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どうしたらよかったんだ

今日は阿部和重の対談集『和子の部屋 小説家のための人生相談』を読んだ。

なんせ相談者がそうそうたるメンバーである。

小説家にまつわる秘め事を、ぜんぶ明かしてしまいます!いま小説家は何に悩んでいるの? 阿部和重さんが「和子」となって、当代きっての女性の書き手10人(角田光代さん、江國香織さん、川上未映子さん、金原ひとみさん、朝吹真理子さん、綿矢りささん、島本理生さん、加藤千恵さん、川上弘美さん、桐野夏生さん)の切実な人生相談に答えます! 小説家が「人生を語る」と「小説を語る」ことになるという、いまだかつてない対話の数々。小説家になりたい人にとっては実践的な創作論として、小説家を知りたい人にとっては本音が垣間見えるガールズ・トークとして、一冊で二度おいしい対談集が、ついに発売!

これはAmazonから引っ張って来た本の内容紹介だが、メンバーが強すぎる。予算があったんだなあ……という下世話な感想が浮かんでしまう。どうなんでしょうか。阿部和重と川上未映子はこの時すでに付き合ってたのか、付き合ってたとしたらものすごく白々しいものをこちらは読ませているのでは、などという大変下世話オブ下世話な興味を持ちつつ読んだのだが、すごく面白かった。ちなみにこの対談時点ではふたりとも離婚したばかりだった。

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