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【社員インタビュー】事業会社から投資会社への転職。NYCを選んだ理由とは?投資フロントメンバー:阿部さんインタビュー

NYC株式会社 採用担当の山本です!
第一弾の今回は、2022年10月に入社した投資フロントメンバーの阿部さんにインタビュー。
事業会社から投資会社であるNYCへの転職された理由や転職後のギャップについて伺いました!
ぜひご一読ください。


阿部さん

まずは経歴を教えてください。大学時代は何を学ばれていましたか?
経済学部出身です。
大学時代は仙台にいたのですが、東日本大震災が起きたときは3年生でした。
その時代はちょうど「CSR」が注目をされていて、社会貢献が企業の競争力強化につながるというマーケティングの考え方に興味を持ちました。

当時はまだ、サステナブルという言葉はありませんでしたが、今思えばそのころからサステナブルという考え方に惹かれていたと思います。
惹かれていたのは、単純な社会貢献、というよりは、ビジネスの中に構造として組み込まれるという点だと思います。
企業活動とは利潤の追及・株主から見た価値を最大化するもので、社会・環境・人は2番手・3番手の扱いになりがちですが、そこに焦点を当てることが、結果利潤につながるという点で一石二鳥だな、と思いました。

原体験として、東日本大震災でボランティアで被災地域に足を運び、思っていた以上に衝撃を受けたことは大きかったです。
被災者の方々の暮らしなどに実際に触れて、この方たちにとっても意義のあることってなんだろうと考えるようになりました。

新卒ではソフトバンク社に入社されていますが、ソフトバンク社ではどのような環境でしたか?
内定式の前後でワイモバイル買収があったり、その1年後にはアメリカのスプリント社を買収したりとチャンスが広がっていく環境でした。

最初に配属されたのは、メイン事業の中でもど真ん中のプロジェクトの技術企画を担当しました。海外企業であるスプリント社との協働プロジェクトです。
基地局の設置に当たっての免許取得などの対応や、工事を行う部隊への対応指示、各種契約についての検討、費用対効果の検証など、全体を見ながらマネジメントを行っていました。

正直、ビジネス構造的にはTOPの立ち位置で、取引先を動かしていく、発注者としての仕事なので、自分の力というより肩書で仕事をしている感覚でした。

その後は事業開発へ異動されたんですよね。
4年目に事業開発へ異動しました。タイミングとしては、そのときソフトバンク単独でのiphoneの取り扱いは終了し、他のキャリアでもiphoneが使えるようになりました。スマホの普及率も上がったタイミングです。
会社として次の稼ぎ頭を見つけるというのが事業会社のミッションでした。
いくつかのドメインがありましたが、Fintechの担当になり、海外の事例などを調査し、日本への展開に向けた検討を進めました。

ソフトバンクの本部は数百人~千人単位が基本ですが、配属先では、本部単位で30〜40人という小さい組織で意思決定が早かったのが印象的でした。本部長と立ち話をして、仕事が進んでいく、という環境でした。

ソフトバンクでキャリアを重ねられた中で、仕事に対する価値観はどう変わりましたか?
新卒の時には、自分の能力開発観点で、ある程度の会社規模で毎年やることが変わる会社がいいなと思い、ソフトバンク社を選びました。
人口減少、経済規模が縮小する日本では、会社に依存しない形でスキルを磨くことは非常に重要だと考えました。

実際にソフトバンクへ入社し、技術企画の時に、大企業的な組織や、事業開発の小さな組織、そしてZホールディングスへの出向の経験を通して、スピード感のある組織で、事業の頭からお尻まですべてをやっていたときの方が自分にはあっていると感じました。

事業開発時代に担当した、ジョイントベンチャーの立ち上げでは、その会社に2年出向し契約書などの手続きから、サービス立ち上げ・運用・デジタルマーケティングなど、サービスをユーザーに届けるまでの一連の流れを経験しました。

そのときに、こういうことをやっていきたいな、と思うようになりました。
まだ何も決まっていないところから試行錯誤して新しいものをつくる、改善する、という工程を自分の手と頭を使ってつくっていく過程が楽しかったです。

転職の前はZホールディングスに1年半出向し、LINE社とYahoo社の経営統合のプロジェクトで経営統合に向けた経営戦略の策定、LINEのIDとYahooのIDを紐づけ、実現した場合のデータ活用などのサービス検討などを担当しましたが、優秀なエンジニアなどプロフェッショナルと働くことが勉強になる一方、この仕事は経験豊富社員の方が合っているのではないかと思うように。自分には大きな組織同士の統合よりはゼロからの立ち上げが合っていると考えました。

転職先としてNYCを考えたきっかけを教えていただけますか?
代表の中塚さんがソフトバンクの同期なのですが、中塚さんが会社を立ち上げたという話をソフトバンクの同僚から聞きました。話を聞いて面白そうだな、と思ったのですが、転職の納得感を持つためにスタートアップの事業開発やコンサルティングなどの求人を受けて比較しました。

正直、NYCは立ち位置がユニークで比較はしにくかったです。

スタートアップの事業開発はどちらかというと、プロダクトマネージャーと近い印象だったため、1プロダクトの担当としてプロダクトを磨いていく、というのは性格的に合わないかな、と思いました。
コンサルティングは結局、クライアントの経営や事業に対して自分ごととして考えられるだろうか、という点が気になりました。

NYCは創業間もない会社なので、役割が固定されていない分やれることが多そうだなと感じました。また、投資業務では、様々な業界のビジネスに携わることができ、バリューアップも自分のアウトプットに対して対価をもらうのではなく、一緒にビジネスの結果・成果を目指すことができることが魅力だと思います。

実際に入社されて環境はいかがですか?
バリューアップではやりとりの窓口が投資先の社長なので、提案が即採用され、即反映されるというスピードにやりがいを感じます。

投資検討をする際のTOP面談では、社長にとって会社は息子のような存在でその会社を人に預けることを検討する、という点でまさに「人生だな」と感じ、ぐっと来ます。

働き方としては、自己管理にゆだねられている部分が大きいです。自分の裁量で調整しやすいと思います。

仕事をする上で大切にしていることはありますか?
上記のように、事業譲渡はまさに人生なので、いい加減な対応はできないと感じますし、社長に対してここまで会社を大きくされて来た、というリスペクトもあります。
そういった意味で責任感を持って働いています。

また、アウトプットを速く出すことも大切にしています。
関係者の少ない中で、提案に対してもすぐにフィードバックをもらえることが多く、「このタスクは承認まち」というような時間がないです。
前職のように「次の会議で決める」「実行する前にの戦略をつくりこむ」「費用対効果を考察し、リスクを検討」というような時間がなく、とりあえずやってみて効果あるか見てみよう、というスタンスです。

少人数の会社かつ未経験の投資業務ですが、キャッチアップは苦労はありましたか?
少人数の組織ですが、むしろ今の方が教えてもらえる環境です。
事業会社では何かひとつ決めるために、3〜4人で集まって会議して、確認の上、次に進める、というサイクルですが、立ち話やSlackなどで仕事に関する相談や質問をすぐに確認できるので知識やスキルの習得は速いと思います。
内容としても、仕事の進め方、調整の仕方ではなく、本質的なビジネスに関する知見、スキルを身に着けられる環境だと思います。

事業会社の経験で活かせていることはありますか?
投資検討フェーズにおいて、対象会社の特徴や業界の将来性等を検討する際に前職で得た通信業界、Webサービス業界の知見を活用できていると感じます。
バリューアップにおいても、前職でのデジタルマーケティングや事業戦略構築における実務経験をもとに投資先の社長と実行に移していくので、その経験を活かせています。

また、NYCに事業会社出身で知見のあるメンバーがいるということや、事業会社を経験したからこその提案力が対象会社の社長・オーナーに価値を感じていただけるケースも。

NYCの会社づくりという点においても、前職のカルチャーづくりの手法を社内でシェアするなど、事業会社ならではの知見で貢献できていると思います。

今後、NYCで実現したいことはありますか?
まだまだ名もない、これからの会社なので、信用を積み上げていくフェーズなのかなと思います。
看板のない状態で、新規投資先に対して、事前に調査し、生み出せるシナジーなど提供できることをお伝えし、理解してくれているな、一緒にやりたいな、と思っていただけるのがまずは非常に重要だと思っています。まずは丁寧に対応し、信用を積み重ねて行きたいですね。

自分のエグゼキューションスキルなどを伸ばしていくことももちろんですが、バリューアップのノウハウを蓄積し、会社として持続可能な形で投資先をサポートし、一緒に会社を大きくしていく、という経験を積みたいです。

ありがとうございました。

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