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【職場恋愛とかハラスメントについて】

弊所、気がついたら100人くらいになってきてて、所内の恋愛や風紀についてちゃんとした方針を立てて、ハラスメントにならないようにしたり、職場環境の維持に努めたりする必要があるんじゃないかという話があり、(中略)、弊所の中の人全員に、昨日こんなメールをしました。

ちょっと赤裸々に書きすぎてるかな。
まあいいや、もう昨日メールしちゃったし(笑)。
※なお、こうしてnote記事に出す関係で、多少改訂しています。

ーーー(以下、メール引用)ーーー
Date: Thu, 01 Sep 2022 14:23:28 +0900
Subject: 所内の恋愛とかハラスメントについて
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以下、徹底お願いします。

■恋愛・ハラスメントについての考え方

・真剣交際は構いません。所内でもなんだかんだで5~6組結婚していますし、まあ、禁止したところでやる人はやる訳ですし、真剣交際はダメなことでもないですから構いません。しかし、職場秩序維持のためにマナールールは守ってください。

・所内での不貞・不倫・浮気はダメです。所外の人とやってください。

・今、所内で不貞・不倫・浮気相手がいる人は、直ちに関係を清算して別れて下さい。相手が別れるのを嫌がっている場合は私に相談してください。

・所内で真剣交際したとしても、それは誰にも言わないようにしてください。「絶対内緒だけど実は・・」と同僚に言ったら最後、「絶対内緒だけど・・」という前置きが付くだけで、内容は普通に広まります。付き合ってたとしても別れるかもしれません。そうなると居づらくなるのは当事者でしょう。婚約でもしない限り黙っているのが吉です。

・交際は構わないと言っても、普通の同僚から交際関係になるときには何かきっかけがあるはずです。つまり、一方が誘ってデートにつなげたりしたからこそ交際に発展するわけですが、こういうのも、こっそりやってください。

・誘うときは変な言い訳はしないようにしてください。

・断りにくい誘い方はしないようにしてください。例えば「映画の●●を観てみたいと言ったのでチケットをとったけれど、空いている日を教えてください」という誘い方は断りにくいです。余談ですが、人は「その映画には興味はあるけれど、あなたとの関係を深めたくないからあなたと二人では行きたくありません」と真正面から断れないものです。あなたを傷つけたくない、逆恨みされたくない等の理由で、取って付けたような薄っぺらい理由で断られることもあるでしょう。そういうときは、単純にフラれてるのだなと考えるべきです。

・仕事の打ち合わせ、お礼、相談、その他、業務に関連付けた食事等の誘いはしないでください。そのような理由だと断りにくくなるからです。打ち合わせや相談なら、応接室でやればいいはずで、食事にする必要はありません。

ただし、グループでなら構いません。その場合も、日程調整の「調整さん」を使う等、誰が出席して誰が欠席するのか、キャンセルはいつまで良いのか等、明確にしてください。

・既婚者や恋人がいる人が所内の異性に2人での食事などを誘うのは、基本的には私はアウトだと思っています。口説いたりするのもダメです。例えば自分が別れそう・離婚しそうだから次を見越して他の人を口説いてもいいかなと思うことはあるかもしれません。しかし、そういうときは今のパートナーと別れてから次に行ってください。少なくとも、所内ではそのようなけじめをつけてください。

・独身者は、相手も独身なら2人での食事を誘うこと自体は、直ちにアウトだとは思いませんが、一度断られたのに再度行くのはダメです。というか、時期や企画内容の代案がなく断られている時点で「脈がない」と自覚できないのも、大人としてどうかと思います。そのくらい、人の心理を読めるようになっておくべきでしょう。まあ、断られて半年くらいしてリトライするのなら、社会通念上しつこいとまでは言われないでしょうが、2連続でダメならもう本当に無理だと思うべきだと思います。

・ラインを教えてほしい等も、ちょっとどうかと思いますが、仮ににつながったとして、おはようとかお休みラインを送るのは、相手がいいならいいですが、嫌がってるならダメだと思います。返事が微妙に遅いとか、既読スルー、未読スルー、あるいは「私普段チェックしてなくてー」と言われちゃうようなのは、嫌がられていると言えます。こういうときは脈なしだと思ってください。脈ありならこの手のやりとりは、トントン拍子というか、即レスが来るのが普通です。

・LINE、つながったらずっとつなげておかなければならないわけではありません。しつこいならブロックすればいいし、ブロックまで行かなくても退出すればいいかなという気もします。それをされて逆恨みするべきではありません。

・事務所の皆で飲んで(本店ではほとんどやってないですが、支店だとしばしばありますね)、その後一緒に帰ろうとか、そういうとき、2人で飲み直そうとか、そういうのも基本的にはなしにしてください。するならグループで。

・一度いい感じだったとしても、空気が変わることがあります。空気が変わって脈なしになったなら、そこで手を引くようにしてください。

・付き合っていたとしても別れることもあるでしょう。振られたからといって逆恨みするような人は所内にはいないと思いますが、振られると自尊心は傷つきますが、人間関係は相性なので、双方が納得いく人が見つかるまで相手が変わるのはしょうがないことなので、経験を他の人との出会いや発展に活かせばいいと、気持ちを切り替えることも大切だと思います。振ってるのに相手がしつこいというときは私に相談してください。

■ライトなセクハラや品がない話もダメです

・あだ名をつけたり、ちゃん付けで呼んだりするのは、まあ、職場の距離感としては絶対に常にダメとまでは言いませんが、いい歳したおじさんが自分より干支一周以上離れているような若い同僚にちゃん付けしたりするのは私はどうかと思います。見てて痛いのでやめて下さい。仮に相手が嫌がっていなかったとしても、そういうのを見せられる人のことも考えるようにして下さい。

・酔って、男が女の頭をポンポンしたり肩触ったりとか、妙にハイタッチしたがるとか、逆に女が男の肩に触ったり男の腕を組んだり膝の上に手を置いたり、もたれかかったりするのも、どちらもどうかと思います。職場の飲みでやらないで欲しいです。お触り禁止!

・性的な話は職場の飲み会などでしないようにして下さい。相手が嫌がってるかどうかも大事ですが、同じ場にいる人がその話題を聞かされること自体、良くないんだと理解して下さい。

・職場の誰がかわいい、誰がかっこいい、いやそんなことないでしょ、好みじゃない、遊んでそう、とかそういう話もしないでください。男だけ、女だけのここだけの話でしているつもりでも意外と聞こえていますし、本人の耳にも意外と入ってくるものです。酔ったときは特に注意。

・年長者ほど気をつけるべきです。皆の手本になれとまでは言いませんが、若い同僚と一緒に飲んではしゃいでる年長者は見てて痛いです。

・あの人からプレゼントされたとか、デートしたとか、食事に誘われたとか、自慢なのか何なのか分かりませんが、言えば言うほど自分の品格を落とすだけなのでしない方がいいでしょう。いや、言ってる自分は品がないと思われてもいいと思ってるのかもしれませんが、職場環境の維持の観点からやめて下さい。広まると名誉毀損等にもなり得ます。

■困ったとき、困ってなくても次のような場合

・所内で何か困っていることがあれば遠慮なく相談してください。パートナーで共有する可能性はありますが(事務所運営上必要なので)、秘密は守ります。

・所内の既婚者が、2人での食事やデートに誘ってきたり口説いてきたりしたときは、私に相談してください。秘密は守ります。

(以下、私のメール署名なので省略)
ーーー(メール引用終わり)ーーー

■その後の反応
・勤務弁護士「先生!これ、恋愛指南書になっちゃってます(笑)」
・勤務弁護士「めちゃ、ウケるんですけど」
・パートナー弁護士「こんなに具体例豊富だとは・・」「これ、全部先生の体験談ですか?(笑)」

■その他
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(おわり)

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