パーソナリティ障害克服記録3

前回の続きです。

僕の悩みについて「自己否定が止まらない」「すぐにイラつく」この二つの構造を掘り下げてみたい。
もし仮にこれらの克服法が「認知行動療法」などの地道にやる方法しかないとしたら…
まずはしっかり何が起きてるか理解しなければならない。(これまでは完全に構造理解出来ていない中でやっていた。。)

と、その前に自己愛性パーソナリティ障害の本丸とも言える「思い描く自分」と「とりえのない自分」をハッキリさせたい。

思い描く自分(理想)
→特別な存在、周りとは違う、才能がある、センスがある、頭がいい、仕事が出来る、社会的地位が高い、女にモテる、面白い、話が上手い、カースト上位、性格が良く人に好かれる、運動神経がいい、イケメン、オシャレ、色気がある、SEXが上手い、リーダーシップがある、清潔感がある、強い、スタイルがいい、イジる側の人間etc…

とんでもなく完璧人間が出来た。でもこれが理想。
続いて

とりえのない自分(ダメ人間)
→つまらない、センスがない、コミュ症、モテない、頭悪い、赤面症、すぐテンパる、運動音痴、しつこい、肌汚い、チビ、ダサい、カースト三軍、社会のクズ、人に迷惑ばかりかける、酒癖悪い、粘着質etc…

まだまだ出るけど悲しくなるのでこの辺で。。
この二つの自分を行き来してるのが自己愛性パーソナリティ障害と言えます。では本題に戻ります。




まずは「自己否定」について。
主に過去の自分の黒歴史が何かのきっかけでフラッシュバックして「あーやめろー!!殺してくれーー!!」となる現象。

黒歴史の大体は
・自分が出しゃばってスベった事
・しょーもない返しをしてしまった事
・目立とうとしてイタい発言をしてしまった事
などが主である。

この悩みの構造を理解する為に
A.何が起きているのか?
B.なぜそうなったのか?
C.どう対処するのか?
これらをハッキリさせる。

A.何が起きているのか?
自己否定状態「やめろ!!殺してくれ!!」
→「とりえのない自分」を見たくない、嫌い、認めたくない
=理想でありたい、「思い描く自分」でありたい、それでなければ駄目!

「理想の自分以外は認めない、許さない」という強迫観念がある状態。自分以上の存在になろうとする。


B.なぜそうなったのか?
→なぜ理想の自分でなければ駄目なのか?
幼少期に母から父の悪口を聞かされて育った
=父みたいに駄目な人間だと母に嫌われる
=特別な、完璧な人間、いい子じゃないと愛されない

これが強迫観念の大元。

というか、そもそもなぜ黒歴史的行動に出たのか?
出しゃばってスベった事、しょーもない返しをしてしまった事、目立とうとしてイタイ発言をした事…
→おもしろくないと駄目だから、周りと違う人間じゃないと駄目だから、特別な存在じゃなきゃ駄目だから
=自分以上の存在になりたいから

要するに理想を追い求めた結果なのだ。同じ強迫観念があったからだ。

ややこしい話だが、
「理想でなければ駄目」だと思って行動した過去の自分を、「理想でなければ駄目」だと思って責めている状態なのだ。
今も昔からも同じ構造なのだ。こう考えると如何に無益な事をしているのか、ハッキリ分かる。


C.どう対処するか?
→長期的には「等身大の自分」を獲得する事。(ありのままでいいという感覚、愛着障害的に言うと自分で自分を愛せる状態?)
しかしこれは一朝一夕で解決できる問題ではない。
必要なのは、今楽になる方法、突発的に起こる自己否定を収める方法。(←これを繰り返し続ける事が所謂認知行動療法なんだと思う)

ではどうするか?

まずは「自覚する」ことだろう。

自己否定が起きたら
「それは間違った強迫観念だよ」
「今やってる事は、当時の自分と同じだぞ」
「今も昔も同じ仲間だぞ」
「理想の自分になろうとしなくていい」
只管言い聞かせて論破する。

とりあえずこれでやり過ごしていくしか現状ないだろう。

次は「すぐイラつく」という悩みも見てみよう。

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