笠井ゆかり(ライター)

大学卒業後、NHK報道記者→生命保険会社に勤務。結婚を機にWEB関連会社のライターに。…

笠井ゆかり(ライター)

大学卒業後、NHK報道記者→生命保険会社に勤務。結婚を機にWEB関連会社のライターに。出産を経て、2020年7月からフリーライターとして活動しています。6歳の女の子のママです。インタビュー記事や企業の公式コラム執筆など行っています。

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執筆実績とお仕事のご依頼(2024年1月更新)

ご覧いただきありがとうございます。フリーライターの笠井ゆかりです。 1986年関西生まれ、東京在住。5歳の女の子のママです。新卒でTV局の報道記者を経験しており、今でも一次情報を基にした執筆をモットーにしています。 お仕事では、インタビュー記事や、企業の公式HPのコラム執筆、twitter運営をしており、なかでも、女性の活躍(特に育休明けの女性の社会復帰)や、子育て、教育関連に興味があり、積極的に発信していきたいと思っています。 自己紹介大学卒業後、夢だったTV局(NH

    • 半沢的思考と拳だけが正義じゃない

      「ちょっと前に、2年生の男の子にスイミング帰りに叩かれたり蹴られたりして嫌だったんだよね」と娘が言ってきた。「え!?ほんでどうしたん?」と聞くと、「やめてって言ったけど、やめないから放っておいた」と言う。 私は小さな頃から「やられたことはやり返す!倍返しや!」と、半沢直樹的思考をたたき込まれ、忠実にその教えを守ってきた。幼稚園のころ、ガキ大将の男子が教室中の積み木を数日間占領していて、腹が立った私はガキ大将とケンカして、ボコボコにし合ったことがある。最終的に、私は痛くて怖く

      • 学童なしで仕事を続けた1年の振り返り

        昨年、娘の入学を控えて学童に行くか行かないか迷ったが、結局学童に通わなかった。フリーライターとして働く私。学童なしで仕事を続けてみようと決めたこの1年を振り返ってみようと思う。 前提として、子どもの性格や学校の環境(クラスのメンバーや先生)、家庭状況、保護者の仕事内容やスキル等々、いろいろな要素で何がベストなのかは違ってくるだろう。ただ、あくまでわが家の結論だけど、何度も仕事がなくなるピンチに見舞われたし、クライアントのご理解のうえでようやく成り立つ選択だったので、仕事面で

        • 言葉を紡ぐ責任

          「ペンは剣よりも強しって言うけど、下手したら命を奪うからな」 記者のころ、取材先から言われた言葉だ。 当時、ある事件を担当していた私は、容疑者・被害者どちらの周辺も取材していた。どちらにも家族があり、人生がある(あった)と知ったから、冒頭の言葉がどんなことを意味するのか、容易に想像できた。 ただ、いくら取材先に普段よくしてもらっていても、真実を世に伝えるのが報道の使命だ。馴れ合っていてはいけない。時には取材先を裏切ってでも、情報を出さないといけない場面もある。 そんな場

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        執筆実績とお仕事のご依頼(2024年1月更新)

          娘が一生懸命になれるもの

          2回目のピアノのコンクールが終わった。 昨年初めてコンクールに挑戦したときは、予選敗退した理由が分からなかった娘。「今度こそ本選で演奏したい」、「もっとうまくなりたい」と、今年も参加を決めた。 娘の意思に委ねた練習期間今年は、今まで以上に一生懸命練習していたと思う。コンクールの楽譜をもらってから毎日必ず練習していたし、友達と遊んでいても自分から早めに帰宅して練習していた。 ちなみに、ピアノの練習には口を出さないよう先生から言われているので、私たち親は、「コンクールに出る

          娘が一生懸命になれるもの

          ひとりでピアノの練習をするようになった娘に起こった変化

          ある日、ピアノ教室に娘を迎えに行くと、先生から「お母さん、もうお子さんの練習に付き合わなくていいです」と言われた。 毎朝必ずやっているピアノの練習。園バスが来るまでに終わらせなくてはと、テキストやら楽譜やらを準備し、音符読みのカード練習も付き合い、譜読みで間違えていたら指摘し・・・と、かれこれ2年近く、付きっきりで練習していた。なぜ急に・・・!? よかれと思ってやってたことが自主性を削いでいた「○○ちゃん、レッスンで私に楽譜出してもらうの待ってるんです。普段しっかりしてる

          ひとりでピアノの練習をするようになった娘に起こった変化

          懐かしの場所で、ひとり

          「ママがいなくてもいいなら、二人で公園行きなよ!もうママ帰ってこないから!」 そう言って家を飛び出してしまった私は、今銀座にいる。ここのところ、ずっと心が疲れていて遂に爆発してしまった。 事の発端は、今朝、家族で遠くの公園に行こうと準備していたときのこと。思わず私が「公園、毎日行ってるけどなぁ」とつぶやいたことだった。 春休みもほぼ毎日公園に行き、新学期が始まっても降園後は昼過ぎからほぼ公園に行っていた。本当はGWくらい、公園はお休みしたかったが、娘が「公園に行きたい」

          懐かしの場所で、ひとり

          みんな違って、みんな良い

          今年度から、園で希望者への課外活動(降園後の習い事)が始まるというので、春休みに体験に行ってみた。娘にとってはじめての、お勉強系の習い事だ。 かつて小学校受験をした私は、ほぼ毎日塾三昧で、友達と公園で遊べなかったのが嫌だった。(あくまで私の場合です)そんな思いがあるから、娘は幼児教室や塾には通わせず、できるだけ自由にやりたいことをしてもらっていた。でも、年長になり「来年から小学生やし、少しでも自信につながればいいなぁ」と思ったのと、本人も体験が楽しかったらしく、習い事として

          みんな違って、みんな良い

          手を差し伸べてくれる人は、近くにいる

          春休みも終わりに近づいたある日の朝、私の顔に靴が飛んできた。新学期を迎える5歳の娘に買った、幼稚園の通園靴だ。 「人の顔に靴投げたらあかんやろ!そんなんするために靴買ったんやないよ!」 そう言って私は、泣きじゃくる娘を家に置いたまま、愛犬の散歩に出かけた。 ****** 春休みの序盤は、毎日お友達と公園や家で遊んでいたが、終盤に差し掛かった頃から、娘のイヤイヤが酷くなっていった。歯磨きや食事、お風呂も嫌。まさにイヤイヤ期の再来・・・!私が苛立ちながら無理矢理やらせよう

          手を差し伸べてくれる人は、近くにいる

          我が家の小さなもふもふ

          我が家には昨年、迎え入れた犬がいる。トイプードルで、名前はプリン。 何も予定がなかったGWの昼下がり、「小動物を見て癒やされたい」と思い、ドライブがてら家族で立ち寄ったペットショップにプリンはいた。 わたしがお目当てのハムスターや小鳥を眺めていると、犬猫コーナーにいた娘がやってきた。「あっちに、可愛いわんちゃんがいる!」 行くと、生後4ヶ月過ぎた少し大きめの赤毛のトイプードルがいた。ゲージには「Special Price」の文字。なぜだろうと思い周りを眺めると、店内にい

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          「正しさ」を超えた「楽しさ」を

          先日、娘のはじめてのピアノの発表会だった。 毎日練習を見てきた私は、発表会前日から「舞台で頭が真っ白になったらどうしよう」とか「途中で間違えてパニックになってしまったら・・・」と、ものすごく緊張していた。緊張度合いで言うと、大学の合格発表日ぐらいだったかも知れない。 当日の髪セット。時間ないのに、要求が細かい。 当日を迎え、最後の練習や着替えをしているうちに、あっという間に開演時間になった。娘を舞台袖まで見送るとき、私は自分の緊張を隠すように「楽しんできてね!」とハイタ

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          小さく産まれて大きく育った娘のはなし

          「小さく産んで、大きく育てればいいんよ。何にも気にすることないからね!」 予定日より2週間早く生まれた娘は、2400グラムと低体重出生児だった。娘の体などに問題はなかったものの、念のため小児科入院となる旨を告げられ、私は「大きなお腹で動き過ぎたから、早く破水したのかも…」と落ち込んだ。冒頭の言葉は、そんな私をみて励ましてくれた助産師さんの言葉だ。 この言葉で産後間もない私は救われたし、少し小さめに生まれた娘の背丈はぐんぐん伸びて、今ではクラスで一番身長が高くなった。 「

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          自走式学習で人生を楽しむ力を育む!渡邉 靖子さんの悔いのない生き方とは?

          「生徒には勉強を通して、人生を切り拓く力を身につけてほしいんです。これは、偏差値が上がるよりも価値のあることです」 そう話すのは、「テラコヤイッキュー」(千葉県船橋市)という塾の代表、渡邉 靖子さんだ。テラコヤイッキューは、授業や宿題をこなすだけの「普通の塾」とは異なる。「自発的に勉強する習慣」を身につけるための塾だ。 生徒のなかには、自ら机に向かったことがなかったのに、テラコヤイッキューのトライアル期間を経て、毎日1時間すすんで勉強するようになった子もいる。トライアル期

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          障がい者や高齢者、ママを積極起用。社会の効率主義に抗う松本梓さんの挑戦

          薬草がたっぷり入った巾着をお風呂に浮かべると、冷え性のわたしでも、数分で足先まで温まった。翌日、マッサージでも良くならなかった肩の痛みが和らいで、驚いた。 jiwajiwaというブランドの「お風呂のハーブ」というこの巾着。商品開発したのは、チアフル株式会社(奈良県奈良市)の代表、松本梓さんだ。奈良で生まれ育った松本さんは、大学卒業後、大手住宅メーカーに入社。大企業の効率主義に疑問を感じ、30歳で起業した。 巾着を美しくジャバラ折りにしているのは、福祉施設の障がい者や高齢者

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          人より時間がかかっても、私は前へ進む

          フリーライターになって10ヶ月、書くことの難しさを改めて感じている。 「書いても読んでもらえないのでは・・・」という怖さや、表現や構成の拙さ、企画力や行動力のなさを思い知る機会が増えてきた。「文章書くの得意です」なんてどの口が言うてたんや、と呆れるレベルだ。 ただ、ライターとして生きていくには、自分のなかの怖さや未熟さと戦いながらも、「書き続けるしかない」と思う。たとえすぐ結果が出なくても。 いま、わたしが書き続けるうえで、心の支えにしている言葉がある。 「他人の倍以

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          ブランクがあっても挑戦できる社会に

          「あの話、どうなったの?」 「あぁ、今日受けてきたよ!」 「そうなの!?どんな感じだった・・・?」 幼稚園帰りに寄った公園で、突然ママ友たちが真剣な顔つきで話し始めた。でも、普段バス通園のため、久しぶりに公園に来た私には、何の話なのかさっぱり分からない。 尋ねてみると、ママ友のひとりがその日、8年ぶりの社会復帰を目指してパートの面接を受けたそうだ。 彼女が面接で話した条件は、 ・週3勤務 ・10時~13時半までの勤務希望 だった。この条件を見て、シフトに入れる時間が

          ブランクがあっても挑戦できる社会に