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hokan Corporate Identity策定&ロゴ刷新!

株式会社hokan代表取締役の尾花政篤(@ShigeObana)と申します。株式会社hokanでは保険業界特化型のSaaS、hokan®を提供しています。

この度、hokanでは、会社としてのCI(Corporate Identity:コーポレート・アイデンティティ)を策定しました。正式リリースはこちら↓です。

具体的には、ミッションと3つのバリューを策定し、ロゴを刷新しました。
また、ロゴの刷新に合わせて、コーポレートサイトhokan™のサービスサイトも刷新し、本日(2019/02/01)リリースしました。

リリースを待たずに、社内ではミッション・バリューを使い始めたのですが、今のところ、非常に上手く活用できています。

つい先日、Slackのシンプルなリリースがあり、あまり多くを語るのはカッコ悪いとは思ったのですがw
CIの策定プロセスやその背景は他のスタートアップの方にも役に立つのではないかと思い、まとめました!


完成したCI

まず、完成したCIはこちら↓です!!

まずはMission

MISSION

保険業界をアップデートする

保険を支え、つくってきた人がいる。
彼らに心からの敬意を払いながら
次の時代へと進むお手伝いをする。

僕らが成し遂げたいのは、内乱でも革命でもない。
新旧融合のコラボレーションによって、
新しい当たり前をつくること。


そして、バリュー

1. SOJO
 互いを知り、互いを活かす。
   相乗効果で、想像以上を。
     恐れず新旧を掛け算しよう。
2. TAKUSU
 同胞を信じ、一思いに託す。
   まかせながらも、おせっかい。
      ひとりひとりが覚悟を持とう。
3. MASSUGU
 躊躇わず、一直線に走る。
   おしなべて、惜しみなく。
     思ったことはまっすぐ伝えよう。

最後に、ロゴ

ミッション・バリューは今まで存在しなかったため、今回はじめて作成しました。ロゴは旧ロゴから刷新した形です。



CI策定を行った理由

そもそもなぜ、CI策定を行ったのか。理由は大きく分けて3つあります。

1つ目の理由は、従業員の人数が急増し、共通する理念が必要になったからです。

hokan(創業当時はALLINS(オールインズ)という社名でした)は2017年の8月に創業しました。
創業当初のメンバーは共同創業者の小坂と私の2人だけで、プロダクトの方向性すら決まっていませんでした。共同創業者の小坂はファイナンシャル・ジャパンという保険代理店の代表も兼務していたため、事実上、私一人の状態でした。

2017年中は「まずは最先端の情報・業界にとって有益な情報を発信するところからはじめよう!」ということで、保険代理店開業.comInsurTechJapanという2つのメディアをつくりました。

その後、2018年に入って、CTOの横塚が加わりました。プロダクトの開発がスタートし、シードラウンドの資金調達も完了しました。

2018年1月時点ではオフィスすらなかったのが、2018年2月にはFINOLABに個室を借り、更に2018年9月にはFINOLAB内で少し大きな個室に移転しました。

その過程でメンバーも急増しました。(2019年1月現在、業務委託・インターンも含めて12名)非常に優秀なメンバーが集まってきたのですが、若いメンバー、保険業界未経験のメンバーも多くいました。

CIの策定を始めたのは、2018年6月頃だったのですが、急速にメンバーが増え、会社が大きくなっていく中で、会社として大事にすべきことを明確にすべきだと感じていました。


2つ目の理由は、やるべきことが大量にある中で、”なぜやるのか”を明らかにしたかったからです。

通常のスタートアップであれば、まずは1つのプロダクトに集中すべきかもしれません。
しかし、hokanは保険業界という巨大な市場をターゲットにしているため、解決すべき課題が山程あります。

私自身、保険業界向けのコンサルティングを行っている際に、業界の課題を感じていました。また、共同代表の小坂も保険代理店を経営する中で多くの課題を見つけていました。
更に、事業を進めていく中でも次々と新しい課題、つくりたいサービスが見つかりました。

「やりたいこと、やれることは山程あるが、結局、何のためにやっているのか?」という拠り所をつくる必要があると感じていました。


3つ目の理由は、ロゴが合わなくなってきていたことです。

最初につくったロゴはこちら↓でした。

このロゴをつくった当時は、「保険証券を管理する」ということに重きをおいていました。

そのため、保険証券が複数重なり合ったイメージのロゴにしました。
また、サービスとして一流感・高級感を出したいという思いから、フォントも線が細くスマートに見えるものにしていました。

しかしながら、事業を進めていく中で、保険証券管理アプリだけでなく、様々なサービスをつくっていく未来がみえてきました。

また、パワーあふれるメンバーが集まってきており、アイコンやフォントの線の細さが会社のイメージと合わなくなってきていました。

更に、ロゴにグラデーションをかかっていたので、Tシャツやカバンなどのグッズをつくるときに少し使いづらいとも感じていました。
イベント用にカバンをつくったとき↓も、ロゴのグラデーションをうまく表現できませんでした。

従って、ロゴのアイコン・フォント共に修正する必要がありました。



誰に手伝ってもらったか?

今回のプロジェクトは、広野萌(@hajipion)さんに手伝っていただきました!

広野さんとの出会いは、Twitterがキッカケです。
広野さんの記事は以前から目にしていて、金融業界でのデザインに果敢に取り組まれているなと思っていました。

そんな中、このツイート↓を拝見しました。

早速ご連絡して、お会いしました。

弊社hokanの課題・現状はもちろんなのですが、それよりも「保険業界のUI/UXには多くの課題がある」「世界ではInsurTech企業が続々と登場してきているのに、日本では少なすぎる」など保険業界全体のデザイン・イノベーションの課題に対する想いの丈をお話しました。

すると、お話したその日、その場で、「わかりました!やりましょう!」と言っていただけました!
あまりにも気持ち良く快諾いただけたので、「あれ?本当にいいんですか?あれ?」みたいになったことを覚えています笑


どのように進めたか?

まずは、広野さんにCI(Corporate Identity:コーポレート・アイデンティティ)とは何か、というのを定義していただきました。

今回、CIはMI(Mind Identity:マインド・アイデンティティ)とVI(Visual Identity:ビジュアル・アイデンティティ)の2つから構成されると定義しました。※CIの定義の仕方は諸説あるかと思いますが、今回はこの定義としました。
MIでミッション・ビジョン・バリューを定義し、そのMIを踏まえたVIとしてロゴを作成する、ということです。

同時に、CIの策定プロセスも提示していただきました。ちょうど、folioでもリブランディングが終わったばかりで、そのプロセスをベースに弊社流にアレンジしていただきました。

どこから手をつけたらよいかが分からなかったので、広野さんから策定プロセスを最初に示していただけたのは、非常に助かりました。


そして、MIの策定に取り掛かりました。MIの策定には、2018年6月〜8月の3ヶ月をかけました。

当時のhokan メンバー全員に、ブランドアイデンティティプリズム(以下の写真はスターバックスの例のものです)を作成してもらいました。このプロセスを経て、社内のメンバーに共通する価値観・ビジョンや、キーワードをピックアップしました。

そして、それらを踏まえた上で、役員の3人(CEO、COO、CTO)が、「会社として大切にしたいこと」「会社として目指すところ」などをディスカッションして、広野さんに言語化していただきました。

複数案を何回かブラッシュアップし、最終的にミッションとバリューが決まりました。


VIの策定は、VIの元となるブランドコンセプトの策定から始まりました。

ブランドコンセプトをミッション・バリューとは別に設定する方法もあったたのですが、最終的にミッションに紐付ける形にしました。

これは後述するように、数を減らしたかったからです。

最終的にミッションである”保険業界をアップデートする”にも含まれているUPDATEという言葉をブランドコンセプトとしました。

ロゴも力強くUPDATEを進める、シンプルな造形のロゴになりました。


CI策定でこだわったこと

hokanとしてこだわったことは大きく分けて3つあります

1つ目は、数を減らしたことです。

バリューをたくさん設定される会社もあるかと思うのですが、hokanでは3つに絞りました。
また、ロゴを策定する際は、ブランドコンセプトを別で設けるべきという話もあったのですが、ブランドコンセプトはミッションとほぼ同じにしました。

とにかく、メンバーに覚えてもらえることを重視したためです。


2つ目は、日本語にしたことです。

これは個人的な意見なのですが、英語にすると人によって言葉の意味の解釈がずれやすいと考えています。

また、スタートアップでバリューを英語にする会社も多いので、差別化するためにも日本語にしました。

日本語にしたのに、ローマ字にしているのは、遊び心です笑


3つ目は、保険業界に特化することを明確に打ち出したことです。

スタートアップによっては、様々な業界で汎用的に使われるサービスをつくっている会社もあるかと思います。
また我々もサービスをご利用いただく中で、「このサービス他の業界でもつかえるよ!他の業界にも展開しないの?!」という声をいただくこともあります。

ただ、我々hokanは、会社としてフォーカスする業界は保険業界であると、明確に打ち出すことにしました。
保険業界は規制産業ですし、レガシーなシステムも多く存在しています。しっかり腰を下ろして取り組まなければ、アップデートを成し遂げることは難しいからです。



CIを運用してみた結果

我々hokanが何をしている会社なのか、ということが”保険業界をアップデートする”というミッションとして端的に言語化できたことが良かったです。

採用やオンボーディングの際にも、「hokanという会社が目指していることは何か」というのを明確に伝えられるようになりました。

特に”保険業界をアップデートする”というミッションは、シンプルで分かりやすい、と社内外に好評です!


また、バリューの3つ、その中でも特にTAKUSUというバリューは社内でよく使われています。
”仕事を任せる”のでもなく、”仕事を丸投げする”のでもなく、”仕事を信じて託す”ということにこだわっています。
メンバー間の信頼関係の構築とメンバーの急成長につながっています。

SOJO、MASSUGUの2つは、特別社内で多用されているわけではないのですが、社内に根付いているという感覚があります。

SOJOという観点では、尖ったところのあるメンバーが互いを認め合いながら仕事をしています。営業なら営業、バックオフィスならバックオフィス、フロントエンドならフロントエンド、というように自分の領域を区切ってしまうのではなく、様々な領域を兼務したり、互いの領域を学び合ったり、フォローし合うことが当たり前になっています。

MASSUGUという観点では、お互いに思ったことを素直に言い合う文化ができています。むしろ、ミーティングでは何かとみんな発言したがるので、まとめるのに困るぐらいです。笑


ロゴについても、社内では非常にしっくりきています。力強い印象がありますし、色合いもわかりやすく、サービスに適用した際にも視認性が増しました。シンプルな造形なので、Tシャツでも使いやすいです。



最後に

hokanのCI策定、参考になりましたでしょうか?

hokanは、先日1.4億円の資金調達を発表させていただき、今回のCI策定も経て、これから益々事業展開を加速していきます!

一人目の正社員デザイナー・CSとなってくださる仲間を探していますので、ぜひご連絡ください!

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