小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 現ライター、元セラピスト。心がマッサージされるような記…

小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 現ライター、元セラピスト。心がマッサージされるような記事を書いたり、文章教室の先生をしてます。書くことで小さい変化を起こしていきたい。

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毎日投稿を続けるコツ「自分の視点でアウトプットをひねり出す」

note100日投稿も、もうすぐ折り返し。毎日ブログを書いていると人に話すと「すごいねえ、ちょいちょいっとこんな長い文章が書けて」とか「僕だったらネタ切れ起こしちゃうな~」と言われることが多い。 正直に言うと、ネタは毎日尽きている。私も本当は、ちょいちょいっとすごい文章が書ける人として生まれたかった。 ではどうやって毎日なんとか文章をひねり出しているのか、ということをテーマに今日は書いていこうと思う。ちょうどネタ切れてたし。 バスを降りて坂を登った先にある小さい大学の社会

    • 「◯◯文字以上書く」よりむしろ「どこまで削れるか」が文章の勝負どころ

      「SNSで文章を書くとき、適切な文字量はありますか?」というご質問をいただいた。 「旧Twitterは140字ギリギリまで」「インスタは20文字以内に」など、色々な人が色々なことを言っている。 だが表現の基本は「自分の伝えたいことを、相手が受け取りやすいように伝える」、あるいは「自分だけに見えたものを、みんなにわかるように伝える」ことだ。 だから本来、何文字書かなければいけない・何文字が適切ということはない。書きたいものを書きたいように自由に書けば良い、以上。 ・・ここ

      • リトリートに参加して、生ゴミを持ち帰った話

        美味しいものを食べたり観光地を巡る、ザ・旅行も好きなのだが、自然豊かな場所で自分や仲間と対話しながら過ごすというリトリートが好きだ。 先日も退職してすぐ、瞑想のリトリートに行った。このリトリートには何回か参加しており、座って行う瞑想が苦手な自分にとって、動く瞑想をしてくれるこのリトリートは1年に1回参加するのが常になっていた。 リトリートを主宰してくる人は、数日前までインドに行っていたらしい。だからだろうか、駅に到着してからタクシーを予約しておくのを忘れていても「全てが素

        • 丁寧な暮らしが出来ないのは、性格のせいではなかった

          何年か前に友人たちと鎌倉の森に遊びに行った際、コーヒーを豆から淹れてもらって飲んだことがある。 コーヒー豆を粉にする機械のミルも最近は小さくて軽いものが売っていて、友人は持ってきてくれたのだった。 キャンプ用のコンロでお湯を沸かし、1人分ずつ丁寧に淹れてもらった。元々コーヒーは好きだったが、森の中で飲む淹れたては格別の味だった。 友人は「淹れる直前に挽いた豆が一番美味しいよ。そりゃあ5分くらい多くかかるけど、その5分を待てるような人生をおくりたいよね」と話していて、大自然

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          気軽な文章ワークショップ、毎月開催してます

          書くことがなくてしんどい、書いても伝わらない、読まれない、そもそも書くのがしんどい、書くの続かない、、 そんなたくさんの書くしんどさを楽しさに変えるワークショップを先週3回(!)行いました。 キーワードは「思いやり」。 最後の一文まで心を込めて書くと、読者は読んでくれる。そしてそれは自分との深い対話につながることがある。 相変わらずバズらせる・ポチらせるとは正反対のことをお伝えしていますが、参加者の方の言葉を未来で待っている人たちとの橋にはなれているんじゃないかと(控えめ

          気軽な文章ワークショップ、毎月開催してます

          インプット・アウトプット・フィードバック、3つ揃って人は成長する

          「文章がうまくなるために、やはり本を読んだ方がいいのでしょうか?」というご質問を受けました。 私のアンサーとしては「本でもいいし、映画でも音楽でも漫画でもいい」になります。 例えば文章をピアノに置き換えてみると。 ピアノがうまくなりたいと思ったら、まず必要なのは何でしょう。そう、練習ですね。 そうしてレッスンでは先生の前で弾いてみせて、それに「もう少しこうした方がいい」などのアドバイスを聞き、また練習するというのが上達の近道だと思います。 ・・しかしピアノを楽しく弾き続

          インプット・アウトプット・フィードバック、3つ揃って人は成長する

          どうしたら継続力は上がるのか?「1日1分でも、続けたら1年後は」

          継続力というのがまるでない性格である。 ダイエットはいつも三日坊主。すてきなお部屋を目指して枯らせた植物は数知れず。もう二度と食べないと誓った氷も最近はガリガリしている。どこかの場で宣言したことも、守ったことの方が少ない。 かろうじてnoteだけはこの1年半続けられているが、それは読んでくださる方々の応援のおかげである。私の能力というより運の要素が非常に大きい。 ただ運以外に続けられた理由をあえてあげると、それは書くハードルを思い切り下げたことのように思う。 私の知り合

          どうしたら継続力は上がるのか?「1日1分でも、続けたら1年後は」

          クリスタルボウルヒーリングセッションを受けてみた

          年度末の退職にまつわるゴタゴタ、新しい生活の不安、やけに副作用の強い治療、、 疲れた私は友人のヒーリングセッションを受けることにしました。その名も「クリスタルボウルヒーリング」。 今回セッションをしてくれるのは友人のかなえる。 なんと贅沢にも、森の中で演奏していただくことになりました。 今回聞かせて頂いた3つのクリスタルボウルがこちら。 まずはカイヤナイト。 ルビー アンドロギナスシンジウム まずは15分座って演奏を聴き、その後は横になってうつ伏せと仰向け、両方身

          クリスタルボウルヒーリングセッションを受けてみた

          振り返りからの学びが、人生の質を決める

          もみほぐしの整体チェーンから会員制エステサロンに転職したときのこと。 整体のときはおじさん・おばさん・私のような新卒と、老若男女入り混じった社員の会社でした。 しかしエステサロンでは基本的にスタイルもお顔も美しい人しかいません。お年を召したスタッフさんでも皆若々しくきれいな方ばかり。 エステティシャンというのはお客様から「あのスタッフさんみたいに綺麗になりたい」と思うモチベーションになる存在でなければいけませんから当然です。そんなキラキラした世界に何を間違ったか当時26歳

          振り返りからの学びが、人生の質を決める

          潜在意識は自分を目的地へ連れていってくれる

          20代のころは激務で、生きるために働くというより働くために生きているような状態だった。大人になって生きるとはそういうことだとカフェインやアルコールの力を使って乗り切っていた。 あるとき遅番から帰宅し、何とか食事をしてお風呂に入って明日の早番に備えようとベッドに入ったが眠れない。そんなときたまたまテレビを付けたらドキュメント72時間という番組をやっていた。 72時間同じ場所にいて、そこにいる人にインタビューするという番組で、そのときはホテルオークラの特集をしていた。 本館の

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          【退職エントリ】役所を辞めて作家になろうと思うんだ。

          6年間お世話になった内閣府・期間業務職員の仕事を退職しました。 やっていたのはただの事務仕事ですが、仕事の内容が国の政策に関わることなので国家試験は受けていないがそれに準ずる仕事をする、準国家公務員という立場でした。 他にもいろいろあって、ずっとこのnoteでは「会社員」と名乗っていました。すみません。 8年前、サービス業で心身ともに疲弊していた時にCTIでコーチングを学び始めました。 「答えは自分の中にある」という言葉を聞いた時、心に光が差した瞬間を今も覚えています。

          【退職エントリ】役所を辞めて作家になろうと思うんだ。

          都合の悪い事実も、強い文章の材料になる

          先日の文章ワークショップで「自分の主張を書いている時に『でも例外もあるよね』『こういうことばかりではないし・・』と反対意見が浮かんできて、そのまま筆が止まってしまうことがある」というお声を頂きました。 例えば、あなたがチョコ菓子・きのこの山よりたけのこの里派だったとします。 たけのこの里の良さをブログに書いているうちに「でもきのこの山だって美味しいし・・」「意外ときのこの山の、チョコがついてないとこも好きなんだよな・・」と迷っていたら、最初のたけのこの里への想いが揺らいで

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          ライターとしてのお仕事について

          ライティングのお仕事・各種承っております。 これまでのお仕事の一部を抜粋しながらご案内します。 *** 「お客様の声」を充実させたい方へ ◯インタビュー記事作成 クライアント様にインタビューし、体験談や感想を記事にまとめます。 どのような変化が起きたか・どんな人におすすめかを丁寧にヒアリングし、サービスの内容や受講することによって何が起こるか伝わる文章を作成します。 ・自分のやっているサービス内容を言語化するのが難しい ・自慢のクライアントさんたちを紹介したい ・サー

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          完成できなかった文章は、いつの日かの副菜に

          先日行った文章ワークショップで「文章を書いていても途中で終わってしまう」というお悩みをお寄せいただきました。 「今日のnoteはこのネタで書こう!」そう意気揚々と書き始めたものの、あれれなんだか尻すぼみ・・ まあ、そこまで書くネタでもなかったかな。今日は更新しないでいいや。 そんな途中で終わってしまったnote記事、私はたくさんあります。 だいたい人間はそんな毎日、書きたいことばかりではいられません。言葉が溢れて止まらない!今日は3万字書けた!なんて変態は基本的にそんな

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          桐朋の祝辞から見えたこと「制限は感動を生む」

          話題になっております桐朋高校・卒業式の祝辞。 いや、素晴らしかったです。「教養とはこういうものだ」と見せつけんばかりの名文。何を見て何を食べたらまだ18歳の男の子がこんな文章書けるのでしょうか。自分は高校卒業したとき「これでやっと渋谷のスイーツパラダイスに行けるわ~」としか思ってませんでしたよ。でも私だってこんな文章書いてみたい。 というわけで何が素晴らしかったのか、ちょっと言語化してみたいと思います。 情景描写力もすごいのですがやはり圧巻なのは、蝶の出だしから大鵬のラ

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          エッセイに嘘は許されるか?書き手に必要な誠実さについて

          先日行った文章ワークショップで「本当のことを本当のまま書いて、暗くなってしまうときはどうすればいいか」というご質問を受けました。 嘘を書いてはいけない。でも事実をありのまま書くとなんだか暗くなってしまうとき、どうしたらいいのか。 私の場合ですが、辛かった体験のエッセイを書くとき「それでも世界は美しい」という描写をラストにいれるようにしています。 例えば先日アップしたこちらのエッセイ。 実際にはこの日は一日中どんよりとした曇り空だったのですが、ラストは晴れたことにしてし

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