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私とTRIGGER③~プロメア篇~

宇宙一の火消しバカだ!!

プロメアの公開が発表されたのは、ちょうどSSSS.GRIDMAN本編が佳境に差し掛かっていた頃だった。あのキルラキルと同じ、「監督:今石洋之、脚本:中島かずき、音楽:澤野弘之」が再び集結するとの発表を聞いて、私はとにかく泣いて喜んだ。SSSS.GRIDMANでTRIGGERに対する期待値も高まっていたし、絶対良い作品になるに違いないと信じていた。

そんな私に突如、雷に撃たれたような衝撃が走る。「タレント声優」問題だ。中島かずき先生がイメージしていたキャラクターの声の主、とはいえ、当初は相当ショックだった。若干のもやもやが心に残ったまま公開日を迎えた。

しかし、オープニングが始まってすぐ、そんなもやもやは吹き飛んだ。色鮮やかなバーニッシュフレアが弾ける中、ど派手にアクションを決めるキャラクターたち、作画のエネルギーに負けない声優陣の名演、そしてそれを盛り上げる澤野ミュージック。まさしく、アトラクションのような映画だった。

終わった後、富士急のジェットコースターに揺られた後みたいにしばらく放心状態になってしまった。「すごい映画を観た」ただその一言が、脳内を埋め尽くしていた。


プロメアの衝撃は私のオタク活動にも大きな影響を与えた。片道2時間かけて川崎のチネチッタにLIVE ZOUND版を観に行ったり、そのうちの1回では初めての応炎上映に参加した。初めての4DXもプロメアで経験した。そして雪が降りしきる中野で凍えながらLIVE INFERNOの待機列に並んだりもした。プロメアのおかけで、たくさんの初体験をすることができた。

プロメアに熱中していた頃は、ちょうど大学4年生だったのだが、かなり心をすり減らした時期だった。卒論の執筆、就職活動、バイトしてたコンビニの周辺が豪雨で水没(2回)、プロメアのサントラを始めとした澤野曲には欠かせない存在だったドラマーの山内・massioi・優氏の突然の訃報。のりこえなくてはならない辛いことがたくさんあった。

それでも、精神的支柱としてプロメアというコンテンツが果たした役割は非常に大きなものであった。本格的にコロナ禍にさしかかる前に、たくさんの思い出を作らせてくれてありがとう。

>「私とTRIGGER④」に続く


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