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オーストラリア(豪州)が大麻を解禁に!?

南半球に位置するオーストラリア(豪州)の首都キャンベラや首都に準ずる都市(メルボルンなど)で嗜好用大麻の合法化(解禁)を認める法案が通過したとのニュースがありました。

2020年1月31日から合法化実施となる模様です。 

※こちらの元記事は以下となります


アメリカやカナダだけでなくオーストラリアでも 嗜好用の大麻(マリファナ)が解禁されるのですね。


◉カナダやアメリカに続きオーストラリア(豪)が大麻解禁へ

先月の9月後半に下記のニュースが飛び込んできました。

・豪首都、大麻解禁へ
【シドニー時事】オーストラリアの公共放送ABCなどによると、首都キャンベラを含む首都特別地域(ACT)議会は25日、個人の大麻使用を容認する法案を可決した。
州や州に準ずる自治体で「嗜好(しこう)用大麻」を解禁するのは豪州で初めてという。 それによると、消費目的で18歳以上の成人1人当たり50グラムまでの所持や1世帯当たり4株までの栽培を来年1月末から合法化する。
ただ、連邦政府は嗜好用大麻を認めていない。

CNNでも報道されていました。

(CNN)
オーストラリアの首都キャンベラを抱える首都特別地域(ACT)の議会は26日までに、個人の嗜好(しこう)用に限ってのマリフアナ使用を認める法案を可決した。
同国の国営ABC放送によると、来年1月31日から発効の予定。豪州の6州と2特別地域でマリフアナの個人使用を合法化したのは今回が初めて。
ただ、同国連邦政府の法律はマリフアナ所持を認めておらず、ABC放送はACTの今回の新法の違法性が問われる可能性があると伝えた。
ACTの新法は18歳以上を対象に、最大50グラムまでのマリフアナ所持を認め、1人当たり2株、もしくは1世帯当たり4株までの栽培を許可する。
豪州の薬物関連の法律は各州、各特別地域ごとに異なる。ACTの現行法では、乾燥大麻1〜2株の栽培、あるいは50グラムの所持が発覚した場合、160豪州ドル(約1万1680円)の罰金も有り得る。
50グラム以上は最高で8000ドルの罰金か禁錮2年、もしくは両方の罰則適用となっている。
豪州政府によると、国内で最も使用量が多い違法薬物はマリフアナ。
2017〜18会計年度内に起きた乾燥大麻関連の逮捕は7万2000件を超え、うち92%は使用者だった。
豪州の隣国ニュージーランドではマリフアナの個人使用は依然違法だが、来年には合法化の是非を問う国民投票が予定されている。
合法化した場合、世界的にみてウルグアイ、カナダに次ぐ3カ国目となる。
米国では9州と首都ワシントンがあるコロンビア特別区で嗜好用の利用が認められている。
欧州の大半では利用が刑事罰の対象外となっている。

オランダ、カナダやアメリカの一部の州では医療用大麻(マリファナ)だけでなく、嗜好品としての大麻(マリファナ)使用が認められています。

そしてオーストラリアでもアメリカと同様な自治体レベルで、嗜好用大麻の使用を認める法案が通過したようです。

オーストラリアにおいて医療大麻の解禁が認められたのは、2016年の年初です。 それまでは医療大麻をベースにした薬剤などを製造するライセンスは存在していましたが、オーストラリア国内での大麻栽培が違法であった為、全く機能していない状態が続いていました。

なので医療大麻薬のメーカー、大麻研究者、患者達は海外からの合法な医療大麻を高額で購入するしか方法がなかったとのことです。

国民の意見や支持を受けて2016年の2月に解禁となった経緯があるのです。

またオーストラリアは、タバコ1箱がとても高額(25ドル=2500円以上)なので、その影響もあるのかもしれません。
ただし、オーストラリア連邦政府は合法化を認めていませんので、 あくまでも自治区(アメリカでは州)レベルで解禁となります。

ちなみに解禁・合法化される内容は以下のとおり。

★50グラムの乾燥大麻(150グラムの生大麻)の所持保有
★個人で2本までの大麻草の栽培(一世帯あたりでは4本までが上限)


◉オーストラリアの大麻(マリファナ)事情

オーストラリアの連邦法で大麻は違法薬物として指定されています。

しかしながら、オーストラリアでは大麻(マリファナ)の使用が、昔から盛んに行われてきた事実があります。
しかも警察に捕まるかどうかも時の運であるとのこと。
そんなに厳しく取り締まっていないのです。

タバコが1箱2500円もするような国ですから、手巻きタバコでマリファナの葉っぱを巻いて吸う・・なんてことは、ごく普通に行われているのだそうです。

特にシドニーなどの都市部では、マリファナはお酒と同じような位置づけで、気軽に誰もが吸っているケースも多いとのこと。

そして実はオーストラリアではドラッグ中毒者が非常に多く、コカイン、覚せい剤などの常習者がたくさんいるそうです。

当然ですが、薬物中毒者による犯罪や未成年の使用による様々な影響、犯罪も増えています。


もしかしたら、マリファナの方がドラッグよりまだ「全然まし」であり、依存性も少なく、健康上もほとんど問題ない事実が近年に研究により判明してきていることも嗜好用大麻解禁のきっかけとなっている可能性がありますね。

ACT政府の公式見解として発表されているように、違法薬物の使用を容認したり促進したりするものではなく、大麻が既にオーストラリア社会に広く浸透している現状に対し、法でルール化することにより、粗悪品の流通や乱用による被害や犯罪を抑えることを目的とした政策であることが明言されています。

オーストラリア政府としては、犯罪グループがビジネスとして運営している大麻(マリファナ)マーケットを摘発していくより、大麻合法化することにより、犯罪組織による収益を失くすことを目的においています。

大麻(マリファナ)取引については違法に行われていて、支払われるべき税が回収できていないのが現状である為、合法化に踏み切ったのも理由のひとつです。

オーストラリア政府試算によると、合法化により年間20億ドルの税収を見込めるうえに、36億ドルの経済効果があるとのこと。
豪州でもアメリカやカナダのように、積極的に大麻(マリファナ)マーケット(市場)を政府の管理下に置いていくという政策なのですね。


◉世界各国が悩まされる大麻(マリファナ)のブラックマーケット

今回のオーストラリアでの大麻(マリファナ)合法化は、実はカナダやアメリカの州で実施された「大麻合法化した理由」と全く同じです。


・そもそもドラッグ中毒が社会に蔓延している
・ドラッグの粗悪品が流通していて健康にも影響が出たりしている
・未成年によるドラッグ使用が多い、身体的・精神的影響が出ている
・犯罪組織によるドラッグ売買市場(闇取引)の規模が大きい
・犯罪組織によるドラッグ取引収入により、組織が大きく成長する
・政府で税として収入を確保するため


主に上記の理由であることがほとんどです。

さらに付け加えると、そもそもマリファナなどの吸引をしている人が、アンダーグラウンドで結構いるという事実もあります。

ブラックマーケット(闇取引)で売買され、税収も無いのであれば、いっそのこと大麻を合法化して、きちんとした管理下のもとで未成年使用にも注意し、税収入を得ましょう・・。という政府の思惑があるのです。
確かに闇取引で売買されるのでは、政府や国民にとって 何のメリットもないですよね。
粗悪品の流通などは、命に関わることにもなります・・


◉豪州での大麻合法化による注意点

今回のオーストラリアでの大麻合法化には注意点があります。

それは、ルールに基づいた大麻の購入や使用は犯罪処罰の対象ではないですが、「大麻を販売する(=売る)側は処罰の対象になる」ということ。

そして18歳未満などの未成年による大麻所持は、量を問わず違法となります。

大麻の販売が違法なのであれば、いったい大麻を栽培したい時は、大麻の種や苗はどこから手に入れたら良いのですかね?? 
やはり医療用などと同じく処方箋として購入なのでしょうか?
そこはちょっと謎がまだ残っていますね。。




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