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WE Run | Write, Eat, Run

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私たちが(そして誰かが)走り続けるためのリレーマガジン
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2020年10月の記事一覧

秋を走る

2020.10.1 モンブランかなあ。 でも今日は中秋の名月、お月見だから白玉団子のほうにしようかな? どうしようかな~で電車を降りたら。 月が本当にきれい。 誘われちゃったから...スイーツじゃなくてランニングにした (笑) 仕事が終わった夜に走り出したくなる月夜の魅力は何だ。 澄んだ空気、虫の声、昼の音色と違って届く川のさらさら 夜の世界にお邪魔します。 お月見するなら歩いたほうが味わえそうだけど。 走るリズムが心地よい。 ジャスト2kmのちょびランで、なんだか可笑しな爽

情報過多の固い道を、ふた駅分走る【池袋~高田馬場】

※方向音痴の意識低い系ランナーが、月に一度、ひと駅分だけ走るエッセイです。 ある火曜日の午後三時、私は西武池袋本店の前に立っていた。 足元には、つい今しがた買ったばかりのランニングシューズを履いている。 神奈川県在住で、東京には三カ月に一度行けばいい方の私がなぜここにいるかというと、ずばりこのシューズを買うためだ。 来月、仲間内で開催される「トレイルラン」なるものに参加してみることを決意した。ゆるやかな初心者向けのコースで、距離は十キロほどだそうだ。しかし、それまで「月に

「やさしいうた」の喜びと暴走メモリー

オンラインでDJデビューしたら 最近、ランニングで必ずリスニングするようになった。  以前のランニングでのリスニング活用方は、生放送で視聴できなかった討論番組をラジオがわりに聴きながらランするパターンがほとんどで、自分から主体的に接種するというよりも、軽くチェック程度の感覚だった。  それを今はランニングのついでに、音楽も楽しんでしまおうというわけで、むしろ主体的に接種することにしている。理由は以前のnoteにも少しだけ書いたが、可処分時間的に普段の生活の中に音楽を聴く時間

走ることで、明日がもっと楽しみになる

明日がもっと好きになった。それは、好きな場所が増えたから。 私はランニングが趣味で、毎週ほぼ決まったコースを走っているのだけれど、たまにランニング仲間から「こんな所を走っているよ」なんて話を聞くと、すぐに影響を受けて同じような場所へ走りに行きたくなる。 最近では古墳や史跡まで走ったという話をよく聞いていて、すごく気になっていた。なぜなら3年ほど前まで住んでいた熊本では、月に1回ほど塚原古墳公園という所へ子供達を連れて遊びに行っていたからだ。 古墳でそり滑りとか、ギョッとされ

金沢で『横恋慕』を走る ” 旅先で『日常』を走る ~episode22~ 石川編 ”

前回のあらすじ~ 奈良で修学旅行』を走る ~ ” 人々の日常のアクセントとして歴史が溶け込んでいるというか、歴史が街に寄り添っているというか。そもそもここに住んでいる人たちが、ここを観光とだとはあまり思っていなくて、「来たければ来れば?」くらいのスタンスなのだろう。” はじめに2020年10月10日土曜日。関東地方に台風が近づいていた。 私は出張で京都に来ていた。金曜日まで仕事をして、土日は休みというスケジュール。おとなしく東京に帰れば良いのだが、せっかくの休日を自室で台

蒸れた服を着て走る煩わしさのこと

先月、「濡れた服を着て走る重苦しさのこと」というタイトルのエッセイを書いた。初めて雨の日にランニングをしたら服がびしょびしょに濡れ、その重苦しさが人間関係に似ているのではないかという内容だ。 そんなエッセイに、あるお方がこんなコメントをくれた。 「長さんのパーカーが防水になる日が来たら良いなって思いました。」 この発想に、目から大きめの鱗がボロンとこぼれ落ちた。誤解しないでほしいが、”防水パーカーを着れば雨の日に濡れなくて済む”ということを私が知らなかったわけではない。“防

奈良で『修学旅行』を走る " 旅先で『日常』を走る ~episode21 ~ 奈良編 "

前回のあらすじ~ 琵琶湖で『廃墟』を走る ~ " 圧倒的な存在感を放つ物の影に隠れている物の中にも、意外に良質な存在はあるのだ。それを見つけることができるのは、常にアンテナを高く掲げて探求をやめない、好奇心や感性を持ち続けられる者だけだ。" 奈良で『修学旅行』を走る朝の8時半から、東大寺で奈良の大仏を見上げている。早起きが苦手なことには定評がある私がなんでこんな早朝からこんなところにいるのだろうか? 順を追って説明しよう。 2019年9月、東京発の深夜バスで京都に降り立

琵琶湖で『廃墟』を走る ” 旅先で『日常』を走る ~episode20~ 滋賀編 ”

前回のあらすじ~ 大垣で『奥の細道』を走る ~ “ ただ走れればよいわけではなく、走ることによってなにか得るものがあったり、楽しみを見出せなければ意味がない。このことは、前回岐阜を雑に走ってしまったことに対する反省点として持ち帰った教訓だ。” 琵琶湖で『廃墟』を走る 滋賀県を走るきっかけになった出来事がある。2019年9月、シルバーウィークのこと。前回の記事でも書いた ↓ の小旅行がきっかけだった。 当時私が全力で推していた沖田彩華という名の(元)アイドルが、卒業一周年

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東京から行く、初めてのトレラン WERun Video #01

池袋から電車で1時間かからない距離にある飯能へ、初めてのトレイルランニングへ行ってきました。 ▼KENTA AGAWA1984 https://note.com/kenta1214 ▼ひだまり山荘 飯能店 http://www.cr9000.com/publics/index/28/

ハンバーガーで例える、ランニングシューズ複数持ちの楽しさ

お気に入りのハンバーガーを1つ、イメージしてみてください。 例えば、私はマクドナルドのダブルチーズバーガーが好きです、とっっっても。 そのハンバーガーだけを食べて良いとしたら、月に何回食べたいですか? 月に1回?週に1回?毎日…? 私はまぁ、月に2回くらい食べたいかなぁ、と思います。(というか食べてます) でも、選択肢が、1つではなく2つになったとしたら…どうでしょう。 もう1つ別のハンバーガーをラインナップに加えて良いと言われたら、ハンバーガーを食べる頻度が上がりません