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江藤淳と家族と親子と

大塚英志の本を立て続けに読んだ。『江藤淳と少女フェミニズム的戦後』、こっちは再読。あと吉本隆明との対談本『だいたいでいいじゃない。』。

江藤淳の話など、かなり内容が重なっていて面白かった。

私のなかでは、江藤淳~上野千鶴子ラインの問題意識というものがあって、それは自分のなかの興味とかなり近しいし、少女漫画のジャンルがずっと抱いている問いとかなり近しいところにあるとずっと思っている。そしてそのことについて大塚英志は真正面から整理していて、『江藤淳と少女フェミニズム的戦後』はまさに江藤淳・上野千鶴子・少女漫画を同じ軸で読み解いている本なので、自分のなかのバイブルのような本でもある。大学生のときにはじめて読んだときには感動した。なんというか、ちゃんと自分の興味ど真ん中を追いかけている人が先人にいるのだ、という感動だ。

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