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ビジネスマネジャー #4

ストレスの対処と自己体験談

マネジャーは、日々の業務においてストレスにさらされていると思いますが、業務を達成する場面では、緊張感から逃れられません。

ストレスがピークに達している状況が続いていると、心身にも負担がかかります。しかし、適度なストレスであれば、自身にやる気をもたせ、チームの生産性が向上し、成果をあげることにつながります。

自身のストレスを正しく理解し、整理できるようになれば、もっと楽な気持ちで業務にとりかかることができると考えます。

一説によると、ストレスには良いストレスと悪いストレスがあるといわれています。カナダの生理学者である、ハンス・セリエ氏によると、

良いストレス:入浴、熟睡、達成感・充実感など
悪いストレス:厳しい寒さや暑さ、不眠、業務の失敗など
どちらにもなりうるもの:仕事のノルマ

外部環境からの刺激によって起こる歪みに対応することをストレスとよび、その刺激となるストレス要因をストレッサーといいます。

ストレッサーにさらされた時は、自分が関与しているか否か、良いストレスなのか、悪いストレスなのかを評価します。次に、ストレスフルであるかどうかを評価し、ストレスフルの場合は、ストレスに対処します。

この行動をコーピングといいます。コーピングの種類としては、リラクセーション、認知行動療法、適切なコミュニケーションなどありますが、ここでの説明は割愛します。



10年以上前の話になりますが、ある作業にて責任者を務めていた私。

機器の操作を習得していながらも、これまで操作の指導経験がなかった私は、つい自分で操作を進めてしまいます。

後輩(といっても全員年上の方でしたが)に対する指導のしかたや、操作のポイントが分かりません。

指導にも慣れていない私は孤立してしまい、自分の指導能力を疑い、体調を崩してしまいます。

その後、当時の先輩方にアドバイスを求め、後輩たちに対し、

「自分は現場に必要な技術の習得に一心不乱に務めてきたが、誰かに教えることに対しては全くのド素人」

であることを伝えました。その後、後輩や未習得者の意見を落ち着いて聞けるようになりました。それから、私に対して色々と話をしてくれるようになり、自然とコミュニケーションをとれるようになりました。

私が正直に打ち明けた結果です。



マネジャーやリーダーの立場になると、

「自分が模範にならなければならない」

「自分が指導をしなければならない」

という責任感が空回りしてしまい、マネジメントができなくなることがありますが、部下や後輩を信頼し、自分のことを正直に伝えるコミュニケーションは大事だと考えます。

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