知識を並べるのとは

ちょっと違う。知識文章は退屈なんでね

想像しながら書いてみると案外、

おもしろいもんですよ、笑)




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