2019年の振り返りと2020年の抱負その①・振り返り編

2020年もよろしくお願いします。
1年の区切りということで、去年1年間の振り返りと、その振り返りを踏まえた今年の抱負を記録しておきたいと思う。まずは振り返りから。

1 2019年の振り返り

(1)2019年の抱負
2019年を振り返る前に、まずは、2019年のはじめに掲げた抱負(詳細はこちらの記事を参照)を振り返ってみたい。

①競技パズルサイトの作成 達成度:○
早くも2月には私自身の考え方が変わってしまい、競技パズルのサイト自体は何も出来ていないのだが、結果としてパズルスクエアが出来るきっかけになったので、達成度としては十分ではと思う。
当時の記事によると、当時は競技パズルの発展のために、まずは先に投稿サイトを作ろうという考えだったらしい。ところが、その後、競技パズルの普及自体にあまり興味がなくなってしまったので、今のところは競技パズルサイトを作るモチベは特にない。パズルスクエアや、相互作用からかtwitterパズルも今まで以上に盛り上がり、競技よりも作家サイドにシフトしてしまったことが大きい。

②パズル同人誌活動の拡大と、アプリ作成 達成度:△
この1年間でトケタ?本誌以外に関わった同人誌は「ブロックメイズ」「トケタ?7.1」「成宮由愛パズル本」の3冊。「トケタ?7.1」は2018年末に刊行された6.1とほぼ同コンセプトだし、トケタ?関係で言えば、新規の同人誌はブロックメイズ1冊といって良い。6.1を含めて、別冊を色々作りたいとメンバー内で一番言っていた自負はあるのだが、同人誌活動が拡大したかと言えば特に変わっていないだろう。
一方の「成宮由愛パズル本」は今までにないものが出来たと思うし、個人的にはとても貴重な経験をさせてもらえたと思う。これについてはどこかで単独記事で書きたいと思う。

アプリについては何もしていません…。アプリっぽいものを見たと言えば、パズル会議で見たわんど氏のハニーアイランドツールぐらいだろうか。

③謎解き分野への進出 達成度:△
大きなイベントで初めて参加したのは2月の解神と11月のナゾガク、それ以外に達成したこととしては、ソロでの参加あたりだろうか。ソロ参加は心理的ハードルが高かったのだが、一度行ったら何でもなくなった。ナゾガクや持ち帰り謎などカウントが難しいものもあるが、総数ではおそらく10~20回ぐらいだろう。去年までがおそらく1年で2~3回ペースだったことを考えると、沼に入ったとまでは言えないものの、今までよりは大分増えたと思う。

当初の目標では、持ち帰り謎、Web謎、公演のそれぞれについて、どこかで短期集中して取り組みたいと思っていたのだが、思うように時間が取れず、どれも出来ていない。最近になってようやく持ち帰り謎のストックが集まってきたので、今年の早いうちにまとめて解きたいなとは思っている。

一方の作る側については、残念ながらほぼ皆無。まずはインプットをある程度してからと思っているので、インプットが出来ていない以上当然と言えば当然なのだが…。

④世界パズル・数独選手権の日本開催準備 達成度:?
抱負自体が具体的な達成目標を書いたものではなく、正直評価自体が難しい。開催準備として具体的なことが何か出来た訳ではないので、その意味では達成できていないということになるのだろう。実際に日本開催をするとなると、日本パズル連盟を通じてということになるので、僕個人でどうにかなる話でもない。

去年に何回か考える機会があったのだが、「なぜ日本で世界選手権をやりたいのか」と聞かれると、答えるのが意外と難しい。というのも、上記の通り、今でもなお、競技パズルそのものの魅力がどうも分からないからだ。真剣勝負故の面白さはあると思うのだが、競技パズルそのものを是非もっと普及したいというモチベはあまりないのが現状である。
その上で考えてみると、「競技パズルの大会」ではなく、「世界最大級のパズルイベント」として世界選手権という素晴らしい大会があり、これを日本で開催することで、パズル界をもっと盛り上げたいという気持ちが強いのかなと思う。JPCとかコミケとかもだけど、純粋にイベントが好きというのも大きい。

⑤一般雑誌への進出 達成度:×
何もしていません。
若干話は逸れるが、日本パズル連盟の作家陣は旧パズラー世代の作家が多く、そこに、ニコリ出身の私や、現役プロ作家として活躍している前島氏や広瀬氏が加わった形になっている(若干方向が違うのがxevs氏だろうか)。とすると、今後作家が増えていく場合、両氏のような、比較的世代が若いプロ作家が第一に挙がりそうなのだが、SNSを見る限り、他にはなかなかいなさそうなのである。パズル雑誌の数は増えているのだが、パズル作家の実態があまりにも分からないな、と正直思う。


抱負は以上です。全体で言えば、①は出来た、②③はまずまず、④⑤は特に何もしていないといった感じだろうか。ただ、やりたい目標自体は1年の中でどんどん変わって来ていて、下記の通り、抱負に書いていないことで出来たことも色々あるので、抱負の達成度にはそこまで拘らなくて良いのかなと思う。一方で、年明けの時点で、自分が何を考えていたかを記録化するためにも、抱負の設定自体は今年も継続したいと思う。


(2)抱負以外にやったこと

ここからは、抱負に書いたこと以外で、2019年にやった主なことを振り返ってみようと思う。10月に書いた近況報告に書いたものについてはそちらに譲り、ここでは簡潔に触れるにとどめる。

・パズルスクエア開設(2~4月)
開設そのものは私ではなく齋藤すばる氏が行っている(デザイン面は若干作っているけど)ので、2019年にやったことと言うとおこがましい感じもするのだが、それでも2019年にやれたことの中ではこれが1番ではと思う。

私がやったのは、アイデアを出したことと、とりあえずそこから1週間ぐらいでPHPを勉強しつつ、サイトの原案を作ったことである。結果として齋藤氏がサイトをつくるきっかけとなった。
とりあえず短期集中で形にしないと実現しないなと思って、素人なりに作ってみた形なのだが、すぐに実行に移してみて本当に良かったなと思う。きちんと勉強してからやっていたら、おそらく動き出すまでに1か月とかはかかっていて、その頃にはもう熱が少し下がっていたり、他のことで忙しくなっていて、結局形になっていなかった可能性が高い。

・日本パズル連盟スタッフに(1月~)
1月からスタッフになり(理事ではない)、色々お手伝いをさせていただいた。ここでは書けないことも多いのと、ある程度は近況報告に書いたので詳細は省略するが、現状に対してもっと出来たこともあったなと思っているので、2020年もやれることをやっていきたい。

・JZC(3月)
・世界パズル選手権(予選5月、選手権9~10月)

世界大会に行って好きなことをやろうと思っていたのだが、A代表で参加することになり、直前期はしっかり対策をすることに。結果だけで言えばもっと出来たのではと思うところはあるが、PGPFinalと個人プレーオフもギリギリながら出場でき、やることはやりきった感がある。
代償としては、直前期など、競技パズルに時間を割かないといけなかったので、それ以外のことが出来なくなる時期が続いたこと。

・日本パズル選手権(JPC、11月)
詳細はこちらの記事を参照。

・競技プログラミング(10月)
やったというものの、知識ゼロから約1週間勉強してABCに1回参加し、それ以降は一切やっていない、という状態。ある程度出来るようになるためには、相当量の勉強が必要なことが分かったので、再開するとすれば集中して時間を確保することが前提となる。再開するかは未定だが、こういう世界もあるんだな、と体験は出来た。

・1日1問出題(11月11日~)
勢いではじめてしまった。決まったことをコツコツやるのがとても苦手なのだが、意外と続けられている。当然ながら、反応がモチベになるので、反応があるとうれしい。

math channel(10月~)
算数教育を行っている団体で、代表以外とは元々面識がなく、パズル関係者もいないので、他とは全く異なる活動である。強いて言えば、トケタ?のつながりで関わっている、中学への算数でのパズルの出題だろうか。
算数教育+パズルで何か新しいことが出来ないだろうかと思い、10月に入った。最近は特に中国・韓国で子ども向けの数独教育が盛んなので、日本でも何か同じように子ども向けのパズル教育をやりたいなと思ったことと、普段法教育をやっていて、法律よりも好きなことの教育に関わってみたいと思ったことが大きなきっかけだが、2019年はほとんど何も出来なかったので、本格的には2020年から。

・ペンシルパズル流行語大賞(12月)
詳細はこちら。これまた完全に勢いでやってみましたが、コメントを見ていて楽しかったのです。この手の結果は、数か月経ったり1年たって見返してみると面白いと思う。

(3)総括
主なものを列挙してみたが、全体で見れば、まずまず色んなことが出来たと思う。一方で、謎解き筆頭に消化不良感があることもまだまだあるので、2020年の目標にそのままつながっていくのではと思う。
活動内容以外で大きかったのは、あまり考えずに「とりあえずやってみる」というのを何回か実践できたこと。元々、性格的に良く言えば慎重、悪く言えば優柔不断なところが強く、基本的に判断が遅いのだが、パズルスクエアで「とりあえずやってみた」ところ、周りが色々反応していき、いつの間にか動いていたという経験が出来た。記事では簡潔にしか触れていないが、11月~12月にかけて関わった「成宮由愛パズル本」も状況は似ていて、感覚的には「面白そうなので本作りたいと言ったら、そのままいつの間にか本が出来上がっていた」という感覚である。

長くなったので、今年の抱負については別記事にします。

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