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伸びしろは未知数ーTE

2021シーズンの戦いを占うユニットインタビューの第2弾は、攻撃のオールラウンダー、タイトエンド(TE)。濱部 昇オフェンスアドバイザーと、♯3植原 涼選手に聞きました。

―タイトエンドは少数精鋭ですね。今年のメンバーを教えてください。

植原  メンバーは3人です。4年目のホールデン(♯85ホールデン・ハフ)、2年目の僕、そしてショウエツさん(♯87堀家祥越 ※♯79から番号変更)が今シーズン、OLからコンバートしてTEになりました。

濱部  デカモリ(森 章光)・ショーノ(高木翔野)の2人が引退したので、そこを補うために既存のメンバーからコンバートできないか探しました。堀家はスピードもあって足がよく動くので、タイトユニットの6人目としてブロッカーを担えるのではないかと、OLコーチと相談しました。その方が、彼が生きるのではと思っています。

植原  ショウエツさんが得意なプレーはランブロックなのですが、その部分の強化というか、ホールデンや僕に足りないところを補ってもらっている感じです。僕も負けないようにと、いい刺激になっています。

濱部  TEはスペシャルなポジションで、ナンバーワン・ブロッカーでないといけないし、インサイドレシーバーとしてナンバーワン・ターゲットにならないといけません。スーパーハイブリッドなポジションなので、コーチングをするうえでは、両方求めると難しいんですよね。もちろん両方できるにこしたことはないのですが。ですから、ある程度割り切って、レシーバーとブロッカーのどちらかに注力するようなイメージで練習してもらっています。堀家はまずはブロッカーとして計算できるようにやってもらっているところです。

堀家-濱部さん

―TEは難しいポジションですね。

濱部  そうですね。うちのチームはTEを2人、3人使うようなフォーメーションも好んで使うので、本当に重要なポジションです。キープレーヤーになってほしいですね。

―チームもTEを強みにしていかないといけないですね。自分たちの特徴や強みはどう認識していますか。

植原  選手目線だと、フットボールに対して真面目なユニットだと思います。それぞれ内に秘めた強い思いがあり、それが強みだと思っています。それをもっとチーム内に発信して、チームに良い影響を与えていきたいです。 

濱部  プレー面では、ホールデンはビッグプレーをメイクできるプレーヤーで、サイズ・スピード・テクニックすべてにおいて他のチームに対してアドバンテージがあります。これは強みですね。ただ怪我に悩まされることがあるので、ホールデンの負担を植原、堀家でどうフォローできるか、今年はそこに期待しています。

ホールデン

ーホールデン選手から教わることもありますか。

植原  そうですね、ホールデン自身がブロックからルートの走り方までかなりこだわってやっているので、そこを細かく教えてもらっています。「TE魂」みたいなことはそう語りませんが(笑)、僕たちに求められていることに対するフォーカス・アプローチの仕方、TEに必要なことといった部分はかなり勉強になります。ジミー(QB♯11ジミー・ロックレイ)と話すときに通訳をしてくれるぐらい日本語も上手なので、日本語でうまくコミュニケーションが取れています。

―少し昨年を振り返りたいのですが。成果としてはどんなことが挙げられますか。

濱部  コロナ禍でイレギュラーなシーズンでもありましたが、ホールデンが開幕に向けて調子が上がり、キープレーヤーとして機能してくれました。昨年からチームに加わったQBジミーとは高校からの親友だけあって相性も良く、試合で活躍してくれたのは大きな成果でした。4選手の役割分担を明確化して、デカモリはホールデンのバックアップ、植原にはショーノのバックアップ、という形で回していました。役割分担とともに、練習では誰にプレーの回数を割くかが難しかったのですが、そこは割り切って、ホールデンとショーノに割かせてもらいました。デカモリと植原には少し辛い思いをさせてしまったかもしれませんが、その取り組みの成果は得られたと思います。植原は終盤、当たりの強さや持ち前のスピードを活かして、キッキングの方で活躍してくれましたね。

―昨年と今年でメンバーが入れ替わった影響は大きいと思いますが、今年の課題はどんなことでしょう。

濱部  植原の成長でしょうか。元々ブロック力やフットワーク、プレーの理解度も含めて高いものがあり、スピードもすごくあるのですが、大学時代はOLだったので、レシーバーとしての経験がありません。今年はレシーバーとしての経験やスキルアップを目指してもらっています。そこが伸びてくれば、試合に出るチャンスも多くなってくると期待しています。

―どうやら今年のキーマンは植原選手のようですね。

濱部  間違いないです。植原の出来がチームを左右するかもしれません(笑)。

植原

―期待大の植原選手、いまどんなチャレンジをしていますか。

植原  肉体改造をしています(笑)。春はスピードアップのために、ルートを走るテクニックなど、レシーバーに必要なテクニックを磨くことを重点的にやっていました。秋に向けては、体重を上げて、スピードを残しつつブロックもルートも精度がいいものをつくれるようにと、肉体改造に取り組んでいます。

―OLとTE、どちらが楽しいですか。

植原  どちらもそれぞれの面白さがありますが、特にTEは得点するチャンスが多いのでワクワクしますね。まだ人生で一度もタッチダウンをしたことがないので、今年は狙いたいです。

―レシーバーとしての経験が課題とのことですが、ボールキャッチの練習はどうしていますか。

植原  毎週末、チーム練習の前に、パッシングマシンを使って練習しています。あとは平日の仕事が休みの日に、ジミーに合わせてもらってキャッチ練習をしています。主観ですが、けっこうレベルアップしてきたと思います(笑)。

―それでは、ユニット全体の今シーズンのスローガンや目標があれば教えてください。

植原  「泥臭く勝ちにこだわる」をスローガンとして掲げています。3人のうち2人がTEの経験が浅いので、TEとしての高いスキルを見せるというよりは、必死にブロックしたりパスを捕りにいったりする姿を見せたいという気持ちもあって、これをスローガンにしました。

―そのスローガンを実行するためにユニットで取り組んでいることはありますか。

植原  2つあります。1つは、少ない練習回数の中でミスを恐れずに、1プレー1プレーを大切にやっていこうということ。もう1つはファンダメンタル(基礎技術)の練習のときに、ゲームと同じスピードでやろうということを約束事として取り組んでいます。

ー試合でこういうところを見てほしいという注目ポイントを挙げるとしたらどんなところでしょう。

植原  英語で表現するなら、「Be Balanced」です(笑)。ボディバランスやランブロックの姿勢にこだわってやっているので、そこを見てほしいと思っています。

―では、チーム内の他のユニットと比べて、ここは負けないというポイントをアピールしてください。

植原  難しいですが、「伸びしろ」をアピールポイントにしたいです。TE歴が浅いので毎試合成長しないといけない一方で、自分たちが目指す目標に対して何パーセント達成できるかが未知数と言えます。120パーセントまで突き抜けられる可能性だってあると思うんです。今年のスローガンに挙げている通り、「泥臭く」伸びていけるように頑張るので、それをアピールポイントにしたいと思います。

―最後に、自分たちにキャッチコピーをつけるとしたら。

植原  「Rough Boys」ですかね。「不器用なやつら」。そのまま僕たちのことを表現した言葉です。不器用だけど、努力して伸びていくところを見てほしいです。

濱部  植原はとても謙虚なのですが、慣れないポジションに取り組んで、毎週末いろいろなことにチャレンジしています。確実にひとつずつ積み上げてくれているので、この調子で力をつけて、活躍するユニットになってほしいです。

濱部 昇 オフェンスアドバイザー
(はまべ・のぼる)富士通などでQBとして活躍。引退後は母校の早稲田大学高等学院で教鞭をとりながら同校および早稲田大学で監督まで務め、22年の長きにわたり後進を指導した。2016年に勇退後、2017年から現職。早稲田大学では大橋ヘッドコーチの2年上の先輩にあたる。東京都出身、57歳。

TE♯3植原 涼
(うえはら・りょう)高校はサッカー部。日本大学でアメリカンフットボールを始め、アスリートタイプのOLとして2017年の大学日本一に貢献。2020年、オービック加入を機にTEへコンバート。OLで培った激しいブロックを武器に、貪欲な取り組みで進化中。178cm・100kg、宮崎県出身、24歳。

集合写真

▲左から:♯87堀家祥越、♯3植原 涼、♯85ホールデン・ハフ、濱部 昇オフェンスアドバイザー

< TE 自己評価レーダーチャート >
2人にユニットの「戦力」(アクア)と「キャラクター」(ピンク)を自己評価してもらいました。(全10項目。0~10点満点。2人の平均点をチャート化)

レーダーチャート_TE


全体的に控えめな評価の植原選手に対し、「7、8点はないと試合に出せないよ」「注目されるポジションなんだからもっと上じゃないと」と濱部コーチ。唯一、「包容力」の評価は植原選手と濱部コーチが一致して10点。常に謙虚な姿勢が好印象な植原選手でした。

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