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NZ3チームが準決勝へ!スーパーラグビー準々決勝 全試合レビュー

スーパーラグビー・パシフィック準々決勝
ニュージーランド(NZ)5チーム、オーストラリア(AUS) 3チームが残ったプレイオフの準々決勝4試合のレビュー。最後の試合以外は、大差がついた。
順調に上位4チームが勝利をした準々決勝の試合を振り返ります。
(体調が悪くて投稿が遅くなりましたがアップしてみました)

一時は一点差も・・・クルセイダーズ v レッズ

筆者の予想は、以下のリンクでも書いたがクルセイダーズが20点差で勝利

私も観戦に行ったこの試合。2週続けて同じカード、大差が予想される、スタジアムはいまだに仮設(2011年の地震以降)しかも寒い、と様々な理由が入り混じってか、プレイオフでも観客が多いとは言えないのが残念だった。

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試合の方は、前週から研究してきた様子がうかがわれるレッズが、クルセイダーズにボールを渡さない、いわゆるポッセション(ボール支配率)を意識してのラグビーをしてきた印象だった。それが上手くいっていたのもあり途中まで点差はさほどつかず。後半に入りラインアウトからの見事なサインプレイのトライを挙げるなど一時は一点差まで迫った。見ている方もクルセイダーズが少し押されていたのが気になっていた。

しかし、試合巧者のクルセイダーズが、その後トライを重ねて最終的に20点差以上をつけての勝利でセミファイナルに向けて良い仕上がりになったか。

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敗れたレッズだが、縦に強い選手を効果的に使いフィジカルバトルでクルセイダーズに負けておらずガチンコ対決は見ごたえがあった。
あのE・ブラッカダーの肩が脱臼するくらいで、スタジアムで見ていて物凄い音がしたコンタクトプレイの連発では、怪我なしで終えれるはずがない。

ブラッカダーの怪我は、今日の最新情報でニュージーランドのスポーツニュースでも大きく取り上げられていたが、今年いっぱいは駄目のようで残念。

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試合後は、リースとマテラの子供同士で交流も。試合中とは違って二人ともパパの顔に変わっていたのが印象的で微笑ましい光景でした。

※Photos:準決勝 クルセイダーズ v レッズ 筆者撮影

試合スコアー&ハイライト動画

Crusaders 37
(Will Jordan, Richie Mo'unga, Sevu Reece, Tamaiti Williams tries; Mo'unga 4 con, 3 pen)
Reds 15
(Suliasi Vunivalu, Filipo Daugunu tries; Lawson Creighton con, pen).
HT: 16-8


勢い乗ると止められない! チーフス v ワラターズ

以下のリンクのプレビュー②でも書いたように、今季のチーフスは波があるので正直少し心配していたこの試合。それなので予想点差を控えめにチーフスが10点差で勝利としていた。

序盤こそはトライの取り合いで競った試合となったが、前半の中盤以降は、FWを中心に試合を有利に進めれそこからは、チーフス劇場と言っても良くらいチーフスの出来が良かった印象の試合だった。

試合開始早々にチーフス9番B・ウエバーの見事なトライ(この試合2トライ)その後も良いテンポでのボール出しもあり勝利に貢献した。

残念だったのが、ワラターズのミスでチーフスがトライを取った場面で、12番Q・トゥパエアが、ミスをした選手をあざ笑うかのように頭を雑に触った行為を一回のみならず、違う場面でもして2回も悪態をついた事。
いくら今季良い活躍をしていても、ああいった行為を見るのは残念でならない。ABsはああいったことも厳しく見ていると思うので今後のトゥパエアの行為次第では・・・

試合スコアー&ハイライト動画

Chiefs 39
(Brad Weber 2, Luke Jacobson, Alex Nankivell, Pita Gus Sowakula tries; Bryn Gatland 4 con, 2 pen)
Waratahs 15
(Dylan Pietsch, Will Harris tries; Tane Edmed con, pen).
HT: 27-10


ブルーズ序盤苦戦も…ブルーズvハイランダーズ

筆者の予想は、以下のリンクのプレビュー③で書いたようにパパリィイ不在の影響でこちらも点差を控えめでブルーズが12点差で勝利と予想!

前半、ハイランダーズ2番マカリオにレッドカードが出たものの、得点を重ねれず苦戦した前半のブルーズ。

後半に入るとエンジンがかかり、3トライを追加してハイランダーズを後半は無得点に抑えてブルーズの圧勝で準決勝行を決めた。

試合の入りは悪くなかったハイランダーズだが・・・

既に書いたように2番マカリオが頭部への危険なタックルとみなされてレッドカードが出た。ちょっと厳しくも感じたが、ただでさえ不利なハイランダーズが数的に不利になれば前半で試合が決まると思っていた。

しかし、ブルーズのミスも目立ちそこまで差がつかなかったのが救いだったが、キー選手の怪我が出て試合の形を作ることが出来ずに敗戦した。

以下のTwitterの動画が、キー選手の怪我の場面。
その前に映っている、このこそ泥のようなうまいパクリも凄かたけど。。。
T・ウマガジェンセンが怪我で退場(解りにくいけどボールを持った瞬間に痛めてる)、今季も2度目、、、昨年も怪我で途中離脱・・・
ABs入れる素材でも怪我続きでは厳しいか。軽症を祈る!

今季のBKの大黒柱を失ったハイランダーズは、その後ブルーズに好きにやられていた。以下のTwitterの写真が物語っているように、ボーデン・バレットに自由にやられていましたね。

ラインブレイクするときのB・バレットのスピードが戻ってきたか?
今季のABsの10番は俺で決まりと言わんばかりの活躍でした。

ブルーズは、ウイングに入ったB・ヒームが退場して(脳震盪か)代わりに入ったAJ・ラムの活躍が光った。ハイボールの処理も抜群で何度もトライチャンスを作って勝利に貢献して来週の試合にアピールした。

その他では、6番A・イオアネ、そして試合を重ねるごとにユニオン(元リーグの選手)に馴染んできて、持ち味が出てきてラインブレイクが出来るようになってきた12番RTS(ロジャー・トゥイヴァサ-シェック) の自信が出てきた印象で、チームに勢いをもたらしているともいえるし今後も楽しみだ。

試合スコアー&ハイライト動画

Blues 35
(Akira Ioane, Beauden Barrett 2, A J Lam, Roger Tuivasa-Sheck tries; Stephen Perofeta 5 con)
Highlanders 6
(Marty Banks 2 pen).
HT: 6-14


10点差守れず‼ ブランビーズvハリケーンズ

筆者の予想は、以下のリンクのプレビュー④でも書いたように、モアナにまさかの敗戦から立て直してくるブランビーズが7点差で勝利

前半ハリケーンズが7点差リードで終了したが、ブランビーズの充実の印象が強く、スコアーが逆に思えるくらいだった。

後半ハリケーンズが先に1PGを決めて10点差にして勝利も期待したが・・・

前半と同じく10点差にされても、ブランビーズが相変わらずの上手い試合運びで終始ハリケーンズを上回り、相手のミスからボールを奪うなど10番ロレシオがPGを重ねて4点差にした後は、トライで逆転と絵にかいたような展開。終盤は逆に10点差にしてハリケーンズを寄せ付けず準決勝行を決めた。

プレビューでも触れたブランビーズのゴール前のラインアウトからのモールからトライを取る力は素晴らしいなと改めて感じた。
その他でもゴール前の取れるところではしっかりとるのも、前週モアナ・パシフィカ戦での反省を活かしてハリケーンズ戦では、しっかり取れるところではトライを取り勝利を呼び込んだ。

試合スコアー&ハイライト動画

Brumbies 35
(Folau Fainga'a, Irae Simone, Tom Banks, Tom Wright tries; Noah Lolesio 2 con, 3 pen; Nic White con)
Hurricanes 25
(Josh Moorby 2 tries; Jordie Barrett 5 pen).
HT: 15-22

準決勝の組み合わせ

FRIDAY 10 JUNE 2022
19:05 Crusaders v Chiefs Orangetheory Stadium
SATURDAY 11 JUNE 2022
19:05 Blues v Brumbies Eden Park

準決勝の2試合のプレビューも挙げていく予定です。

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