尾花記事_Mission_Valueに込められた意味

hokanのMission&Valueに込められた意味

Masashige Obana


株式会社hokan代表取締役の尾花政篤(@ShigeObana)と申します。株式会社hokanでは保険業界特化型のSaaS、hokan®を提供しています。

先日、hokanのCorporate Identityを策定し、ロゴを刷新したことをnoteの記事で書きました。

Mission&Valueは端的な言葉でまとめているのですが、かなり熟考して深い意味を込めています。Twitterではその意味を折に触れて発信してきたのですが、改めて今回の記事でまとめます。


Mission:保険業界をアップデートする

MISSION
「保険業界をアップデートする」

保険を支え、つくってきた人がいる。
彼らに心からの敬意を払いながら
次の時代へと進むお手伝いをする。

僕らが成し遂げたいのは、内乱でも革命でもない。
新旧融合のコラボレーションによって、
新しい当たり前をつくること。

hokanを立ち上げた際に、共同創業者である小坂と私は保険業界に対して共通した想いをもっていました。

それは「まだまだテクノロジーを活用して、業界を進化させられる」ということです。

小坂はファイナンシャル・ジャパンという保険代理店を経営しており、代理店向けシステムでよいものがないことや複数のシステムを組み合わせて使わなければならないことに、不満を感じていました。

私は前職のベイカレント・コンサルティングという会社に勤めていた頃、保険会社がメインのクライアントだったのですが、まだまだテクノロジーを活用して業務を進化させられる余地が大きいと感じていました。


また、小坂も私も保険業界への恩と縁を感じていました。

小坂はプルデンシャル時代に個人事業主という形で身を立て、ファイナンシャル・ジャパンで経営を実践しました。

私も前職時代に、初めてマネージャーとしてプロジェクトをリードしたのが保険会社でした。プロジェクト終了後に保険会社の方と泣いて別れたこともありました。


さらに日本のInsurTechは世界に比べて出遅れているというのもあります。

上記は2019年に開催された世界最大規模のInsurTechカンファレンスであるDIA Amsterdamでのマッキンゼーの講演資料の一部です。

$150M(約150億円)以上調達しているInsurTech企業の一覧なのですが、なんと21社もあります。

日本においては2019/09/03時点で、InsurTechスタートアップの好評ベースの資金調達最高額は累計2億円で弊社hokanであり、かなりの差をあけられています。


Insurance Technology Funding in 2019 Projected To Significantly Rise Above 2018
AUGUST 22, 2019 VENTURE SCANNER
https://www.venturescanner.com/blog/tags/venture%20scanner%20insurtech

上記はVenture Scannerによる世界のInsurTech スタートアップのカオスマップですが、1,544社とかなりの数があります。日本は数社にとどまっていますので、ここでもかなり水を開けられています。


こういった背景から、"保険業界をアップデートする"というミッションを設定しました。

「アップデートする」という言葉も慎重に選びました。



このMissionは社会におけるhokanの存在意義を定義していますが、同時に社内のメンバーの行動の規範にもなっています。

自分自身も含め社内のメンバーが常にレベルアップしていっているかどうか、気を配っています。



hokanをデモさせていただくと、ありがたいことに「こういったサービスは保険だけでなく、銀行や証券でも使えるのでは?!」「他業界に展開する予定はないの?!」という声をいただくことがあります。

しかし、我々は「保険業界」というところにこだわっており、今のところ、他業界に事業領域を広げる予定はありません。

なぜなら、保険業界ほど面白い業界はない、と考えているからです。


これだけ巨大なマーケットを事業領域としているため、提供するサービスもまだまだ広がります。また、規制も厳しい業界ですから、時間をかけて腰を据えて取り組んでいく必要があります。10年かかるつもりで本気でやっています!



Value:SOJO

SOJO
 互いを知り、互いを活かす。
   相乗効果で、想像以上を。
     恐れず新旧を掛け算しよう。

保険業界には、本当に、様々な人々が関わっています。

例えば、保険営業のトップセールスの方は、人間力・営業力が超一流です。

一方で、保険会社のアクチュアリーの方々は、保険営業の方とは正反対と言えるような強みをお持ちです。

保険業界には様々な方がいることを理解し、尊重することが、業界をアップデートするためには必須と考えています。


hokanのメインサービスである保険業界特化型SaaS hokanも、様々な役割をもったメンバーが協働しなければ成功はありません。

紹介をもらってくる人、お客様を細かくサポートする人、お客様の要望を聞くだけでなく本当に必要なものを見出す人、お客様の自走を促す人、システムをつくる人、システムの安定稼働を目指す人、などなど。

人それぞれ得意なことや勝ちパターンは異なりますから、互いを尊重し、互い強みを掛け算して、相乗効果で事業を成功させることを目指しています。



Value:TAKUSU

TAKUSU
 同胞を信じ、一思いに託す。
   まかせながらも、おせっかい。
      ひとりひとりが覚悟を持とう。

hokanはスタートアップとして急速に事業を拡大しており、仕事も人も急増しています。

今の仕事をどんどん別の人にまかせていくことになるのですが、その時に「任せる」というより「信じて託す」という感覚を大切にしています。


そのため「仕事を教わる」のではなく、「自分で考えて実践して学んでいく」ことを推奨しています。


失敗してもよいので、何度も繰り返しチャレンジしてほしいと考えています。


そして仕事を"託す"からには、マイクロマネジメントで細かく管理するのではなく個々人のやり方を尊重するようにしています。


こういったやり方は一見自由に見えますが、実際のところ仕事を託された側には大きな責任が生まれるので簡単なことではありません。

従って、覚悟をもって仕事に臨んでくれているメンバーに、より多くの仕事と権限を託していくようにしています。



Value:MASSUGU

MASSUGU
 躊躇わず、一直線に走る。
   おしなべて、惜しみなく。
     思ったことはまっすぐ伝えよう。

まず、社内外のコミュニケーションにおいて「誠実・正直である」ということは何より大切だと考えています。

スタートアップはとにかく時間がありません。話を盛ったり嘘をついたりすると、後で辻褄を合わせるための無駄な仕事やコミュニケーションが発生してしまいます。また、意志決定を間違えて時間を浪費してしまう可能性もあります。

さらに曲がったことはしていない・卑しいことはしていない・間違ったことはしていない、ということは営業・交渉などの土壇場のシーンで、ブレない芯となり自信となります。


そして、まっすぐ意見や想いを伝え合うようにしています。

ときには厳しいフィードバックをすることもあります。

相手の成長を願って、率直に意見を伝えることが、メンバーの成長につながると信じています。



最後に

さて、hokanのMission&Valueに込められた意味、いかがだったでしょうか。


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