
保険の本質的な価値=大切な存在に真剣に向き合う
※本記事は金融経済新聞に掲載された記事を許可をいただいて転載したものです。
今年の3月に第一子の娘が生まれた。
娘が生まれる前は、そこまで子供が好きな人間ではなかったのだが、180度変わった。子供は本当に可愛い。
ゴロゴロ寝ているだけでも愛らしいし、ニコニコと笑ってくれると幸せな気持ちになる。
私の両親にとっても、妻の両親にとっても初孫だったため、親族一同から溺愛されている。
さて、子供が可愛いだけだったら良いのだが、そうではない。
子供を育てるのはとにかく大変だ。
ぐずる。泣く。ミルクを飲まない。好き勝手にモノを掴む。何でも口に入れる。夜寝ない。やっと寝ても直ぐに起きる。
父母ともに毎日真剣勝負だ。
子供に関する心配はつきない。
湿疹が出たり、頭を床にぶつけたり、熱っぽい気がしたり。些細なことでも大丈夫かと心配になる。
全てが初めての経験で、あたふたしてしまう。
子供の将来についても考えさせられる。
子供がどんな人間に育って欲しいのか。親としてできることは何なのか。どんな教育をしてあげたら良いのか。
甘やかしすぎるのもどうなのだろうと考える。
大切な存在に真剣に向き合った時、心配になったり、将来のことをあれやこれやと考えたりする。
これは、私がこれまで携わってきた保険の価値の本質に近いのではないだろうか。
私は2013年にITコンサルの会社に入り、主に保険会社を担当した。
保険会社には合併を繰り返してきた過去がある。そして保険の契約期間は非常に長い。必然的にシステムはレガシー化する。
レガシーシステムの保守対応に苦労されている方々を目の当たりにしてきた。
そんな保険業界をテクノロジーの力でアップデートすべく、2017年にhokanを創業した。
現在は一般消費者にとっての保険のパートナーである保険代理店向けのシステムを提供し、保険の価値が正しく届く世界を目指している。
保険業界は、途轍もなく巨大で、途方もなく歴史の長い業界だ。
その業界に携わる自分が、矮小な存在だと感じることもある。
だからこそ、本質を見失ってはならないと思う。
保険の本質的な価値とは、大切な存在に真剣に向き合う機会の提供なのではないか。
人は保険に加入する過程で、自分の大切な存在は何なのかを考え、将来のことを想像する。
この先も人の営みにおいて保険が必要不可欠であることは変わらないだろう。
これからも本質を見失わないようにしながら、保険業界の変革に貢献したい。
そして、娘が将来大きくなったときに安心して生活できる世界をつくっていきたい。
娘の無邪気な笑顔に勇気づけられながら、今日も父の奮闘は続く。
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