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ここ2週間で読んだ本 vol.2

1ヶ月に2回、読んだ本を紹介します。サービスデザインやデザイン思考、アイデア発想から、全く関係ない本まで。読んだ本の感想を書きます📕

天才はあきらめた

皆さんご存知、南海キャンディーズの山ちゃんの自伝。芸人をはじめた頃から、2017年のM-1グランプリの頃まで、山里亮太という人間が何をして、何を考えていたのかがわかる。

片道1時間半かかるクライアントからの帰り道のお供として買った。後ろから読み始めたんだけど、とにかく泣く。山里亮太という人間はたしかに天才ではなかったかもしれないけれど、天才になったのだ。

帯でオードリーの若林さんが「山ちゃんは凡人のフリをした天才」なんてことを書かれていたけれど、そこに半分同意しつつも、天才になったのだという説を個人的には主張したい。

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「左ききのエレン8巻:物語の終わり」より引用

この画像は左ききのエレンという漫画の1シーンなんですが、山ちゃんも同じだと思っている。確かに元からセンスはきっとあったんだろう、でもこの本にかかれているように、山ちゃんはものすごい数のPDCAを回している。そのおぞましいほどの繰り返しの中で、彼は天才になった。

その狂気と笑いへの渇望を目の辺りにして、なぜかぼくはめちゃくちゃ泣いてしまった。まあとにかく、笑いというセンスが全てかのように思われる世界においても、愚直なまでの実践と反省の繰り返しによっても高みにたどりつけることは、僕らにとって希望なのかもしれない。


追記

そういえば、PDCAといえばテニス漫画のベイビーステップ。体格も恵まれない、スタートも遅い主人公が理論と愚直なまでのPDCAでメキメキとテニスが上達していく漫画。

実際はこんなにうまく行かないんだろうと思うけれども、自分の武器が何かを見定めてそれを活かした攻略の戦略を立てて後はゴリゴリPDCAを回していけば、いつかは高みににたどり着けるかもしれない。


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