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働く女性の健康セミナー「生理との付き合い方」編

もっと日本人女性がEmpowerされ自由に健康に人生やキャリア設計を出来るような社会になってほしい。
日本のジェンダーギャップを解消するにあたって産婦人科医としてできるのは女性の健康をサポートしていくことではないか。
そんな想いと社会的な健康経営への関心の高まりを踏まえて、最近は何度か働く女性向けのヘルスケアセミナーを開催する機会に恵まれています。

今回は「生理との付き合い方」というテーマに絞って、女性社員本人・上司・同僚それぞれの立場から、どのようにしたら健康に働き続けられるか、ディスカッションしました。

生理が重い人も軽い人も、悩んでいる人も悩んでいない人もいます。低用量ピルなどを使ってうまく付き合っている人、職場の環境が恵まれている人、置かれている状況はひとそれぞれです。

でも共通して挙がったのは、生理が理由でベストコンディションが発揮できない人は多いこと。女同士なら話しやすいけど、男性には理解してもらうにしても話題にしにくいし向こうからも話しづらいと思う、ということ。

自分の健康との付き合い方、職場の環境づくり、どのようにしたらこの状況を改善できるのか、双方からこんな意見が出ました。

①お互い状況が違うということを理解する

健康状態、家庭の状態、今日の身体的精神的調子、マイルーティン、好みの働き方、などみんな人それぞれです。生理に限らず、不妊治療中の人、持病の調子の波がある人、朝方の人、お子さんが小さくて出来るだけ家で過ごしたい人、あるいはただただ今日は気持ちが落ち込んでいる・・・などなど。男女関係なくいろいろな状況があると思います。上司は部下の状況を把握し、チームでも可能な範囲で共有する。そうすると思いやりを持ちながらお互い適切なタイミングで声をかけたり、より効率的な仕事の割り振りが出来るかもしれません。

②「女性のため」だけではない。

いかにも「生理休暇」です、とか、「女性の健康」のため、と言われると気恥ずかしいし限られた人の権利のように映ってしまうことがあると思います。そこで、性別や年齢関係なく健康上の都合で必要があれば休んだり在宅勤務することは許される文化を作る、それをTop Downで広めて全員が享受できる福利厚生とする。「生理で体調が悪ければ休んでも良いですと上が明確に言ってくれるだけでも変わると思う」という声もあったくらいです。ある程度ルールや制度化することで誰もが気まずくならずに自分の健康と向き合える環境に近付けるかもしれません。

③経営上必要なことでもある

バイエル製薬を中心とした調査では、月経に伴う体調不良による経済的損失が年間6828億円と推定されています。このように社員の健康状態に向き合う取り組みをすることがいかに経営上もメリットがあるかということを共有することで、論理的にも理解・共感を得やすくなるのではないでしょうか。

④少しずつ声をあげる人がいたら変わる

どのようなコミュニティでも声が大きい人、小さい人がいます。全員が自分の健康について会社としてこんな取り組みをしてほしい!こんな制度が欲しい!と声を出すのは難しいと思います。でも、少しずつ話せる人から共有していくことで新しい風が吹いてくるかもしれません。怖がらずに、少しずつ助けを求める人が増えると良いですね。

取り留めないまとめになりましたが、皆さんの職場でも少しでもヒントになれば嬉しいです☺️


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産婦人科医:医学のこと、医療のこと、女性の健康のこと、などなど
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