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NYからの小話

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ランチのお供に軽く読めるエッセイ集
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#ニューヨーク

直観の正体

直観の正体

「最初からピンときた」

という言葉を聞くことがある。

これを、直観にしたがう、直観を信じる、などと言ったりもする。

この直観というのは

「なんだか良い感じする」「そのことを考えるとワクワクする」「運命の出会いだと思う」

などと色々な言い回しで伝えられるけれど、私の個人的な経験から言うと、少なくともその半分以上は空振りに終わったりする。

そもそも、絶対こう!という思い込みがある時や、逆に

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2017年の年末に思いをはせる

2017年の年末に思いをはせる

あっと言う間にお正月も終わり。

今年はどうにも休み損ねてしまって、元旦から

「2017年の年末こそ、圧倒的な達成感に浸りながらのんびりする....!」

と1年後の未来に思いをはせた。

休みをとっても、頭の中が切り変わっていないから、休んだ気にならないのだ。



新年2日目の昨日は、娘の友人の3歳の誕生日パーティだった。

彼女の本当の誕生日は大晦日なのだけど

「1月1日、誕生日パーテ

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幸運体質の乱用

幸運体質の乱用

先日、ニューヨークに来て数ヶ月という知人の女性が、某カーシェアリングサービスで、正規料金約15ドルのところを、現金で70ドル支払わされたらしい。

荷物は全てトランクに入れたにも関わらず

「荷物が多くて他の人が乗れないから45ドルね」

と言われ、さらに会計時には

「クレジットカードが使えないからキャッシュで60ドル」

と言われた挙句

「チップ10ドルくれ」

で合計70ドル。

「おかし

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しゃべり過ぎた日

しゃべり過ぎた日

数年前にアルコールを絶ってから、余計なことを話しすぎて後悔する...

ということは減ったけれど、未だに日本語で心地よく話せる相手と環境がそろうと、つい自分の話をしすぎてしまい、その後、なんだか落ち着かない。

調子に乗ってペラペラ話してしまった...!という後味の悪さに加えて、自分が発した言葉がいつまでも頭に残るのも気持ち悪い。

好きなように話してすっきり!と思えれば良いけれど、その後、ひと仕

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美しい人の成功の秘密

美しい人の成功の秘密

先日美しい人に会った。

はんなりという言葉がぴったりの京美人。エネルギーが清らかで、近くにいるだけで癒される気がする。

小さいお子さんを一人で育てるシングルマザーだそうだけど、彼女なら、子供も一緒にどーんと面倒をみたい、という男性が列を作っている気がする。私が男でもそう思う。

自分でビジネスをしている彼女は、男性に寄りかかるタイプではない。

よく、自立している女には男が寄り付かないというけ

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シングルガールを支えるタニマチ

シングルガールを支えるタニマチ

シングルガール・独身女は、既婚の女より、美しくて、周囲からチヤホヤされて当然の存在。

既婚女が旦那と子供の面倒みている間に、シングルガールは、セクシーなネグリジェ姿で無数のサテンのクッションが置かれたソファに横たわって本を読んでいるんだし、運動をする自由な時間だってある。

と言ったのは、元コスモポリタン誌の名物編集長、Helen Gurley Brown(ヘレン・ガーリー・ブラウン。60年代当

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適材適所

適材適所

先日行われたアメリカの共和党党大会は、トランプに反発する共和党の重鎮がことごとく欠席し、トランプ一族のスピーチが続くという異様なものだった。

その中で、注目を集めたのが、これまで候補者の妻としてほとんどマスコミに出てこなかった、同氏の三番目の妻メラニア・トランプのスピーチ。

スロベニア出身で、10代の頃からモデルをしているというメラニアは、数カ国語を話すらしいが、強いアクセントの英語を話すため

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NY公立小学校の知られざる実態

NY公立小学校の知られざる実態

娘が4歳の誕生日を迎える来年、もしくは5歳になる再来年に引越しを検討している。

評判の良い公立の小学校に入れるためである。

アメリカでは、学区によって、教育方針、学力テストのスコア、両親の熱心さ、人種に至るまで、大きな差があるのだけど、特にニューヨークでは、通りを一つ挟んだ二つの学区で、日本では考えられないほどの差があることも珍しくない。

マンハッタンのアッパーウェストサイドは、以前住んでい

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生命保険のお値段

生命保険のお値段

昨日から、まるで自分が女優高島礼子にでもなったかのような、驚きと怒りが入り混じった心境にある。

夫の秘密が最悪の形で露呈したのだ。

そもそも私が

「あなたの生命保険の額、倍にしてよ」

と夫に申し出たのは、ひょんなことから、シングルアラフォーの友人と生命保険の話になったことがきっかけである。

彼女は、両親を受取人にして、夫より遥かに多い生命保険に入っているらしく、「あなたのところは当然もっ

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髪を洗わない女の美容事情

髪を洗わない女の美容事情

アメリカでヘアケアの話になると、真っ先にあがるのが、髪をできるだけ洗わない、というティップ。

美髪自慢のジェニフー・アニストンやキムガーダシアンあたりも、シャンプーするのは1週間に1回程度らしい。

私の周囲を見ると、最長ノンプーは4日に1回の知人。4日目の彼女に会うと、『私の髪臭くない?』と聞いてきたりする。

そうまでして洗わない理由は

・頭皮と髪を乾燥させたくない
・400ドルのカラーリ

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女子会が楽しいのは幸せな人生

女子会が楽しいのは幸せな人生

日本を離れてしばらくたった頃から、いかに女子たちが不毛に集まって、不毛に慰めあって、不毛に疲れているか、という”女子たちの女子会疲れ”の話題を耳にする機会が増えた。

私自身、女同士集まってどーでもいい話をするなんて、時間とエネルギーのムダだと思っていた時期もあったけれど、最近そうでもないような気がしている。

先日も、知人に誘われて、女子会、というか、アラフォー・アラフィフ女性たたちのおばちゃん

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家にブルマーが届いた件

家にブルマーが届いた件

つい先日、ブルマーでチェルシーを徘徊する友人に疑問を投げかけた、まさにその次の日、なんと、我が家にもブルマー届いた。

なにこれ!?思ったより全然ブルマーなんですけど!

思いの外丈が短いそれを、一応試着したところ、チェルシーはおろか、我が家でさえ履ける代物ではなかった。

なんでこれ買ったんだっけ.....!?

されど、心配は無用。ここは返品天国なのだから。

しかもNet-a-Porterは

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アラフォー女とブルマー

アラフォー女とブルマー

先月の始め頃から、女友達に言うべきか言わざるべきか迷っていることがある

「そんなにお尻出して歩いていいの.....?」

実際のところ、絶対に言わないと思うけど、彼女の後ろを歩くたびに、その半分出たお尻に気が気ではない。

その身につけたものの短さといったら、短パンの域を出て、もはや、ブルマーのようなのだ。

40を過ぎた彼女は、抜群のスタイルで、セルライトの見当たらない長い足と、プリっと上がっ

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似た者カップルの幸福

似た者カップルの幸福

娘の仲良しの女の子にはママが二人いるんだけど

そのママが、二人とも本当に良い人で、私のみならず、夫までが二人の大ファンになってしまった。

二人とも、かしこくて、おもしろくて、肩の力が抜けていて話しやすい。

週末は、朝8時から近所のお気に入りのメキシカンレストランかダイナーで、三人揃って朝食を食べて、昼過ぎからビールやらワインやら飲むのが好きらしく、性格だけじゃなく、体型も似ている。

「運動

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