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みんなで走ろう!吐くほど痩せるバーチャルサイクリング!

この記事はロードバイク Advent Calender 2020 の6日目の記事です。
昨日は johnnie_k1223 さんの「コロナ禍における新しい様式のグループライド」の記事でした。

payanecoさんのロードバイクアドベントカレンダーに参加して今年で早3回目(3年!)なわけですが、毎回おもしろい記事が多いですね…。「まだまだ参加者募集中、どなたでもお気軽に!」らしいので、師走でヒマしてるそこのあなたも、ちゃかちゃかっと記事を書いちゃえば良いと思います。


さて、バーチャルサイクリングを楽しもうぜという話なわけですが、とりあえずこちらの動画(1分半)をご覧ください。

今年のツール・ド・フランスは感染症対策のためにバーチャルでも開催していましたが、使われていたのがZwift(ズイフト)というバーチャルサイクリングゲーム。ロードバイク(マシン)を漕げば漕ぐほど、ゲームの中で操作している自分のロードバイクも走っていくという「これが真のeスポーツ…!」って感じの仕組みになっています。平たく言えば、自分の体力がダイレクトに反映されるマリカーです。

実はこのゲーム、ツール・ド・フランス限定というわけではなく普通にサービス提供されているので誰でもプレイすることができちゃいます。つまり「明日からあなたの家の中がオンラインスポーツジムに!」なので、ジム通いに飽きてる人とか新しい物が好きな人には抜群におすすめです。
自分は感染症対策のためもあって春頃にジム通いからzwiftに切り替えたんですが、ジムに通っていたころよりもトレーニング頻度が上がって、するする減量してしまいました。ビバ。

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世界中の人が参加するオンラインゲーなので、人外みたいな実力の人と遭遇することもしばしば。(実際プロもいる) 画像は5月に開催されたチャリティーライドイベント。参加したプレイヤー全員に限定アイテムが配布された。


スマートトレーナーとzwiftを準備する

そんなバーチャルサイクリングをやるにはスマートトレーナーという機械を用意したうえで、PCかスマートフォン/タブレットにゲームをインストールする必要があります。(ちなみにZwiftは有料ゲーです)

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スマートトレーナーってどれを選べばいいの?という問題は、インターネット上にくさるほど記事が上がっているのでそちらに任せるとして、実際に使うにあたって気になりそうなところをQA形式で書いておきます。

Q. 高くない?
A. 高いですね。(結論) 少しでも安く買うにはwiggleなど海外通販のセールを使うのがオススメです。それでもヘタをするとエントリークラスのロードバイクぐらいの値段がしてしまいますが、スポーツジムに1~2年ぐらい通うと思えば…とか、適当な理由で自分自身を騙してください。

ちなみに、最近はスマートトレーナーをレンタルするサービスも出てきてるようなので、ハマるか不安だったらひとまずレンタルしてみるのもありだと思います。

Q. 使っててうるさくないの?
A. ダイレクトドライブ式と呼ばれる後輪の代わりに直接マシンを付けて漕ぐタイプの場合、最近の製品であれば騒音も階下への振動もほとんどありません。(奥様いわく「息切れの吐息のほうが目立つ」そうです)
なお、タイヤドライブ式やローラーと呼ばれるタイヤで直接回すタイプは結構な音が出ると思います。

Q. 巨大だけど、しまう時どうしてるの?
A. だいたいの製品は折り畳めるので、それほど場所は取らないと思います。Tacx NEO 2 Smartの場合、60cm×25cm×45cmぐらいに収まるので、イメージとしては小さめのトランクぐらいです。
ただし、出しっぱなしにしておく人がいるのも頷けるぐらいめっちゃ重いので、クローゼット内の床置きをしています。

なお、2020年になって各社が出してきたバイクタイプを買うと製品単品でゲームプレイできますが、むちゃくちゃ高くてデカいです。参考↓


実際にZwiftで走る

スマートトレーナーをゲットしてZwiftをインストールしたら実際に走ってみましょう。Zwiftでよく言われるのは「本当に走っているような実走感が」とか「大自然を再現したステージコースが」とかですが、はっきり言って数回走れば飽きますし、そこを求めるならリアルで走った方が良いと思います。4K画質はリアルの画素数に勝てません。
Zwiftの楽しみ方は「充実したトレーニングメニューを使い倒す」か「各種イベントに参加する・オンラインで誰かと一緒に走る」の2つが断然おすすめです。

◆充実したトレーニングメニューを使い倒す

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Zwiftは日替わりで毎日3つのステージコースを選んで走ることができますが、さらにトップ画面の「トレーニング」から1000を超えるトレーニング・ワークアウトメニューを使うことができます。

このモードに入ると実際の走行状態(上り坂や下り坂など)がペダルに反映されない代わりに、プランに従ってペダルに重さがかかります。つまりどういうことかと言うと、手を抜こうとしてギアを軽くしようが足を止めようが、それに追従してペダルが重くなるという神モードになります。「プレイヤーの実力でギリギリつらい負荷」をかけ続けてくれるのでトレーニングをサボれません。これがもう、とてもつらい。

いや、辛くないメニューを選べば良いだけなんですが、そこはロードバイク乗りの性で「よーし、今日はVo2MAXトレーニングだー」とか選んでしまって走ってる時に後悔しがちなんですよね。そして性格の悪い顧問がいる体育会系の部活でひたすら走り込みをやらされるがごとき負荷を味わうことになるわけです。本当に吐きます。
リアルに吐くまでいかなくても、冬でも滝のような汗をかくことになるので、扇風機とタオル、そして補給用の水ボトルは必須です。

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この通り、ロードバイクビギナーや女性の産後、怪我からの復帰メニューなんていうものも用意されているので安心してください。

Zwiftを始めたら、ひとまず「FTPテスト」をプレイして現時点の自分のFTP(パワー)を登録。以降、お好みのトレーニングプランを選んで走るのが良いと思います。


◆各種イベントに参加する・オンラインで誰かと一緒に走る

Zwiftのもうひとつの醍醐味はイベント参加&誰かと一緒に走ることだと思います。今年は感染症対策でたくさんのリアルイベントが中止になり、逆にZwiftでの新規開催が決まりました。
少し振り返るだけでも、Mt.富士ヒルクライムやツール・ド・おきなわ、ツール・ド・東北など、普段から数千人~万単位の人が参加する巨大サイクリングイベントがZwift上で開催されていましたが、ぜひ来年以降も開催して欲しいなーと思います。

これら外部のイベントだけでなく、Zwift自身が開催するイベントやユーザー自らが開催できる小さなライドイベントが毎日いくつも開催されています。
"オンラインゲーム"として世界の人とマッチして一緒に走るのは「トレーニングというほど力を入れて走るわけじゃないんだよなー」という人も楽しめるんじゃないでしょうか。

もちろん不特定の人ではなく、知り合いなどと一緒に走ることも可能です。MEET UPという機能を使えば「何時から・どのコースで・何分ぐらい・誰と走るか」を設定できるので、友人同士だけでチャットしながら走るなんてこともできちゃいます。


バーチャルサイクリングにハマる

やり始めるのに少しハードルが高めなバーチャルサイクリングですが、雨が降ろうが雪が降ろうがウイルスが蔓延しようが運動不足を解消できる新世代のスポーツなので体験してみる価値はあると思います。


Zwiftについて言うと、もう少しゲーム性を高めてくれると楽しいのになーと思うので、もしZwiftが上場とかした暁には対人対戦モードとか日本コースの実装をぜひ…いや、そこまで言わないからまずはログインボーナスとか、使うだけでロードバイクにロケットブースターが生えるパーツの販売とかそういうのをやってください。お願いします。

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ロードバイク Advent Calender 2020 、明日12/7の記事はpayanecoさんの「落車して鎖骨骨折から1年間の懺悔」です。

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