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駐車場でピアノを弾く夢🍏

やっとできた休日なのでちょっぴり夜更かしをしていたのがいけなかったのでしょうか。
今日も二つの夢を見ました。


最近一つの夢が短い・・・確かにクリアできた感じになるのが早いので終わってしまうのでしょうけど。


まず一つ。


🍏駐車場でピアノを弾く🍏


夢の国は日本。
立体駐車場の地下に置いてある車へ戻る途中の様子のようだ。
薄暗い少しひんやりとした時間帯。
着ているものからすると秋口のよう。
コツコツいつものハイヒールの響く音を聞きながら地下3階の自分の車へ戻る途中ズザッと出てきた人々。
着ている服はお世辞にも良いとは言えない。

日銭を稼いで寒さをしのぐために駐車場で肩身を寄せ合って暮らしている家族が何組か出てきた。

品物を物色するような目つきでこちらを見ている。
怖いと思いつつ急いで車へ向かう。

ところが、あるべき場所に車がない。
(今乗っている車の色はオレンジゴールドなのだが、夢の中では赤い車を必死に探していた。
次は赤い車なのかな笑)

なんと、赤い車があるはずの場所にはアプライトピアノが置いてあった。
薄汚い、きなりの布をかぶったピアノの蓋の上にベートヴェンのピアノソナタの楽譜が置いてある。

一つの家族の長であろう男性が一言。

「何か一曲弾いてくれ」

専門はoboeなんだけど・・・と思いながらも

ワラワラとピアノに近づいてくる人たちに椅子に追いやられる感じになり座る。

ストンっと座った私は一つ大きな深呼吸をし、気を落ち着かせ奏者モードに切り替える。

「なにかお好きな曲はございますか?」

私の問いに

「音の多い曲」「音の大きい曲」

と長の答え。

なんとも・・・私にとっては答えにならない答えで・・・・
そもそもベートーヴェンの音は肉厚で音量もしっかり出さなければいけない曲が多いからだ。

長の望むものはなんなのだろうか。。。考えていると
風が吹きパラパラと楽譜が勝手にスッと開いた。
地下駐車場なのに風が吹くって・・・さすが夢だわ。
そのページは《ピアノソナタ第8番「悲愴」Op.13 第一楽章》
楽譜を見せられた瞬間、なるほど。。。と合点がいった。

ベートーヴェンは若くして難聴を患う話をみなさんはご存知でしょうか。
少しずつ悪くなる耳の疾患を抱え、悲愴な気持ちに押し潰されそうになるのは安易に想像できる。

この曲が作られた時期の友人へ当てた手紙では、「自分の新しい音楽を作り上げて世に出したい」「この運命に打ち勝つのだ」など、自らの決意表明が記されている。

そのようなことを夢の私の脳内で馳せていると。

「早く弾け」

と長の一言。

あぁ、私の気持ちを浄化するのだわ。
と、ありったけの強烈な思いを込めて弾き始めた。

ありがたいことに、多少この曲もレッスンを受けていたので音を並べることはできた。

曲が進むにつれ、長の家族を含め周りにいる多数の家族に色が刺し始める。
それまでグレートーンの背景色だった皆さんの場所が赤やオレンジ、ピンク、イエロー、暖かい生命の色に包まれていく。

安心した。
この人たちは生きることができる。
と感じたからだ。

音楽と言葉で人の心と会話し、生きているということを感じ、生きることを選ぶエネルギーをうむ。

これが私のしたいこと。

カウンセラーでもない、お医者さんでもない。
だけど、音楽はその人が欲している薬になれる不思議なもの。
私はひつとひとつの心に合う音を選び、お届けするお手伝いがしたい。
そう思ってずっとやってきた。

1週間前、やっと自分らしい演奏会をすることができた。
まだまだ磨き上げていかねばならないが、その雛形らしきものが見えた。
お帰りになるお客様のお顔がOKサインをくれた。

この、振り返りだったんだ。
そう思った時その場にいるすべての人と地上へ上がった。
先ほどまで地下三階だったのに、芝生の上でコンサートのようになっている。

頬を撫でる風があたたかい。
思い思いの場所で、思い思いの格好で演奏を聴く皆々様の暖かな表情は忘れない。

演奏を終えた私は、ピアノの横に突然現れた扉を開けて次の夢へと移動する。


おしまい

皆さま、良い夢を🍏

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