見出し画像

真に深い理解と想像力【本を読む本】(創作のための推薦図書)

どうも無有書房の接続設定です。創作・シナリオ・TRPGを、より豊かに楽しむ、智慧と知識を広げる、「創作のための推薦図書」【本を読む本】を紹介します。

本日の本は…
「モーティマー・アドラー」「チャールズ・ドーレン」著
【本を読む本】
邦訳は、講談社学術文庫さんから出版されています。

1940年にアメリカで刊行されて以来、世界中で読まれた本で、読むに値する本は何か?読書の意味は何か?といった、そもそも読書ってどういうこと?何のためにするの?どうやって読めばいいの?ということが、具体的に書かれていて、既に本を読んでる方も、これから本を読む方も、より読書を価値のあるものにできる最高の手引書。まさに本を読むための本です。

この本がもたらしてくれるものは…
自ら考える力を養い、物事をより深く理解し、精神を成長させ、豊かな心や、広い想像力をもたらし、世界を広げ、素晴らしい創作のエッセンスとなる読書への理解です。

まず課題として…
私達は読書をしなくても、ラジオ、テレビ、そしてネットと、情報量が多く、なおかつ作業しながらでもインプットできる、非常に便利なメディアから情報を得ています。
メディアは非常に便利で優秀で、気の利いた言い回しや、選び抜かれた統計、資料などが全て整えられて、私達が情報を得る手間を助けてくれます。

しかし!メディアは優秀すぎて、私達が決断を下す手間まで省いてくれてしまうので、自分で考えたり、物事を「深く理解する」ということを、必ずしも養ってくれるわけではありません。
「深く理解する」とは、ただ情報として知っているというレベルではなく、他者に説明できるというレベルまで理解するということです。

テレビやネットで、知識や情報を大量に得ることで、答えだけを沢山知っている情報通になることはできますが、
創作に重要な、豊かな想像や精神、物事への深い洞察や理解力、新たな世界を生み出すといった、問題や課題、文脈について考える、自らの想像の力を養うには、読書はとても役に立ちます。

なぜなら…
受動的に見たり聞いたりするメディアとは違い、読書は積極的だからです。

読書をするには、積極的に様々なことをする必要があります。

例えば… 著者が使う言葉を理解し、意味を読み取り、本の本質を暴き出す。
例えば… 自分の能力以上の本であれば、理解できるように、想像力をより働かせ、理解に努めるといった背伸び、頭脳の成長をする
例えば… 読む本のタイトルや意味、構成を探り、読むべき本かどうかを見極める

これらをはじめとした、積極的な読書を行うことで、
単に知識だけではなく、意図や理由が理解でき、浅い理解から深い理解に引き上げられ、
読書の過程で、文字を読みながら、感覚や想像力を働かせたり、鋭い洞察力や記憶力が鍛えられ、
他者に説明できるような、より深い理解が得られるようになります。


また…
【本を読む本】では、読書のレベルが
「初級読書」「点検読書」「分析読書」「シントピカル読書」という四つの段階に分けて説明され、
自分の段階や目的に合った、より良い読書の方法について知れたり…
教養書だけでなく、文学や戯曲などの読書は、どのように臨めば、より効果的かということも知ることができます。

では、改めて結論ですが…
優れた創作を身に着けたい、豊かな創作をより楽しみたい、世界観を広げたい、想像の幅を広げたいと思っているなら、
楽に受動的にインプットできるものばかり選んでいては、自らの想像の力を養うことは難しいでしょう。

精神や想像力も筋肉と同じで、多忙な人が引退すると急に衰えるのと同じように、
使わなければ、成長させなければ、どんどん豊かな想像力は衰えていってしまいます。

積極的な読書は、自ら考える力を養い、精神を成長させ、豊かな心や、広い想像力をもたらし、世界を広げ、必ずや素晴らしい創作のための、エッセンスになることでしょう。


様々な本を読む前に、まずは読書を価値のあるものにできる最高の手引書。
【本を読む本】オススメです!

本を読む本 (講談社学術文庫)
https://amzn.to/36hsMUL

楽しい創作、豊かな想像力を広げられる記事が書けるよう頑張ります!