モノトーンに溺れる絵筆
業火の縹靑/燐藍
火傷に彩られた青蔦
火刑に陥った水面は、未だに翡翠色を保ったまま
白日の焼け跡だけが、眩いほどに鮮やかで――
――訪れた宵闇に彼岸花咲き誇り
祈りの様な10/0.7の狂炎が
酩酊に浸された如月を柔らかに抱擁した__
0.7
0.2
0.0
0.1
0.
霞みゆく左眼の記憶に収斂されし、鮮烈な水彩画
木枯らしに滅び去った世界に
幽かな奇数の照光が射し込む
枯葉、或いは朽ち果てた亡骸に
手向ける造花の花束を求め
彷徨う巡礼者にとって、その光はあまりにも鋭く
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