見出し画像

やっぱり…凄い!ミュージカル刀剣乱舞「双騎出陣SOGA2020」

2020年10月11日、日曜日。
とある町のとある映画館の一番後ろの席で…
ミュージカル刀剣乱舞「双騎出陣SOGA2020」を娘と観てきました。

幼子から青年までを演じる…

題材は、日本三大仇討のひとつ。
「曽我兄弟の仇討」です。
仲睦まじい兄弟の父親は、一瞬にして命を落とし…その仇討を幼子が決意するところから始まります。

原案の「曽我物語」の兄弟が父親を殺されてしまうのは…7歳、8歳のころです。つまり、キャスト(三浦宏規さんと高野洸さん)である2人は、20代でその歳を演じることになります。

いや、声…高い。そう。子どもって声高いです。でも、可愛い声です。
動きも無駄なことが多い。これも…子どもの特徴。
よく表現されています。しかも、違和感がない…。

数十分の間に幼子から青年に…衣装も髪型も、徐々に変化していく。
この演出、凄いです。

再演?いや…これ新作って言っても良いんじゃない?というレベル

通称:刀ミュの「双騎出陣SOGA」は、昨年2019年に初上演されました。その作品の再演が、今回上演されたんですが…。

ストーリーは、そのまま。
キャスティングも同じ…。※アンサンブルには変更あり
でも、去年と今年は…演出の変更が必要になりました。ある程度の距離を保つためと接触を防ぐために。

この状況だからこそ…生まれた演出が素敵でした。

お互いの指先が、届かない…切なすぎる

仇討を見事成し遂げ、お互いに喜びを分かち合う兄弟。しかし、その兄弟の命も長くありません。

兄の息が絶え…弟は、兄の元へ行こうとするんですが。
あと数センチというところで、息絶えてしまう。
なんと切ない演出なんでしょう。

初演では、兄は弟の胸の中で息絶え、その後を追って弟も…でした。
この演出も涙誘うんです。でも。
今回は、ある程度距離を保なくてはならない状況の中の演技が求められたんでしょう。だからこそ、この演出が生まれた…そう。そう思いたいです。

2部のライブ…「えおえおあ」「情熱のSymphonia」にウルウル状態

今回、双騎出陣と同じ時期に公演していたのが…ミュージカル「刀剣乱舞」幕末天狼傳2020です。こちらも2016年の初公演の再演でした。

再演がスタートして、わずか4日で…公演が中止されました。そう。みんなの命を守るための決断でした。
東京公演のみならず、その後、京都・福岡の公演の中止が決定。
ファンも凹みましたが、キャストたちも本当に落ち込んだと想像ができます。

双騎出陣の公演も…検査のため、一部中止されましたが…。
公演が再スタートし千秋楽を迎えたんです。ホント。「よくやってくれた」母心全開の私です。
そんな状況で…「アモーレ♪」聞いたら…ウルウルです。

膝丸…すごく色っぽい。膝丸…流石、美しい

膝丸のイメージ。
いつも兄の心配ばかりして、超真面目。
加州清光のソロ曲「情熱のSymphonia」のアレンジをあんな衣装を着て歌ったら…。ドキドキです。

一方…髭切。
ふわっとしたつかみどころのない感じ。
三日月宗近のソロ曲「Endless Night」をしっとりと歌い上げる。
もちろん、あの決め台詞もバッチリです。

映画館でもサイリュウムで一致団結!

最近は、映画館でのライブビューイングは珍しくなくなりました。

2018年の真剣乱舞祭のライブビューイングの時は…
私の町は、結構田舎なので…。映画館の方も「え?ライブビューイングですか?」って感じでしたが。

今回は、「ライブビューイング観劇されるお客様は…」としっかりアナウンスまでして下さり、受け入れてもらってる感がありました。

会場は、ソーシャルディスタンス仕様になっていて。しかも、娘とは2人分席が離れてしまって。隣に私がいないので、娘も不安げな表情です。

後から着た2人組の女性ファンに「すいません。席を変わってもらえませんか?」と交渉すると…。
「あ、娘さんと離れちゃったんですね。大丈夫ですよ。変わります、変わります」とすぐに移動してくれたんです。
娘の表情は、にこやかになり「お姉ちゃん、ありがとう!」と。

2部のライブでは、会場のファンがサイリュウムで声援。
娘と私は持っていませんでしたが…こうやって「振るんだよ」と教えてくれたり…。楽しかったです。

日本舞踊経験者の娘の感想…とライターの私の感想

「双騎出陣」の演出は歌舞伎要素もあり…舞がところどころに出てきます。また、2部のライブでも加納幸和さんの舞が素敵過ぎました。

日本舞踊を6年間教わっている娘も「スゴイ」「先生に見てもらいたい」と興奮してました。

一方…私は。
セリフの言い回しや舞台の使い方。
アンサンブルさんの動きに感動。親子で、全く違う視線と思いで公演を観ていました。

…今度は、幕末天狼傳。ぜひ、ぜひ…復活して欲しいと願うばかり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?