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吸われる窒素と吐く酸素

たった3人しかいない夜のコールセンターで粛々と迎えた2024年。

浜辺美波と橋本環奈のデュエットに日本列島が苦笑いして、年始のトレンドを飾ったのもつかの間

元旦から大規模地震で日本の心拍が上がり、毎日更新される死者数の報道が、冷めやらぬ災害の辛苦を連綿と感じさせます。

元旦の朝に夜勤から帰宅して寝床につき、5日間の連休に心踊らせながら眠りについたその時、

親に起こされ何事かと天井を見ると、縦に大きく揺れる電球で事の大きさを把握。

医療機関のコールセンターとして働く身、案の定職場から応援要請が来て急遽出勤することになったものの、想定していたよりも入電数は少なく、ほとんどの安否確認が完了しているとの報告を受けて一安心して帰路につきました。

2023年にやり残したことと言えば、2023年総振り返り的な感じで、ちゃんと生きた証として「2023年ベストバイアイテム」とかやりたかったんですが、留学のためのテスト勉強に追われて未完に終わりましたが、幸い受験には成功しました。

1月8日、成人式。
中学の頃の同期で絡みがあった人と言えば、同じクラブメンバーくらいだし、顔と名前が合致しない男友達やもはや原型をとどめていない(であろう)女性陣の御尊顔を拝む好奇心よりも、

おぢさんの話を聞きにわざわざ正装してゆく無意味さに嫌気がしたもので、さらさら出席するつもりがありませんでした。

ところが親友から「頼むから来てくれ。飯おごるから」と最後の1節につい鼻の下が伸びてしまい、「じゃあ行く、けど私服でも良い?」と聞くと、顔面蒼白でそれだけはやめてくれと返ってきたので、この借りは叙々苑で返してもらおうと決心して約束を交わしました。

しかし人生いろいろあるもので、一生に一度の成人式は3LDKの一室、しっかり暖房の効いた子供部屋にて、参列者は一匹のにゃんことともに行われました。

この後悔の念が、果たして友達との約束を果たせなかったからなのか、はたまた叙々苑に行けなかったのかはさておき、

成人式に行けなかったこと自体に悔やむ気持ちは一切なく。一方で世間(インスタ)は豪華絢爛、

一生に1度の晴れ舞台を逃すまいと、着飾った輝かしい新成人の皆々様が、今日この日だけは目一杯の主役たらんと、何度も右端をタップしても、スーツか振袖姿を見る一日になり心境は複雑でした。


大吉で始まる2024年。大吉は今年で3年連続です。今年は普段と違う神社で初詣、健康関連の神様らしい。

そのせいか「薬剤師試験合格祈願!」の願掛けばかりで、よく見て回ると「友達全員合格お願いします!」と身の程知らずな明らかきキャパオーバーな願いが散見されました。神様も大変。


(イヤホン見つかりますように)

神様には報告をしましょう。
去年は楽しかったです。
今年も楽しみます、って。

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