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イラストレーターのキャリアアップ 〜表現者か仕事人か〜 vol.6


次のもう何個か。実績があるので行きましょうか。どっちから行こう。こっちから行こうか。じゃあスライドをまたお願いします。これは僕からご依頼させていただいた案ですね。キャラクターデザイン、キャラとして運用はしてないんですけども、イラストキャラクターの中間ぐらいのがいしました。で、ちょっと商品として、もう売ってないんですけど、野菜のパウダーを使った畑のマカロンっていう形で、パッケージと、その会社のブランディングにも使うっていうので、 イラストをお願いして、パーツでイラスト納品いただいたの、僕がレイアウトさせてもらったっていうような案件でした。これ、なんかもう、僕あんま覚えてないんですけど、結構丸投げした記憶があって。

でも、割とちゃんと構成と言いますか、キャラクターのなんか内容とか書いてあったけど、それを見て、動物にしようみたいな感じだったんですけど、動物の洋服とか、タッチとかはもう全部こっちで考えて。

そうですよね。なんすか、こういう世界観にしたいですって言うのと。今あるみたいに、おっきい野菜があって、その中にピクニックしてるとかっていう景色を描きたいです。みたいなのは多分お伝えして。


はい、懐かしいですよね。

で、タッチ感みたいなのも多分なんか参考出させてもらって。 でいきなり、いきなりっていうか、ラフでいただいたんで、いや、めっちゃすごと思って。

ありがとうございます。すごい楽しかったです。絵本描いてみたいな。シルバニアファミリーみたいな。


そうですよね。そんな世界観ですよね。

はい。めっちゃなんかちっちゃい箱庭作ってるみたいな感じで、楽しかったです。キャラクター作ってて。

これなんか。なんで動物にしたんでしたっけ。

確か、その人だけじゃなくて、なんか人っていうこだわりじゃなくて、いろんな人種とかそういうのも関係なく、なんかみんなで1つになって、その街のようなコミュニティを作りたいなっていう。

そうでした。よく覚えてますね。なんか、 b型の支援事業所とかもやり始めたところだったので、いろんな身体的に精神的に障害という特性がある方とか。あと、外国から来て働きに来てる人もいるからとかっていうので、いろんな人種とかそういうのも含めたいんだみたいな。そうでしたね。動物にしようっていうか。

すごい可愛いですよね。さだっちさんのこのもう配置とかも完璧で、 中の説明書とかパンフレットかな。あれもめちゃくちゃ良かったです。

そうですね。色々使わせていただいて、展開させてもらいましたよね。なんか、イラストレーターのさんの仕事ってなんて言うんでしょうね。どういうところから始まるのが多いんですか。今のだと、例えば僕からこう、なんて言うんでしょうね。どこまでできてたかあれですけど、ディレクション的な感じで構成とかを提案していただいて、パーツを作っていただいたのは再構築するみたいな感じでしたけど。

でも、結構、はい。そのパターンは多い気がします。こういったものを作るので、例えばベースを作っていただいて、髪の毛だけ差分で分けてくださいって、私が作ったものをお渡しして。であとは、あちらで動画編集されて、アニメーションになる。結構、流れとしては、素材というか、部品を作ったりとか、そういったことのご依頼が多いかなと思います。

うん。その、商業的なパターンすね。商業的なものに振ると。で、ちょっとアート寄りになってくると、商業的なご依頼であって、もう少し1枚絵が欲しいみたいな。それこそ武将じゃないですけど。そういうパターンになってくることがありますね。

だからあれですね、パーツで欲しい場合は、さっきみたいにパッケージにも展開するし、チラシにも展開するしっていうので欲しいですっていうパターンで、 一枚絵でもう決めて、こう、ポスタービジュアルにしますとか、そうですね、はい、キャンペーンのビジュアルで出しますみたいな時は、もう決め切った状態で欲しいっていうことですね。

なんかこう、文化的なことをしようとすると、アートよりなご依頼が来るってイメージがあります。何か大きな、例えばハレノワさんじゃないですけど、建物が建つぞとか。はい。そういった、ちょっとその、アートとか文化とかが絡んでくる内容ですと同じくアート寄りのご依頼として受け取ることが多い気がしますね。

なるほどです。なんかやりやすい案件、やりにくい案件とかってありますか。

あるかな。やりやすい案件、すごく簡単に言うと、資料が全部揃ってるとやったー。とか。

資料ってどこからどこまで揃えているといんですか。

なんか内容によるんですけど。はい。 例えば、キャラクター作ってほしいとかなった時に、そのキャラクターの背景と言いますか、どういう意味があって、何を入れてほしいのかとか、どういう気持ちがあるのかとか。要は、 お料理で言うと、きちんとレシピがある状態で、このレシピ通りにお料理作ってくださいねっていうのは、それはそれはもうスムーズに進みます。じゃなくて、なんかオリジナル料理を作ってみたいな。オリジナルでなんか料理考えて、なんかちょっと和食っぽい感じって言われると、 やっぱりお時間かかってしまうし、その和食っぽい料理を調べなきゃいけなくなったりするので。

でも、逆に言うと、そ、さっきのキャラクターとか。あの人っぽいラスト、キャラっぽいラストってなった時には、そこまで考えて作るってことですよね。

そうなんです。

てことですね。表情1つとって。


どういった流れに乗って、この子たちは影響していくのかなとか。であれば、こうした方がいいんではないかなとか、やっぱり、その、その後を考えますよね。

そうですよね。 はい。さっきのね、最初のマリーアントワネットさんとかでも、どういう性格の人なのかなとか、この年代だとこういうことしてたよなとか、多分考えられてるわけです。

はい。すごく考えます。漫画とか見たりとか、

インプットがやっぱあれこれね。

そうなんです。 なんか正直デザインもそうかもなんですけど、インプットする時間が結構長くて。その物事の全部を把握しないと、嘘があってはいけないっていうのがまずあるので。そこを結構綿密に調べるのにお時間いただいたりとかがあるなって思います。単純に。

何を見て、どうインプットするんですか。

絵ですか。絵だったら、いわゆるとても有名なピンタレストとか、 ぱっと見て大体。でも同じものを1つだけ見るんではなくて、私が知りたいのは、その絵のタッチっていうのは、なんか絵の関節というか。なんか節があるんですよ。そう、例えば、塗りとか線とか全部なんですけど、それをインプットするんですよ。癖というか、うんうん、少女漫画風って言われたイラスト、今の流行りのイラストをわっと見て、わって見るんですよ。わーって見てると、はい、なんか線が基本的に細いんだなとか。単純なことで言うと、この髪の毛の線はたくさんあるとか。あと、目の中は キラキラするんだけど、昔ほどゴテゴテしちゃいないぞとか、今風だったら下まつげがあるなとか。はいはい、鼻の穴はそんなにいっぱい描かないぞとか、そういうのをバーって見るんですよ。で、それを抜き出して、自分の絵のタッチがあるので、そこに入れてアウトプットするっていう形で絵を描いてます。

そのらしさみたいなのがあるわけですね。

結構長い友人だったりとか、はい、同じようなし仕事をされてる方とかだとわかるみたいなんですよ。

その、江角さんらしさってことですか。

違うタッチで書いてても、例えばcmとかで流れてきたの見て、メッセージが来て、これ多分江角さんよな、みたいな。そうそうそう、正解正解。みたいな。あります。

どこがそうなんですかね。

どこなんすかね。なんか今度聞いてみようかな。すごい謎なんですよ。

でも、そういう、なんか画風とか、なんだろ、その人らしさみたいなのが。さっきのアートっぽさみたいな。

雰囲気とか、多分あるんでしょうね、きっと。同じ仕事をしてる子は結構そういうのを見極めてきたりしますね。あるみたいです。なんか よくわかったね、みたいな。

そうなんですね。面白い。

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