日記2020+2/1/13
高三の時に男子十五人くらいで離島のゲストハウスに泊まった
夜中は色んな怖い話をした
話し始めて三十分くらい経つと勝手にベランダの引き戸が開いたり屋根をバンバン叩く音がしたり栓を抜いていないお酒(よくないね)が減ったりした
僕は偶然だよって言ったけどもうやめようって誰かが言って寝ることになった
まあ実際怖くもなんともなかった
科学的にあり得るだろって科学基礎二十点くらいの僕は適当に考えていた
僕らが泊まったゲストハウスは山の中腹にポツンと二軒だけ建っているバンガローだった
A棟とB棟と大きな芝生の広場だけが山の途中にあった
恐らく真夜中に上空から離島を俯瞰して見ると、海沿いに沢山の灯りが寄り集まっていて段々と中央に行くほどに闇が濃くなり、山に差し掛かると真っ黒に塗りつぶしたようになっていて、そこに二つだけ光の点があるって感じだ
変な立地だと思う
ここからは離島から帰った後に聞いた話だ
離島に行ったうちの一人のT君が教えてくれた
T君はハンドボール部の主将で責任感が強くて真面目な男だ
「〇〇、知ってる?俺らが泊まったゲストハウスさ、元々処刑場だったらしいよ」
離島に行ったメンバーのうち三人が帰宅してから就寝する時に金縛りにあった
そのうちのひとりは僕だ
まあこの話はここで終わりなんだけど僕は正直超常的な現象についてはよく分からない
霊を実体として見たことはないし霊感(文学的な意味の方じゃない)も恐らく持っていないし
まあでもなんだか思い出した話
ともかく僕にとってのゴーストは常に頭の中にいる
おやすみなさい
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