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ICUC-062_2021.5.30【ラ・フランスと新しい文明】

【ICUC知的好奇心向上委員会】の知的好奇心の向上&趣味の文字起こし。I see, You see ! Intellectual Curiosity Update Committee

推薦図書
神里達博『文明探偵の冒険 今は時代の節目なのか 』(講談社現代新書)

角田陽一郎62「ラ・フランスと新しい文明」ICUC知的好奇心向上委員会
今、新しい文明が誕生する、まさに契機なのではないか?
“ラ・フランス”とフランス人
そんな話をしております!ぜひ

角田陽一郎 オフィシャルwebサイト

mireva channel

動画の内容(+文字起こしメモ&感想)

文明探偵の冒険

  おはようございます。バラエティプロデューサー角田陽一郎でございます。ピンクの髪なんですけども…ピンクの髪なんですけど会うと「そんなにピンクじゃないですね」って言う方もいらっしゃれば(笑)「思ったよりピンクじゃないですね」もあれば「結構ピンクですね」っていう方もいらっしゃったりとかしております。えー、ピンクのバラエティプロデューサー角田陽一郎でございます。よろしくお願いいたします。CUC 知的好奇心向上委員会、5月ももう30日でございます。5月が終わりということで、皆さんいかがお過ごしでしょうか?関東地方って梅雨になったんでしたっけ?結局。なってないんですよね?うん。なんか…すごいな、髪の毛がピンクだとなんか唇…口紅…唇もピンクっぽいなーなんて思いながら。まあ、どうでもいい話でございます。
 今日なに話そうかなーなんて思いながらですね、久しぶりに本の紹介をしようかなーなんて思います。『文明探偵の冒険 』神里達博さんね。これね、いいです。いいですって、ボクまだ…すごいですね、紹介してる本なのに本当に最近読み始たばっかりだからまだ読み終わってないんです。読み終わってないのに紹介しちゃっていいのか?みたいなことなんだと思うんですけど。
 ここの帯に書いてある「科学の限界から歴史の本質まで」って書いてあって。今のね、ボクがやってる文化資源学って学問もそうなんですけど、文系だ理系だみたいなものとか、もうどうでもいいのに、そういう切り口で未だに語られてるのが多い中、この本は文明というものは何なのか?といいうことを科学史という観点から話してるんで、すごく面白いんです。じゃあ何話してるか?というと、科学的な話かなーと思ったら占いとかね。暦ってのは何なのか?とか。まさにオリンピックのこととかも書かれてて。この本自体が出たのは2013年とか14年…?15年に出たのか。2013年14年に書いた文章をまとめて2015年に書いたって言うんで、オリンピックが去年延期になったこととか、今年やるのかどうか?とか分かんないみたいなことは分からないんだけど、オリンピックのことが書いてあるのが面白かったりとかしてるんですね。で、この文明探偵というところがボクちょっと面白いなーって思ったっていうところがあります。なので、今日は文明の話(笑) をしようかなーなんて思ってるんですけど。

漆器japan、磁器china、唐唐土cone、洋梨ラ・フランス

 文明の話で言うと、またこういうのって色々重なるんですけど。えっと…まずね。本当に昨日なんですけど、Twitterである人が呟いてて。別に呟いてることに関していいなーと思うのは基本ボクはいいねじゃなくてリツイートとかしてるんですけど。昨日ボクがリツイートしたやつはちょっと納得行かなくてリツイートしてしまったっていうやつなんですね。で、何かというと。ラ・フランスってあるじゃないですか。梨。山形とか特産のやつですね。

ラ・フランスって「アタクシおしゃれ果物ですけど何か?」みたいな顔してるけど、梅干しがフランスで「ザ・日本」って呼ばれてるみたいなもんだからなアイツ。ネーミングセンスが完全にダイソー

 って書いてあって。う〜ん…まあだから、うん、なるほどねと思ったんですけど。それをリツイートされてる方がいて。

日本に住んでるフランス人の友だち、洋梨が「ラ・フランス」だと知って、めちゃくちゃ笑ってたな。

 って書いてあるんですよ。う〜ん、ボクこれでちょっと違和感を感じてしまって。「え?何が面白いんだっけ??」というか。このフランス人はっていうか。梨なのにラ・フランスって、ザ・フランスというか、フランスという代名詞というか。代名詞というのはあれですよ、大きい名詞を梨の1つのブランドに使ってることが面白いって…こと、なんですかね??うん、これって蔑視なのかなーとか思っちゃって。この笑ってるというの、ラ・フランスっていうのになんで面白いのかなーなんて思って。ボクさすがにちょっと…こういうことに関して基本リツイートしたとしてもそんなに返さないんですけど。流石にちょっと違和感を感じたので呟いたのがですね…ボクが呟いたことを読むと。

漆器がjapanで、磁器がchina、コーンが唐唐土(とうもろこし)って名称なのと本質的には変わらない。異文化の中で別の異文化を象徴する名称をつけることはよくあることな気がします。

 って書いたんですよね。漆器って英語で[japan]って言うんですよね。JapanのJが大文字じゃなくて小文字で[japan]。あと陶磁器のことを[china]って言いますよね。Cが大文字じゃなくて小文字で。あとコーン。トウモロコシのこと。トウモロコシってそもそも唐ですよ、中国の。で、モロコシって唐の土って書いて海外って意味ですよね。だから唐唐土って唐と唐土って同じこと言ってて。なおかつトウモロコシってのがコーンのことを言ってて。外国の外国の外国みたいな(笑) ことしか言ってないんですよね、トウモロコシってお名前って。
 つまり、漆器がjapanで、磁器がchina、コーンが唐唐土(とうもろこし)って名称なのと本質的には変わらない。と思うんですよ。梨にラ・フランスって付けてるのって。よくあることなんだと思うんですよ。で、よくあることなんだけど、梨にラ・フランスって付いてることってめっちゃ笑うっていう…嘲笑なのか嘲りなのか、そこまでの大したものでなくジョークですって言うならまあそれでもいいんですけど。それって異文化に対するなんか…異文化というか異文明に対する理解の浅さが自分の中にあるにもかかわらず、その異文化を笑うってことだから、なんかすっごい…むしろ恥ずかしいことなんじゃないかなーなんて思ったわけです。

文明の交差で生まれる言葉

 で、例えばですよ。そのフランスに新しい…フランスじゃないや、梨に新しい品種が出来て、それにどういう名前を付けようかなと思った時に、これは普通の梨よりもちょっと高級感漂うからフランスのイメージでラ・フランスって付ける。それはフランスを代表する感じだからってことでラ・フランスって付けるって、う〜ん、なんか究極的に言うと Google がスマホのOSに Android って付けてるのとなんか一緒な気がするんですよね。だって Android って別にロボットとか人間の知能を持った機械のことをアンドロイドって昔から言ってるわけで。だからそれをある意味一般名詞なのに Google がさも自分達がOSの代表のように付けちゃうのって、ちょっと違和感もあるわけですよ。それってラ・フランスとやってること一緒ですよね?つまりその Android は嘲笑しないでラ・フランスは嘲笑するって何なんだろう?それは日本のいち梨のことだから何ですかね?山形なのかな?ラ・フランスって。山形行くとよくあの時期に買ってきて美味しくて食べるんですけど。その思いみたいなものが何で嘲笑されちゃわなきゃいけないのかなーなんて思うとすごい、なんか…文明って何なのかなー?って改めて考えたっていうことがあるんですよね。
 ちなみに Android で言うと、ちょっと面白い話があって。Android って安堂ロイドでキムタクさんがドラマやってましたよね?TBSで。安堂ロイド。で、あれで「今度はキムタクがアンドロイドになります」みたいなキャッチコピーだったんだっけなー?それを見たある番組のADが「え?キムタク、スマホになっちゃうんですか?」って言ったって言う話しがあって(笑) つまりそのADにとってアンドロイドっていう言葉はロボットっていうか人間型、知能を持ってる人間型ロボットだっていう言葉がすでにもう無くなってるというか。だから japan だってね、漆器の japan だって、陶磁器の china だって、そういうことで japan という言葉ができ、china って言葉が出来たんだと思うんですよね。
 だからそんなのアレじゃないですか。海外に行くと日本語表記が変だなーなんて思うものがたくさんあるし、それはたぶん外国人の方がね、日本にやって来てすごい間違った英語だなーとか、たくさんあると思うんですよね。ボクあのパナソニックのトイレでビューティー・トワレってあるんですよね、ブランド。ビューティーが英語じゃないですか。トワレがフランス語なんですよね。ビューティ・トワレってね。ビューティ・トイレットとかボー・トワレ(笑) トワレ・ボーなのか分かんないけど、そんな風に名付けるならともかく、ビューティでトワレ…だからトイレットっていう英語自体はもう高級じゃないって思ってるからビューティ・トワレって言葉を作ってるんでしょうね?なんか下らないんだけど一周回ってそれでもいいんじゃないかなーなんてちょっと思うというか。
 だって「何とか的」ってあるじゃないですか。あれ「何とかティック」ですもんね、元々ね。例えばエロスだとしてエロティックのティックというのは、ティックを明治時代の人がどう訳すか?で「的」って訳したって言いますもんね。何とか的って。
 だからそういう風に言葉ってのは文明と文明が…何ていうんだろう、もし違う文明だとするならそこで折り重なっていくところで相手方の文明を象徴するような言葉ってすごく使われるんだと思うんですよね。それがたまたま梨だったってだけじゃんっていう。なんか異文化理解みたいなものってのが…、今の話で言うと、異文化を理解してるふりして理解してない感じっていうのがすごくボクの中では違和感を感じたのかな。

人に安心を付与する暦と占い

 だからこの文明探偵の冒険で言うと、最初に暦のことが書いてあるんだけど。暦ってね、365日じゃないですか。太陽暦で。1ヶ月って30日ですよね。一応30日で月= month って言うってことは、それは月の満ち欠けからなんだけど。太陽暦になっちゃった途端に、本当は月の満ち欠けだったら朔日は新月で、真ん中の15日が満月で、また新月に戻るって言う1サイクルなわけだから、そうなってなきゃいけないんだけど、太陽の動きに合わせちゃったから、いま朔日と新月はリンクしてないですよね。つまりその月という概念だけが残ってる。暦という中で。
 じゃあ1週間って7日って。7って中途半端と言えば中途半端じゃないですか。でもそれってね、キリスト教で言うと神様が7日間でこの地球、この世界を創られたっていうところからですよね。だから7日目は安息日ってことで日曜日で休むっていう。だからそういうような感じで暦って決められてるんだけど、じゃあなんで暦って決められてるんだ?って言うと、そういう風に来週の何日…木曜日に何やろうとか、1ヶ月後の15日に何やろうみたいに決めないと…決めることが多すぎて煩雑だから暦ということを作って決めるという手間を減らしてるんだってことがここ(文名探偵の冒険)に書いてあるんですよ。それはなかなか…そうか、そういう考え方なのかと思って、ちょっと面白いなーなんて思うわけです。
 で、それって占いってのも実は同じような意味で。未来に対して確定的なものって無いわけだから、それを確定的なものがあると思った方が行動しやすくなるんですよね。だって全く五里霧中で何やっていいか分からないって時に、どうしていいか分からないって時に、自分の指針でAかな?Bかな?って迷う…。AかBならいいですよ、Cかな?Dかな?Eかな?とか、たくさん迷うことあるじゃないですか。そういう時に占いに「Bです」って言ってもらえると…「今日のラッキーカラーは紺です。だから紺色のTシャツを着てます。」みたいな方が楽ですよね。だからその暦で、暦というオーダーを作って生活を楽にしてることと、占いとかで楽にしてるっていうか…。つまり人間は安心を付与するために暦というのを作り、占いを作ってるんだみたいな。というのが文明なんだってことを書かれてて。これすごい面白いなーなんて思ったんですね。

新しい文明が作れないか?

 で、実はそういう様にして文明というものがあると思った時にボクはこの前まさに…今週の水曜日が満月だったものですから、満月と新月にメルマガ DIVERSE を発行してるんで、ちょうど読んでたんで、その満月の日のメルマガは新しい文明の話を書いたんですよ。
 新しい文明って何かって話になったときに、今のこの暦の話で言うと、はあちゅうさんが昔Twitterで書いてて、それで対談をして盛り上がったことがあったんですけど。現代人は週休2日じゃ足りないっていう。休み3日くらい欲しく無いですか?って書いてあったんですよ。何かって言うと、1日目は休みじゃ無いと出来ないことをやるみたいな。洗濯とかね、何でもいいんだけど、平日だと忙しくて出来なかったことを仕上げるというか。掃除かも知れないけど、これをちゃんとやる日が1日欲しいと。で、もう1日は遊ぶ日だと。まさに遊ぶための余暇、エンタメというか、レジャーというか、そのための休みだと。で、もう1日は本当に休むんだと。もう何もしない日だと。3日くらいないと生きていけないんじゃないか?って書いてあって。全くその通りだなーなんて思うわけです。
 でね、そう言うことを書くと「あなたは自由業者だから休めるんですよね」みたいな。もっとヒドイのは「そんな風に休んでたら給料なんか入らなくて、そういう人たちに迷惑です。」みたいな風な感じのことを、いわゆるクソリプ的なものとかを結構貰ったとか言ってたかな?貰ったんじゃないかなと思うんですよ。でもね、そういう風に言っちゃう人の気持ちも分かるんだけど、それって1週間が7日っていうのが決まってて、自分はもう5日働いて、なんなら土曜日もね、ちょっと半日出ろとか言われたりとかして。なんならシフトで…みたいな。ボクなんかADの時なんかほとんど休みないし。土日は仕事入るからみたいな。そんな感じでこの制度というかこのオーダーに対して自分が何も出来ないということに対して不満なんだと思うんですよね。
 だけどボクがちょっと思ってるのは、新しい文明というのは、じゃあ1週間7日ってことも止めちゃえばいいんじゃないの?みたいな(笑) 例えば1週間は10日ってことにして、7日間は働くんだけど、あとの3日間は休みっていう風に、もう新しく暦を作ってしまえば、もうそうなっちゃうんじゃないですか?世の中は…っていう。
 で、これって別に暦のことで、ひとつは暦のことだけで言ってるんだけど、という風に今までの規範とかルールとか法則とか、それこそ暦ぐらいまで遡って、…政治体制とかもね。与党だ野党だみたいな。与党だ野党だみたいな考え方だって変えてしまう手はあるのかなってことまで検討するというか、っていう風に新しい文明を作る時がもう来てるんではないかなーなんて思うんですね。その旧文明と旧文明が…だから争うのかも知れないし。旧文明なのにSNSとかITとか、やっぱりこの情報革命というか、そういうのが起こってるのに、情報革命に根ざした情報文明になってるのか?と言うと、なってないんですよね。その現実との齟齬。その齟齬みたいなのがコロナのワクチンで言うと接種会場がどうだとか、偉い人が先に打っちゃってどうだとか、なんかあらゆる弊害、それをマスコミが報道してて。またマスコミが邪魔してるっていう議論があったりとか。じゃあ一方でオリンピックやるのか?やらないのか?みたいな。なんかそういうような、あらゆる吹き溜まってるものって、古い文明の方に今のボクらのライフスタイルというかビジネススタイルといかがマッチしてないからなんじゃないかなーなんて思うんですよね。

暦の生い立ち

 で、ボクは最速で身につく世界史って本を出してますけど、そこに書いたんですけど。太陽暦、エジプト…。世界の四大文明ってあると思うんですけど。エジプトは太陽暦なんですよね。で、メソポタミア、チグリス・ユーフラテス川沿いに出来た肥沃の三日月地帯に出来たメソポタミア文明は太陰暦なんですよね。で、エジプトとメソポタミアはちょっと近いじゃないですか。なのに太陽暦と太陰暦と、暦のオーダーが違うわけですよね。これ何でなんだ?って話しのときに、歴史学者とかが言ってるので言うと、エジプトのナイル川ってのは1年に1回氾濫するんですよね、毎年決まった時期に。決まった時期に氾濫するってことは、さっきの暦が何故出来たか?みたいな話なんだけど、未来を予測したいんですよね。まもなく来るとか、3ヶ月後に来る、とか。氾濫が。ということで太陽の動きの、1年に1回に合わせて暦を計測した方が、氾濫の時期が把握しやすい。つまり生きやすいってことで太陽暦を採用したらしいです。
 じゃあチグリス川、ユーフラテス川のメソポタミア文明は何で太陰暦かって言うと。まずチグリス・ユーフラテス川って氾濫が不定期なんですって。だからいつ氾濫するかとか…、たぶん上流の方の雪解けによるとか、降水量によるとかだと思うんで、それで不定期なんですって。だからそれを定期的に観測したいっていう、まず来年のって発想がなかった、生まれにくかったということだと思うんですよね。
 あともう1個はエジプトは言ってもエジプトの当時のエジプト人達が王朝を繰り返すみたいなことで言うと、そんなに異民族が…いたんでしょうけど、比較的少なかったんですけど、メソポタミアはまさに肥沃な三日月地帯って言ってるから、乾燥地帯なのにあそこら辺は肥沃なんですよね。ということはその肥沃な土地を目指して色んな遊牧民とか、色んな民族ががーっとやって来ては主導権を争うみたいなことがたくさん行われたらしいんですよ。ってことは異民族はどんどん出てくると騒乱というか略奪というか、戦い、争いが生まれますよね。で、その争いとかをなるべく無くすために人はどうするか?というと、約束をするわけですよね。ここの土地までは俺だ!とか。この物品は私たちのものだ!とか。こっちからは入っちゃダメ!だとか。というのを契約…だから契約というものが生まれたって言ってました。約束というものをするために。
 そうすると契約ってのはこの日からこの土地は私たちのものだ、向こうからはお前達のものだからねって仮に契約したとすると、その日付が大事になってくるんですよね。ってことでその日付というのを大事にするために1年に1回みたいなものよりも30日でころころ入れ替わる月…。この新月の何とかの日に決めた取り決めと書ける、と。で、その契約の日付を書く。その日付というのを書くために粘土板に掘っていって…楔形文字、せっ形文字、習いましたね、文字が出来たと。ハンムラビ法典とかですよね。

生きやすさを選び取れないか?

 うん。なので、その契約とかをしやすいように太陰暦が使われたっていう風な。うん、そっちの方が生きやすいからっていうことなのではないかな?と思った時に、エジプトだろうがメソポタミアだろうが生きやすいためにその制度を作ってるんですよね、うん。で、そのままずーっと使って、そのまま太陽太陰暦でイスラム教とかきたし、日本なんかもね、太陰太陽暦か、で、きましたよね。ヨーロッパとかはね、そのままエジプト、ギリシャ文明から行ったのか、グレゴリ暦とかね、ユリウス暦…、ユリウス暦→グレゴリ暦か。ってことで太陽暦で採用されてて、日本も明治維新があって明治時代に太陰太陽暦から西洋の時代と合わせて今の太陽暦に統一されてる、と。だから今の暦ってのは何となく世界中では、日本だってね、旧暦みたいなのも残ってるし、中国だって残ってますし、イスラム暦はまさに太陰暦で残ってますけど、基本はオーダーとしては太陽暦を採用してて。1年は12ヶ月で、それが30日…と言っても31日だったり30日だったり、なんなら28日だったりっていうので月が計算され。それで歯車が合わない時は閏年みたいなものがあったりとかして。ということでやられてる暦ですね。その中で30日の中で今度7日間、1週間で区切られてる。月火水木金土日と。でもそれだってね、五曜日って考え方だってあるし、日本だったら六曜ってありますよね?友引とか大安とか。だからそういう風に様々なオーダーみたいなものがあったときに、なんかそのオーダーに合わせるために働くから、そのオーダーのために生きるから、すごい生きにくいんだよみたいなものに、合わせるというよりはオーダーの方をそもそも治せばいいんじゃないかなって(笑) 思う、うん。そのオーダーみたいなものを新しく直すってことがつまり新しい文明なのかなーなんてちょっと思ったりしてるってことなんですけどね。
 まあそんなこと出来ないじゃん!とか思うかも知れないけど、意外に出来るんじゃないかなーと思うのは、なんかその決まったことってなかなか変えられないよねとか、そんなのもう動かせないよねっていうこと自体の文明的な、まあ日本文明的なことで言うと、なんかこうみんなが決めないと動かないですよみたいなところから変化していくようにして行った方が面白いというか生きやすい。やっぱり生きやすい社会になって行った方がいいなーと思った時に、当然残した方がいいものは残すべきですけど。
 だって江戸時代は今の暦じゃないわけですもんね(笑) 戦国時代は今の暦じゃないわけですもんね。だから今の暦は日本の伝統なのか?って言われたら、決して伝統ではないわけですよね。たかだか140年くらい前にやられてるだけなわけですから。…って思った時に、なんかそういうことって暦以外にもあるよなっていう。男女の関係とかね。会社の雇用形態とかね。制度とかもね。あらゆるものって疑ってかかっていいんじゃないかなーと思うんですね。
 で、それってその揺り戻しみたいなもので言うと、例えば革命運動っていうのが1970年代とか60年代とか、50年安保とか…50年ん60年70年と結構あったりして、それでどのようになったか?みたいなこととかもあるのかも知れないし、一方でその前には太平洋戦争ってので日本が負けて、新たな制度に結構変わってきたってことで、そういう風に1945年以降オーダーがガガガガと変わったものを、なんかこう、プツプツ、プツプツ、60年70年みたいな感じで変更しようと思ったけど、変更出来たものもあり、変更出来ないものもあり、みたいなね。
 で、こう、全事項変更してきたんだと思うんだけども、その後ね、阪神大震災があって、オウム事件があって、で、2001年の911があって、2011の311があって、原発がぶっ壊れて。今2020年からも COVID-19 って言うのがあった中で、もう徐々に変えましょうみたいなレベルじゃないんじゃないかな?みたいな。もうその中で地球環境がどんどん破壊されみたいな。だから地球環境がどんどん破壊されてる中での文明というのは何なのか?ということを考える時期なのかなーなんていう風に思います。

文明とはなんだろう?

 まあその中で「文明探偵の冒険」という本を取っちゃったというのは、文明ってのはそもそも何なのかなーみたいな。そう、ボクの最速で身につく世界史と最速で身につく日本史っていうのは、あれ24個のキーワードなんですけど、これ全部24のキーワードは同じものを使ってるんですね、世界史と日本史。で、世界史の第一講は文明の話ってことなんで、文明の話を…今の四大文明の話みたいなのをしてるんですけど、日本史の本も文明の話ってやってるんですよ。でも日本はそもそも文明なのか?文化なのか?っていう、日本のこの今のオーダーというか、カルチャー…って言ったら文化ですよね。
 「文明の衝突」って本では日本は独自の文明だって著者は言ってたりもしますけど。でもじゃあ文明ってなんなのか?って言ったらそもそもシビリゼーション(civilization)ってね、キビタス(civitas)ってラテン語から…で、シビル(civil)って都市化するとかね、シティ(city)とシビリゼーションのシビリって似てますもんね。だから都市みたいなものが文明なんだみたいな。
 でもそれって、じゃあ日本文明と言ってる中の文明って考えた時に、都市なのが文明なのか?って言うことで言うと、都市が出来たから文明ってことじゃない感じに日本の文明って出来たかも知れないとすると、文明って言葉=シビリゼーションっていうような狭義のテーマもあるけども、全然違う感じで日本文明というものを捉えるっていうのはやっぱり面白いんじゃないかなーなんて思う…ってことはボクは最速で身につく日本史では書いてるんですね。
 で、じゃあそんな中でグローバリゼーションっていう中で、ある意味西洋の価値観みたいなものが普及、世界に普遍化して行って、それを元にシビリゼーション、文明が出来てて。で、もしかしたら中国の…米中の対立みたいなのは中国の元々持っている中国文明の反発みたいなところも多大にしてあるんだろうなーなんて思いますよね。
 で、多大な中国文明の影響を受けた日本文明というのは、その西洋文明のオーダーで果たして生きやすいのか?みたいな。それがね、ラ・フランスって言う梨の(笑) 結局ラ・フランスの話に戻るんだけど、というのを笑うフランス人、嘲笑するフランス人っていうのにすごい象徴しているような話なのかなーって思うんですね。

異化作用と品

 なんか他文明を楽しむはあると思うんですよ。異化っていうね、異なる化と書いて異化。異化作用ってありますよね。自分たちのところと全く違うものが入って来てインスピレーションが起きるとか。一方でボクらが海外とかに行って違う文明に触れたことでの驚きとかインスピレーションってのはすごい楽しいしワクワクしてドキドキしますよね。でもその段階から急にその先方の文化の方が素晴らしくて日本の文化の方がダメだって言うような感じに議論がなって行っちゃうのって、なんかダセェな!って思うんですよね。いや、どっちもダサいとかダメなとこあるじゃんって言うことだと思う、つまり相対的だと思うんですよ、どっちも。なんだけど、どっちかをスタンダードにしましょうみたいなことになって行くみたいな、その感じで評論とかされてるのを見ると、なんかボクは堪らなく嘲笑したくなる(笑) んですよね。
 う〜ん、だからこのラ・フランスの話、ボク引っかかったんだよなー。何が面白いんだろ?フランス人は…みたいな。まあだから本質的には蔑視があるんでしょうね。全くこのジャポンの文化はなんかよく分かんないけど梨にラ・フランスって付けちゃうんだよなみたいな。ジャポニズムって付けてるじゃないですかね?日本のアートの潮流を、フランスでは。だから同じなんですよ結局。
 だからその辺って別にそのある異文化に対してワクワクする、ドキドキするみたなことを全然否定してるわけでは全くないし、それを楽しむのがまさに異文化コミュニケーションだと思うんだけど。その異文化コミュニケーションの中で実は結果蔑視的な気持ちが見え隠れするみたいなのって…うん、ダサい。すっごいダサい。と、ボクは思いますね。まあダサくてもいいですけどね。ボクはダサいの嫌ですね。
 うん。だからまあ、よくこの ICUC でも言ってるけど、品みたいな話ってよくしますけどね。品って何か?みたいなことになったときに、やっぱり相手の文化、相手の文明を理解するってことだとやっぱり思うんですよね。で、相手の文明を理解した上で、当然ちょっと面白いなーって思うこともあるんだけど、それって嘲りの笑いになった瞬間にやっぱり品がないですよね。まあ品がない文明なんです私たちはって言われたらそれまでなんだけど。なんかすごくそんなことを思いますね。
 だから海外とかに行ってね、仮に特別な思い出とか経験をしたことがあって、それが日本とは違いますよみたいなことを高らかに宣言とかされてると寒っ!と思いますよね。心の底から寒い。うん。心の底から寒いって思うことって、その異文化を理解してるんですよって言ってるのに理解してないところが寒いんでしょうね。理解しようとしてるというところは買うんだよなーみたいな。
 じゃあボクも理解出来てるか?って言うと分かんないです、そんなことは全然。だから勉強するんだと思うんですよね。だから学問するんだと思うんですよね。だから教養ってのは名詞ではなく動詞、強要するって言ってるんだけど、教え養われるしかないんですよね。教え養うしかないんですよね、と、思うんです。うん、まあ、決めつけがやっぱりボクの中では一番気持ち悪いんだろうな。これはこういうものですね、みたいな。そりゃあんたがたまたま経験しただけじゃんか、みたいな。なんかイギリスの料理は美味しくないからなーみたいな。そりゃあなたがたまたまイギリスにパック旅行で行って、たまたま食べた料理屋がたまたま美味しくない…、パック旅行の料理屋って美味しくないって決めつけちゃってますけど、美味しくないところ多いじゃないですか?みたいな時に、イギリスの料理は美味しくないからねーみたいな。イギリスで美味しい料理屋さん探したんでしたっけ?みたいな。フランス人ってのはこういう人間ですねーみたいな。え?それ別に全員そうなんでしたっけ?みたいな。日本人ってのはこうですね、みたいな。日本人はこれだけ優秀ですねみたいな。え?本当にそうなんでしたっけ?みたいな。うん、浅はかな感じがしてて。で、その浅はかな感じっていうのが品がないなってボクは思うし。
 で、ボクなんかもそう言う意味では浅はかですし。なんか、とか言いながらお前も決めつけるじゃんみたいな話をすると、いつまで経っても話がぐるぐるぐるぐる回っちゃう、循環論法みたくなっちゃうんだけど。だからその中でやっぱり品というか、自分がどういう風に考えるか?ってことを問い続けるしかないんじゃないか?それが知的好奇心向上なのではないかな?なんて思います。うん、だからボクはラ・フランス好きですよ。好きだし、ちょっとコミカルでいいですよ。梨なのにラ・フランスって名前がついてるみたいな。なんか、そんなことを思います。うん、いいじゃないですかね?梨にラ・フランスって付いてるみたいな。嘲笑してるフランス人の方がオカシイわ…って、決めつけてますね。決めつけないようにしましょう。はい。ということで皆さんが楽しい一日を過ごしますように。ICUC 知的好奇心向上委員会 バラエティプロデューサー角田陽一郎でございました。

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文字起こし後の文字寝かし

(好き勝手に思った感想を書き残しておくことを文字寝かしと言うことにしました)

 正直に言うと今回はちょっと辛かった。私の気持ちが引っかかって仕方がないのは笑ったとされるフランス人のこと。角田さんはただ純粋に何かや誰かを嘲笑するのはダサいと思う、ただそれだけで、ツイートした人ではなく内容に反論があると言うだけで、正してやろうとも断罪してやろうとも思ってないのは理解しているのですが、そのフランス人が笑ったのか?哂ったのか?呵ったのか?嗤ったのか?それは分からないと思うのに嘲笑と言ってしまうの??と。
 もし私が同じ状況で笑ってしまったなら、たぶん照れ隠しというか、そういう笑いをした気がする。「え〜?!この国では日本の代表って梨なの(驚)!なんで〜(笑)?!もっとこれぞ日本ってものあるよ〜!!…あ〜でもこれが日本代表って言うのも難しいなぁ〜ww 着物?日本画?味噌?いやいや、アスファルトの道路とか、地震に強い建物とか…?」みたいな。なんて言うか、ビックリして笑っちゃうみたいな。ただ、もちろん該当の2件のツイートの雰囲気からでは、どうしても嘲笑だったんだろうなと見えてしまうけど。
 罪を憎んで人を憎まずは孔子が言ったんだっけ?私は未熟者なので、私と私の罪を分けることが下手くそ。私の罪だけ憎まれても私の全てが憎まれてると…頭ではそうではないと分かってるつもりなんだけど整理し切れない部分がある。なので議論や反論って見るだけでも少しストレスがかかる。そんな感じなので自分が目にした時は何日もずーっと考える。考えて考えて、私の思い込み部分を探す。相手の立場に立つか、情報が足りなくて立てないと分かると、自分の中に生まれた気持ちが、何と言うか、間違いでしたテヘペロ!って感じで無くなる。自分の気持ちの荒れに耐えられないのか?自分に自信がないのか?分からないけど。
 先にも書いたけど、角田さんはただ純粋に何かや誰かを嘲笑するのはダサいと思う、ただそれだけなので、該当ツイートのリンクはつけないことにした。角田さんは人や物事を笑うことをすごく気にする。それはそうしない人をよく知っていて、面白いくて笑うとはどういうことか?その本質を見定めることを何より大事にしてるからだと思う。
(文字起こしがいつもより遅かったのはそのせいでなく単に時間が取れなかったのと、豊津徳の文字起こしを先に終えてしまいたかったから。)

 唐土。「諸越」の訓読から出来たとも。諸越は百越のことで、越は昔の国の名前だったけど、そのうち中国全土を指すようになり、唐土と同じ意味になり、中国のものに唐土〇〇と付けるようになる。諸越って諸々多くの国を超えて行った先の国、遠い国って意味じゃないんだなー。トウモロコシは中国(唐)原産ではなくてアメリカ大陸原産で、大航海時代より後にヨーロッパを経由してきたもので、唐は外来種という意味でついてるんだとか。唐は国の名前だし、中国のことだし、外来種という意味だし、すごい変遷!唐に届いた外来種のモロコシ。

 外国語にめっぽう弱いのであれこれ検索。
英語:toilet
仏語:toilette
 どうしてフランス語だと複数形トイレになるのか?フランスでもよく分かってないらしい。アパートのトイレが共用で複数あったからとか、便器以外に鏡や洗面台など身だしなみを整えるためのもの一式だから、とか。
 ちなみにビューティ・トワレなのかビューティー・トワレなのかも探した(^^)

 今更の太陽暦、太陰暦、太陽太陰暦。
太陽暦:地球が太陽の周りを1周する日数365.2422日が基準。グレゴリオ暦は太陽暦の1つ。
太陰暦:月が新月→満月→新月に戻る平均29.5日が基準。
太陽太陰暦:太陰暦を基準に太陽暦も参考。ひと月29日か30日で3年に一度閏月を設け13ヶ月にする。
 閏年は4年に1日足していくけど実はそれでは足しすぎで、少〜しづつ増えて行き400年で3日多くなる。なので4で割り切れる年を閏年とするのとは別に、400で割り切れない100の倍数年は閏年にしない。そうすると、2100年、2200年、2300年が入る年は4年ではなく8年で閏年。…という日本時計協会のサイトを読んでいて、最後に「グレゴリオ暦と言います」と。先に書いた時にグレゴリオ暦って太陽暦の一種なの?と思ってたのに、なんかついで検索から解決。
日本時計協会のサイトには閏秒とか暦の変遷、曜日の起源とか。面白そうだからあとでゆっくり読もう。

 ラ・フランスも検索(Wikipedia)。ラフランスなのかラ・フランスなのかは、ラ・フランスらしい。フランス原産の洋梨で、フランス人のクロード・ブランシェ (Claude Blanchet) さんが発見した品種。1903年(明治36年)に受粉用として輸入。以後日本では栽培が続くもフランスでは気候が合わずほとんど生産されない。ラ・フランスは日本名、フランス名は発見者のお名前そのまま Claude Blanchet 。
 ラ・フランスは日本人によほど好かれているのか、日本における洋梨生産量はラ・フランスが7割を占めて1位。ちなみに洋梨の皮の斑点のことをサビというらしい。ラ・フランスと命名されたのは輸入からそう遠くないと思うけど、そうすると思っていたりずーっと昔からある結構歴史ある名前。命名センスがダサいんじゃなくて古い。約120年の歴史!それに受粉用だったのに…もちろん品種改良にも使ったろうけど、そのまま食用として育て続けられ、しかも本国では気候が合わない?!面白かったから書きながら笑ってる。あんまり好んで洋梨を食べないんだけど、今年は絶対ラ・フランスを食べたいし、その他の洋梨も食べ比べてみたい。

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