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番外編:基礎から学ぶ、現代文学習法

学校のお休みが突然世の中のトレンドに躍り出る中、学校によらない学習方法がにわかに注目を集めています。
お子さんの勉強を見なければ! という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、昔々の話ながら学習塾で国語を教えていた(しかも好評だった…自画自賛)ことを生かし、一人では学習しづらい「現代文」の読み方をまとめてみたいと思います。
中学生〜高校生くらいの方に役立つと思っていますが、勘のいい子なら小学生でも十分ピンとくるはずです。

現代文は基本的に「宝探し」です。
探すのは、
筆者の意見・証拠となる言葉・意見の方向性(プラス/マイナス)・例外
の4つ。
ということで、読解問題としての現代文に取り組むためには、以下の質問をするのが効果的です。

Q1.文中で最も話題になっていたことは何?

現代文で重要なのは「テーマ」を外さないこと。細かいところに目が行けば行くほど、大きなテーマを取り違えることになりかねません。
筆者が「言いたいこと」は、文中で最もスペースを割かれているものです。

Q2.その話題は、文中のどこに出てきてた?

よく、問題文に線を引きながら読み込んでいる方がいらっしゃいます。
1で書いた「テーマ」が、どこに書かれているのか、文中でチェックしながら読みすすめると効率的です。
このステップは、問題を解く上での「証拠」を探すときに非常に重要になります。
文章の中で、筆者の主張が書かれる場所は一箇所ではありません。
繰り返し書かれている(≒最も話題になっている)ところに、その主張が分散して散りばめられています。
そこで、テーマに関する場所をチェックしておくと、根拠を探すときに抜けがなくなるのです。

Q3.それについて、筆者はプラス/マイナスのどちらで考えている?

本当にざっくりいうと、テーマに対して「肯定的な意見」と「否定的な意見」のどちらかの立場で論を進めています。
そこで、筆者は「基本的にどちらの立場にあるのか」を理解しておく必要があります。
まず見ていくのは、筆者の主張に関する表現はどういった言葉の方向になっているのか。
次に見ていくのは、その近辺にある「逆接」で繋がれた言葉(ここが最も強い主張になっていりことが多い)がどういった方向の言葉になっているのかです。

Q4.一番強い意見が出てきたところはどこ?

先の「逆接」を中心に、言葉の使い方を探っていきます。
一般論を言っているのか、それとも自分が強調したい部分なのか。
多くの場合、逆接のあとにインパクトのある重要な意見が置かれます。

Q5.その意見が当てはまらない場合は書かれている?

現代文では、基本的に筆者の論を追いかけていくことになるのですが、一部例外や条件(〇〇といった場合は除く、といった感じ)が書かれています。
重要なのは、この例外たちは重要でありながら、あくまで一番大切なのはQ1〜4で追いかけた主張の部分であるということ。
この例外を、あたかも筆者の主張のように見せかけて引っ掛け問題をつくるのは、出題者側のよくある手口です。

以上の質問に答えられれば、ひとまずは問題ありません。
保護者の皆様は、ついでに「あなたの意見は?」と聞きたいところでしょうが、実は逆効果です。

①筆者の主張を捉える
②その上で、読者としての意見をまとめる

というステップが必要で、①ができないうちに②を求めてしまうと、いつまでたっても「自分の立場から読む」ことしかできなくなります。
ここが現代文読解の大きな落とし穴で、特に中級上位くらいの生徒さんが伸び悩むポイントでもあります。

ちなみに、この考え方は大人でももちろん重要です。
会議の意見を整理するとき、プレゼンテーションの評価をするとき、あるいは、自分の意見が客観的にどう見えるか判断したいときに応用が効く、基本的であり重要な考え方だと思っています。

現代文は、コツがわかると解くのが楽しくなる科目でもあります。
一方で、「自分の意見」に偏ってしまうと、解説を読んでもいまいちわからなかったりします。
学習をサポートする方は、これらのポイントから視点の整理をするとよりわかりやすくなるでしょう。

年度末、まとめの時期です。
今のうちにできること、たくさん頑張ってほしいなと思います。

では、またのちほど。


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ワークショップデザイン/研修とファシリテーション/タロットと占星術と対話/コンプライアンスを考える会社員。necoachieve.com主催。企業研修から個人セッションまで、対話と仮説構築を通じて自己認知・相互認知を深めるワークを提供。今のトレンドは「楽しいこと集め」。