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詩仙堂が映す四季のみやび

文章を書くことがすきです。
文字を通してこれまで目にしてきた景色や、好きなものについていろんな人と共有することが出来るから。

だから文章はとっても好きです。

ところで皆さんは京都といえば、どんなお寺を思い浮かべるでしょうか?

清水寺?伏見稲荷大社?それとも金閣寺?
確かにどれもとても素敵な神社仏閣です。

だけどわたしは、もっと好きなお寺があります。それは詩仙堂というお寺です。

今回はそのわたしのだいすきな詩仙堂というお寺にまつわるお話しをかいてみたいと思います。

京阪の出町柳駅から直結
叡山(えいざん)電鉄に乗り継ぎ、電車で10分ほどの一乗寺駅にわたしの大好きなそのお寺はあります。一乗寺駅から歩いて10分くらいすると風情溢れる門構えがでてくるのです。

詩仙堂は江戸時代、徳川家の家臣で文筆家でもあった石川丈山(いしかわじょうざん)が隠居のため造営した山荘で庭園が美しいことで有名です。

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詩仙堂の門構えは、竹で出来ておりとても風流な佇まいだと思います。

石段を一歩いっぽ登っていくと、そこにはこじんまりとした山荘が見えてきます。

金閣寺のように、けして煌びやかではありませんが、どこか落ち着くその佇まいは見るものをホッと和ましてくれるのです。

そしてなんといっても庭園が素晴らしいのです。

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四季折々に織りなす庭園。
けして枯山水などがあるわけでもないし、
華美ではないのに、いつまでも観ていられるそんなお寺なのです。
(今回の写真はフリー素材からいただいています)

むかし介護職として働いていたとき、
あまりの忙しさに季節を忘れて家と職場の往復をしていたときがありました。

気づけば季節も移ろいで春から秋へと変わってしまっている。
そのあまりの忙しさに、疲れたとき小さな自然の移り変わりに感動する心をどこかに置いてきてしまったような気がして、お寺に癒しを求めにいってました。
その当時は今ほど外国人観光客のかたもおらず、特に平日の詩仙堂は穴場中のあなばだったのです。

わたしは猫がそっと姿を隠すように
この詩仙堂に出向いて、いつまでも庭園を眺めては四季折々に織りなす木々のようすをみたいと思っていました。

春には春の草花が芽吹く音が聴こえてきて、
夏には生き生きと蘇る緑の音やけぶる緑りの匂い
秋には紅葉の赤々と燃えるような色鮮やかな色を見ることができました。

そして冬は葉っぱのうえに落ちる雪景色が見えるのです。

わたしは1、2時間ぼうっとしながら、この庭園を眺めて生きる英気を養っていたのでした。

皆さんも生きることに疲れたときは、
そっとこの詩仙堂にきて日々の疲れを癒しませんか?

京都の街にお越しくださることを心よりお待ちしております

(龍安寺もすきですが、それはまたの機会に…)


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