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本読みの時間 松本隆の世界2を観てきた。

雲に近いテラスで小雪が舞うのを見る。あ、雪!ゆき?え?え!
2020年3月15日
非公式ご本人公認の50周年イベントの第一弾「本読みの時間 松本隆の世界2」少し遅れて松本隆さんが到着されスタート。会場は山頂レストラン。ボードゲームと書籍が格納された棚のまえ、3名の演者とキーボード。途中、厨房から豆を挽く音、揚げ物の音も混じる圧倒的な地域密着感。それがとても良い。日本中、そうやって松本さんの歌を聞いてきたんだし。そうだそうだ。耳を澄ます。
一朗読一朗読のつなぎのテンポがよく、繋げて詞を聞くのが楽しい。ありとあらゆるタイプの愛世界を耳は受け取るが、取っ散らかることはない。品だ。主に男の子の声を詠じるいぬいさん。リーダー甲斐さんは、まぶたをとじて言葉を天から下ろす。石井さん、朗読も歌も魅力的。まさかのセクシャルバイオレットNo.1素敵だった。いぬいさんと石井さんの掛け合い「メインテーマ」「スタンダードナンバー」立体だ立体。立ち上がる夜の浜辺!前半の締めは君天。
前半と後半の隙間に松本さんが甲斐さんとトーク。たくさんの詞を生み出していた当時のエピソード。50周年イベントに関して今年は京都神戸、来年は東京の予定。双子楽曲「スタンダードナンバー」「メインテーマ」を作ったいきさつ。など。

後半いきなりの「美しい海」きゃー!きゃー!「風のくわるてつと」(中略あり)から。演者さんの背後の本棚、同じ高さの書籍がずらり。あれは水平線ね、下段の様々な高さの背表紙はテトラポッドと見立ててみれば夕陽のふたりが馴染む、愉しいわ!と自己完結自由遊戯。はじめて活字で読んだときのことを思い出す。約束破っちゃうのよね。2020年まさかの「美しい海」うおおお、とマスクの下で吠えた。

石井さんが手元で開く朗読のための冊子。残りページが少なくなっていくのをじっとみてた。終わっちゃうのが寂しかった。残り2,070作品はあるはずよー、と。そんな摩耶時間。
下山したタイミングで雨。今日の「木綿のハンカチーフ」はグッときた、あたたかかったなあと美味しく反芻。クミコさんの「デラシネ」からの3作品の艶気に完璧にやられて帰路。

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