テキストと朗読1

白いねこのかわい いねこです。

最近、クラブハウス内で大人の朗読リレー」と称して、脚本家の今井雅子さんの「膝
枕」と高橋郁子さんの「月想」という作品をたくさんの人たちで朗読している。

もうプロもアマもこっちゃ混ぜでとにかく朗読を楽しんでいる。

「膝枕」は二次創作、三時捜索も出てきて、そりゃもうカオスな状態になっている(
笑)


私は、目が見えなくなってからも、たまたま仲間に恵まれて「トークパフォーマンス
グループ こうばこの会」という朗読グループで活動している。

「膝枕」は私も朗読させていただいた。

今井先生との話の行き違いがきっかけで、拡張低い二次創作や三時捜索も書いてしま
った(汗)

プロのナレーターさんや格調高い文学ピープルが多い中、一人で拡張偏差値を下げて
しまったのはほかならぬかわいです(汗)


まず朗読について。

同じ作品をこれだけ多くの違った人の読みで聞くことは今までなかった経験である。

同じセンテンスでも、キャラクターでもそれぞれの解釈があって面白い。

こうばこの会の練習会での意見交換をする。

その中でも、私が思いもしなかったアプローチが示され、ハットさせられたことも多
数ある。

私にとって、朗読リレーはその拡大版のようなものである。

「こんなのありか」みたいなのがどんどん出てくる。

みんな違ってみんなあり!?

自分の想像力の幅の狭さに絶望する。


しかし、さすがにプロもアマも、こんな金にもならん不毛な沼にはまっていく高等文
芸趣味人集団、「こりゃあまりに違うだろう」という解釈をしてくる人はいない。

上から言ってしまったが、褒めちぎっっているんだよ、私!!

この雰囲気は、中心になって積極的に楽しんでくださっている今井先生と高橋先生の
度量の深さによるものだと私は思っている。


所で話は変わりますが、夏休みとかに図書館で小中学生向けに読書会をやっていたり
する。

私は参加したことはないけど、一冊の本を皆で読んできて、皆で感想をシェアしたり
するらしい。

私ははじめ、本の解釈なんてそれぞれでいいじゃないかと思った。

でも大人になって本を読んでいるという人に感想を聞いても、「登場人物の○○がよ
かった」という感想しか言えない人がいた。

内容はどうだったんだよと突っ込みを入れたくなったが、そういう読み方しかできな
い人がどうやらいるらしい。

かわいに言われる筋合いはないと言われる事は重々承知で敢えて言わせてもらおう。

彼らは読解力が低いのだ。

SNSでも、どこをどうすりゃこういう解釈になるんじゃというコメントが紹介されて
いるのを見たことがある。


得意不得意は誰にもある。かく言う私も引き算ができないので家族には認知症認定さ
れている。(長谷川式参照)

そこで思ったのである。夏休みの読書会は意義深いものである。

作家の先生や国語の先生が、あまり国語が得意じゃない子にも本の読み方を教えてく
れる。

一緒に参加した子からの意見や感想をシェアすることができる。


朗読もテキスト解釈がベースに成り立っている。

ある程度の幅はあってもそこを逸脱したら表現にならない。

そう考えても朗読リレーに参加している人のリテラシーの高さと表現力、想像力のた
くましさは私に多くの事を学ばせてくれた。

先生お二人には感謝の言葉しかない。



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