ラストオブアスについて

ラスアス2が出るということで、1はゲーム実況で見たものの、一通り自分でプレイしてから2をやりたいと思って1からプレイした。

1はクリア済み、2はアビー視点になってシアトル1日目である。という前提でこれを読んでほしい。

ジョエルとエリーの絆が芽生えたのはいつか

ジョエルとエリーは、はじめは厄介な荷物となにこのおっさん!という組み合わせだったと思う。一緒に旅をするごとに絆が強まっていったけど、まだジョエルにとってはエリーは送り届けないといけない借り物のようなかんじだったんじゃないかなと思っていて。

ジャクソンでトミーとマリアとジョエルであーだこーだ言ってる中、自分がお荷物なんだ!と傷ついたエリーが(親が亡くなって親戚をたらい回しにされる子のようだった)一人馬を盗んで逃げ出したとき、最終的にジョエルは自分が研究所へ届けると言ってトミーと別れた。

で、仮にだけど、このときにマーリーンが(話の辻褄はどうあれ)突然現れ、エリーの命と引換えにワクチンを作るの、と引き渡しを要求していたら、ジョエルは引き渡したんじゃないかな…と思う

情はあるものの、まだ「世界のためにいいことをして」というマーリーンやテスの気持ちに負けると思う。余談だけど、アメリカの人?って、自分の命が尽きそうなとき、よく「いいことをしてから死にたい」と言うよね。よく映画で見ます。

本当に我が子のような、失いたくないという気持ちが芽生えたのはこのあとのコロラドのときだと思う。イカレ野郎のデビッドが出てきたところ。エリーはたった一人の味方であるジョエルを助けたいという一心だったので、絆というよりは情なんだな、もう大事な人を失いたくないという気持ちなんだなと思ってた。

デビッドの野郎をブチ殺している姿を見たジョエルが、抱きしめて「かわいそうに」と言ったところで、あれで本当にジョエル→エリーへの絆が芽生えたというか、強固になったんじゃないかなと思いました。

それまではお荷物のチビッコくらいの扱いだったのが、かわいそうにで擬似的な娘のように感じているんじゃないかなと。でも、その後サラの話が出るようになったので、サラと重ね合わせているのではなく、サラのつらい思いを乗り越えたんだ、エリーを保護できるようになったんだと思った。あのとき娘になったのだ…と。

マーリーン別に悪いやつじゃない

マーリーンはジョエルからすると悪ポジじゃないですか。でも別に、悪い人じゃないんだよね。だってエリーの母とは親友だし、その娘であるエリーのことはとても大事に思っていたわけだし。そして自分は組織からの突き上げ、無能と思われることへの恐怖、世界と一人を天秤にかけたら正しさが多いのは確かに世界かもしれない。ずっと悩んでいて、そして裏付けるように2でもアビーの父との会話で、エリーの手術に本当は反対していたことがわかる。

マーリーン別に…悪いやつじゃない…判断は正しいのかも、もし同じ立場だったらどうするだろう?とか考えてしまった。あ〜でも嫌だな〜!でもあれか〜まわり続々ゾンビになってるのか〜!うわ〜…あ〜…わかんないな…私はマーリーンのようなリーダーにはなれないし、彼女のように決断できない。決断することを先延ばしにするという決断で濁すと思う…強いなー。

ゲームとしての2

夫は3Dゲロ酔いするので、私のプレイを薄目で見ながら先にネタバレを読んだらしい。このあとの展開を知って、でもネタバレしないように言ってきた。

夫「ノーティードッグ、えーそんなことする!?しないでもよくない?ってかんじになる」
私「えっ、それは世界の辻褄が合わないかんじになる?例えばいきなり世界が浄化されてゾンビいなくなってハッピーエンドとか」
夫「それはない、そういう方向ではない。物語の辻褄は合ってる」

え〜よくわからん。でも世界観を保持したまま2を考えたとなると…

もう1から先の世界って、ないわけですよ。まさにLast of Us。もうワクチンが作れない、耐性のある人も見つからない、研究者はジョエルに射殺されている。こんな状況で、これからの話を紡ぐとしたら、エリーが子供を産みました、その子には耐性が受け継がれていました、子供どんどん増えてついに耐性者が多くなりました、っていう方向にしかいけないじゃないですか。世界助かるルートだと。

でも実際問題、エリーは女性だし子供産める数なんて限られているので、世界の耐性者製造マシーンにはなりえないわけですよ。もちろんそういうのを受け入れる性格でもないし。

だからこの、世界が助かるルートはないでしょ。

そうなると、開発陣としてはきっと、そこからの世界を広げるためには、エリーが耐性あるかどうかは置いておいて、もう復讐などの方向にフォーカスするしかない。そうすると、「ジョエルが殺されたことへの復讐」「父と世界を助けるという理想をくだかれたことへの復讐」っていう、エリーやアビーの復讐についての物語になる。

だから、1ではエリーの免疫が話の重要ポイントだったけど、もう2ではエリーの免疫についてはどうでもいいんだろうなって思ってた。

ギクシャクするジョエルとエリー

ジョエルがエリーに歩み寄ろうとするのに、エリーがそれを徹底的にNOしているのが、思春期だから?それともやっぱり1で誓ってくれたことが嘘だってわかるから?

と思っていたら、やっぱり誓いが嘘だったことに起因するギクシャクだった。

でもさ!仕方なかった。ジョエルにはそれしかないでしょ、もはやジョエルの世界にはエリーしかいなくて、守っちゃったんだもん!

エリーだって、それしかないことはわかってるでしょ!わかってて誓わせて、そして嘘だってわかってて、全部わかってるけど許せなくてギクシャクしたんだなっていう…

ジョエルがなんだかんだ誘おうとしておじさん仕草みたいになってたのがすごく痛々しかった。

アビーの自己正当化

アビー編始まって少したったくらいだけど、エリーであんなにクッソ〜〜!!やりやがって!!このクソ女!!!と思っていたアビーも、実際プレイしてみたらあんたもつらかったのね…と同情するくらいにはスムーズに感情移入させてくれる。

アビーは1の時系列でエリーの手術をする父が、マーリーンとの話し合いの中で「もし自分の娘に免疫があったとしたら、同じように手術する」つまり、自分の娘だったとしても大義のために殺す、ということを聞いちゃっているんだよね。

それで、そんな「自分を(仮定でも)捨てた」という父、自分を捨てた大義名分であるワクチン作り…

ジョエルに父が殺され、ワクチン作りが否定されてしまうと、自分の存在も否定されたように思うんじゃないかな。だって、自分よりも大切な世界のための働きだったのに、ジョエルは父も、ひいては自分のことも価値がないといわんばかりに殺していったんだよ!

父が殺されただけでジョエルへあそこまで拷問するような恨みになるかな?旅をしてきて、絆で結ばれた親子のような二人だということは理解しているはず。だけど、「自分を世界にささげるつもりもある父」を殺されたということで、もしジョエルへの復讐を成し遂げなかったら、自分の存在意義も疑ってしまうからじゃないかな?と思った。

実際、ファイアフライのメンバーだった(だったよね?)オーウェンは、復讐にまぁ…そりゃ手伝うけど…というかんじで、恨みも薄れてきてたよね。あのご時世で、どんな人も殺し殺されていて、そりゃ誰それの敵!って仕返しすることもあるだろうけど、絶対許さない、命をかけて復讐してやるって熱意にはならんでしょ。多分父を殺されただけじゃなくて、あの会話を聞いてしまったからこその復讐心なのかな…って思う

今後について

も〜〜〜なかなか先に進まないので、じれったいけどがんばっている!なんでストーリーなかなか進まないかというと、いろんな家を隅々まで回っているから!常に収集品は3で、全然減らない!ステルスキルが上手になり、もうね…全然減らない!ベリーイージーだし!めっちゃガラス瓶踏んでパリンパリンいうけど平気!ベリーイージーだから!

今後、エリーとアビーは和解するのかな?でもエリーはメルを撃ってしまったことにすごく動揺していたし、どうだろう…和解は難しいのかな。

和解したとして、それぞれのまとまりで干渉しないで生きていくほかないような気がするなー。

ジャクソンやWLFのような集落は、それぞれに発展していくんじゃないかな…。

そしてあのセラファイト?あれの教祖的な人についてもなにかわかるんだろうか。描かれ方としてはまだカルト教団ってかんじで、完全なる敵の扱いだからなあ。

このゲームでは、いろいろな感情を「仕方なかったんだ」と思って処理していかなくちゃいけないんだなってかんじ。

今後もがんばります。

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