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ICUC-066_2021.6.27【渦のようにぐるぐる生きていく】

【ICUC知的好奇心向上委員会】の知的好奇心の向上&趣味の文字起こし。I see, You see ! Intellectual Curiosity Update Committee

参考動画
The helical model - our solar system is a vortex

角田陽一郎66「渦のようにぐるぐる生きていく」ICUC知的好奇心向上委員会
僕たちは時間的にも、空間的にも二度と同じ場所にはいられない。
渦のようにぐるぐる生きていく。
今日は、長野の山奥、アダムさん家からお送りします。
紹介している角田陽一郎が大きなインスピレーションを受けたスパイラルの動画は、こちらです!
The helical model - our solar system is a vortex

角田陽一郎 オフィシャルwebサイト

mireva channel

動画の内容(+文字起こしメモ&感想)

「アダムさんち」からお散歩へ行く

 おはようございまーす。知的好奇心向上委員会 ICUC バラエティプロデューサー角田陽一郎と申します。今日はですね、久しぶりに朝からちょっと歩きながら撮影しようかなーなんて思っておりますが。今、鳥の鳴き声が聞こえますでしょうか?ここはですね、長野県長野市の山の上にある「アダムさんち」って言うですね、古民家…の、宿泊をやられているところに。今日は二泊目の朝なんですけども。私ですね、昨日ちょうどここ長野市で公演がありまして、で、公演があったものですからそのまま泊まってですね、朝を迎えております。そんな感じです。「おはようございまーす。…おはようございまーす、おはようございまーす。」はい、そんな感じでこちらのね、住まれている方とご挨拶させて頂きましたが、そんな感じでやっております。
 ちょっと、夜に雨が降ってたんですけど、今はこんな感じになっておりますね。はい。…(カメラをぐるっと回して)こんな感じで。ちょっと上って行ってみようかなーなんて思っておりますが。お!山羊さんいますね。こちらはね、山羊を飼ってらっしゃいまして。えー、山羊いるかな?山羊映るかな?…どうやれば山羊映る?こうか?山羊さん映る?…お!映った!映った!これ…わ!(足元が)怖い。「山羊さ〜ん」あ!豚さんも来ました。豚…来たの分かります?「こんにちは〜」(豚さん「ブ、、ブ、ブ、」)こんにちは…?おはよう?豚…豚さんどこにいる?ああ、いたいた!「おはよう!」ああ、ブーブーさんがおはようって言ってますが。「おはよう〜」(^^)尻尾振ってて可愛いですね!ブーちゃん(^^) すいません、あげるもの何にもないんですけどね。メェメェさんもいます。まあそんな感じで(自分を映して)私です。ぅっふっふっふ!そんな感じでやっておりますが。
 そんな感じでですね、こちらは私が30年前に知り合いになった方が経営されてる「アダムさんち」ですね。1回3月に30年ぶりにお会いして。…行ってみたんですけども、なかなか、なかなか、やっぱりこう、古民家に一泊するってのはなかなか面白かったものですから。で、その体験をね、ちょっと簡単な動画にしてるものもありますけども。それをやってて。是非ね、何ヶ月か後に講演会を長野でっていう風に取材して頂いてですね。で、昨日やらさせて頂きました。で、今日はまあね、そんなお話を山を歩きながら出来たら面白いなーなんて思いながらやっておりますが。あのー、ちょうどね、この雲というか霞がかってる山の上にいるもんですから、なかなか面白いですけど、山道ってことは…坂なので、結構息がはぁはぁしてたらスイマセンというか。

人の間で孤で立つには?

 講演会って言ってもね、本当に対面でやるのはコロナになってからは本当に久しぶり。今年初でもありますし、去年も1回ね、秋ぐちに写真家のワタナベアニさんと下北沢のB&Bでやらせて頂きましたけど、もうそれ以来。それも去年とかね、ボク本を何冊か出してるんで、結構色々計画してたんですけど、ほとんど出来ず。なかなかね、対面でやるのも難しかったんですけども。今回もね、ちゃんとソーシャルディスタンスを取りながら。で、来られない方にはリモートというのもやって頂いて、こちらでは対面で話しましたけど。対面で…やっぱり公演するっていうのはすごい色んなことを気付かされますね。だから、えーと…リモートになってソーシャルディスタンスを取ってということをやり続けてしまうと、ボクらは何か対面で体験できることの何か大事なことを失っていくんだなーってことを今回痛感しました。
 長野でやったので、すごいこう…善光寺の近くのですね、研修施設みたいなところの会議室でやらさせて頂いたんですけど。すごく集まって来た方々がね、例えば質問とかも真摯にやって頂けるわけです。…あるわけです。その質問ってね、質問に答えるのはボクなわけで。質問した方は質問したということはただの質問なんですけど。ボクに取っては、よく振りと落ちって言いますけど、質問が振りで、ボクがどう答えるかが落ちなわけです。とするとですね、やっぱりその質問みたいなものがビビットにあって、ボクがそれに対して答えるということと、ボクが単純にリモートで今日話すことを一方的に喋るということよりも、遥かにインタラクティブ性が高くて。で、そうするとですね、なんて言うんだろう、質問した方がボクが答えたことですごい参考になりましたって言って頂けるのは嬉しいんだけど、ボクの方が参考になってるって言うか(笑) うん、これね、だからもしこれを学生の方とかが聞いてたら先生にどう質問するか?で先生もどう教育されてるか?というか、先生自体がどのようなことを感じるか?みたいなことがあるんだよなって言うか。それがね、すごい…まあ分かってはいたんだけど、それこそコロナでもう1年半そういうことをやってなかったから、やっぱり対面はいいなーと思いました。
 うん、なので、またこのコロナがどうなるか分かんないけどね、まだボク自身はワクチンも打ててないですけども、あのー…うん、やっぱりコロナ明け、明けるかどうか分かんないけど、コロナ明けみたいなことがあったらボクはどんどん色々出かけて行って、色々こう…色んな人と出会ってね、それで色んな人と出会って、色んな人の息吹きというか…なんて言うんだろうね、パッションというか…熱がなくてもいいんだけど、その色んな人の出会いみたいなものからボクがどんどん吸収させて頂くことがボクの人生の面白さなんだなってことにすごく実感をさせて頂きました。なんかね、それをこう感じてみるってことは素晴らしく素晴らしく大事なことですね。人と会うというのは。人と出逢うというのは。なんかそれをやっていないとやっぱり人間として何かが足りない。だから人間って、ね、よく出来てるなーと思うんですけど、人の間って書いて人間みたいな(笑) なんかすごい格言みたいなこと言っちゃいますけど。そう、だから一人じゃ間がないもんね。人間って。だからやっぱり人の間って書いて人間って言うのは、ヒューマンって言うのは、ヒューママニティーズというのは、やっぱり人間と人間が居るから存在してるんだな個人はってことをすごく感じましたね。
 だからなんかボクの中でずっと感じてる、ここ数ヶ月のテーマである…数ヶ月というか極論すればTBSを辞めた2016年末からフリーになって2017年になりましたけど……ちなみにちょっと坂がキツくなってきたので息がはぁはぁしてますけど、あゝカメラが、反対方向向いちゃった…はい、ね、こう坂を上ってますけど、はぁ〜、はい。あのー、結構、どう個人で、孤立して。孤独ではなくて孤立ってボク言ったことがあるんですけど、どう孤で立って生きていくのか?みたいなことが結構なテーマではあったんですけど。今思うのは孤立をどう人と人との間で形成していくのか?みたいなことが結構大事なことなんじゃないかなって思いますね。ハァ。ハァァ。さ か み ち (笑) すいません。

our solar system is a vortex

 で、なんかね、その時に話した…昨日まさに話したことで。まあボクはいつも大学で話したりとかそれこそ色んなトークイベントで話したりしてることってのはまあ大体いつも同じような話だけども、いつも違う。今回は特に質問者の方がいたから、全然質問者の答えに回答すると言う意味では全然違うような話をしたんですけども。あのなんて言うんだろうな…その中でボクは螺旋って言うようなテーマを結構言ってるんです。螺旋って言うか、まあボクが書いてる本で渦って言ってますけども。英語で言うとボルテックス。こういうぐにゅぐにゅぐにゅ〜っていう。その渦的なものをこれからは、ビジネスでも作っていかないと、生み出していくことが…。今までの直線的な一対一だったりとか、エクセル的なね、セルに分けて物事をどれだけ効率よく計算していくか?みたいなことではなくて。もうちょっとこうぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅ〜っと自分が渦を作って行って、その相手の渦と自分の渦がどう共鳴するか?ってのものあるし。その自分の渦の中にね、何かを巻き込んでいく、誰かを巻き込んでいく。ヒト・モノ・コトを、もしかしたらお金を巻き込んで行くというのが、新しい生き方だってことはずーっとずーっと提唱してたんですけど。
 そのことを今回はね、久しぶりに対面だったから、新ためて、新ためて言ってみたワケです。そうしたらすごい皆さん共感をして頂けたし、特にボクがですね、それを感じる切っ掛けになったYouTubeの動画ってのがありまして。それ後でリンクを貼っとこうと思うんですけど。 太陽系っていうのが…太陽系って英語でソーラーシステムだと思うんですけど、それが元々は、今の太陽系っていうのは地動説っていいますよね?太陽が中心にあって、地球がその周りを回ってる。で、太陽系ってのは水金地火木土天海、冥王星は惑星じゃなくなっちゃってましたけど。というのがこう回っているみたいなのがあるじゃないですか。というようなのが太陽系のモデルだと思うんだけど、実はその太陽系のモデルってのは間違ってるよっていう動画なんですね。
 で、それがなんで間違ってるかというと、その太陽自体も銀河の中で回ってるし。銀河の中を回ってるし、その銀河だってもしかしたら動いてる。もしかしたらと言うか、動いてるんですよね。どんどんビッグバンで離れて行ってるから。なので、ボクらが考える太陽を固定して地球とか火星とか金星がぐるぐる回ってるってモデルは間違いなんだ、…間違いというか見かけ上本当は違うんだみたいなことを言ってる動画なんです。で、そうすると、じゃあ実際どうなってるかと言うと、太陽も突き進んで行って、その周りを地球とかがぐるぐる回ってるってことは、つまり螺旋状に宇宙空間を漂ってる。…惑星で言うとね。惑っている星が地球なんだ、みたいな動画なんです。

ボクらは同じ空間に止まれない

 でね、これを、この動画をみた時にボクはすごい、ある意味…あることに気付かされたんだけど。つまり春夏秋冬が来て、また春が来るじゃないですか。すると僕らはまた同じところに戻って来たなってなんとなく思ってますよね?ああ、また春が来た、また夏が来た。だからそう言う意味で言うとこの前夏至があったから、夏至って言うのは回帰線…えーと、北回帰線上に太陽があったんでそこから地球がまた今度は昼が一番長かったのが、またどんどん夜が長い方向に戻っていく、回帰する。まさに回帰するから回帰線なわけですけど。そのように元に戻っていくみたいなイメージが、一周するというようなイメージだったんだけど、そのスパイラル状に動く太陽系のモデルを見たときにボクらは空間上もうこの宇宙空間に2度と同じ場所にはいられないんだってことに、なんか愕然としたと言うか…騒然としたと言うか。自分の気持ちが。あ!そうなんだ!!と。うん、なんかすごいすごい気づかされたんですよね。
 例えばほら、時間って元に戻れない、不可逆的だなってよく言いますよね?だから今とそこから未来の方にしか進まなくて、過去に戻って欲しいけど過去には戻らないって言うのはなんとなく皆さんもそう思ってるし、実際そうなんでしょうけど。タイムマシンとかなければ。空間だってボクらは宇宙空間を高速で進んでいる地球に乗ってる、ボクらはもう同じ空間上に2度といられないわけです。うん。そっか。時間だけでなく空間も同じ場所に2度といられないんだなって思ったっていうこの感覚は、すごいボクの中では…なんかエポックメイキングって言うか発想の転換を強いられたわけです。
 だから例えば一昨日ボクは東京からこの長野に来て、で、今日、長野からまた東京に戻るんですね。その時、戻った東京は2日前の東京と宇宙空間上は違い場所にあって、もうその場所には2度と戻れないって考えると、じゃあ2日前にこの長野に来て、この長野の山奥「アダムさんち」のところの近くを今歩いてるけど、それは3月の末に来た時、つまり3ヶ月前に来たときにもこの場所を歩いたから、あ、この道を歩いたんだねーなんて思いますけど、この道はもうその時歩いた道と違うわけですよ。うん、もう、宇宙空間上は違うところを歩いてるんです。
 なんかこれって同じだと思ってたものって同じじゃないじゃんっていう風にすごく思ったんですね。だからもしかしたらね、会社とかに勤めてて、ああまたあの今日の、またオフィスで、その会社とかに勤めてることが楽しくない方がいたりとか、学校なんかね、さらにリモートで行けてないかも知れないけど、その学校嫌だなーみたいに思ってる方がもしこの動画を見てて思ったりとかね、いや、なんなら家庭でもいいですよ?自分の居場所っていうところに居たとして、その場所って嫌だなーと思ってもその場所ってもう瞬間瞬間に移動し続けてるんですよ。なんなら新幹線に乗ってるような感じで、ボクらは移動し続けてるんですよ。だから同じ空間に、その場にいても、なんなら家に引き篭もってても、引き篭もったまま移動してるんですよね。うん。とするとね、なんかその場所に、場所に拘るってことに果たして意味があるのかなーなんてちょっと思ってしまったんです、ボクは。もしかしたらその動画を見てなんかボクは会社を辞めてしまったのかなーとか。なんかそれこそ個人で生きていこうかなーなんて思ったのかなーなんて思ったりもします。

急がば回れは直線より直線的

 で、もう1個は…と言うように移動しているのあはまさにスパイラルなんです。でね、なんか何かをやるときにAからB地点に移動する時に、一番早いのはAからBに直線でピューッと行くことかなって思ってたんだけど、そのスパイラルに太陽が動いてるのを見たときに、ボクあのほら、洗面所とかで水を流すとぐるぐるぐるぐるぐるーって時計と反対周りに渦巻いて…水って流れていくじゃないですか。で、あの水が流れていくのは何で流れていくのかと言ったら、何で地球の反対周りなんでしょう?みたいな話をよくね、化学の、理科のクイズみたいなのが出たりすると、地球の時点の影響ですみたいなこととかをよく小さい頃とかね、聞いて。ふぅ〜んと思ったんだけど何かね、なんか納得行かなかったんですよ。何故かというと、もっとすぐ流れりゃいいじゃん!みたいな(笑) 何でぐるぐるわざわざ遠回りして流れて行ってるんだよ!…って思ったんですけど。その太陽自体がぐるぐるスパイラルで回ってるって思った時に、実はスパイラルに回ることが直線というものより自然というか、直線より直線的なんじゃないか(笑) というか。
 だから直線っていうものが、ボクらが直線と思ってるもの、これは比喩で言うと、端的に即効性が早いと言うか、一番近い、一番スムーズな道みたいなものより、実はスパイラルにぐるーっと回ることの方が真実に近づけるんじゃないかな?みたいなことをちょっと思ったわけです。
 そうするとこの動画って、そのままですね、見ていただければ分かるんだけど、実は植物だってぐるぐる回ってるし、貝殻だってぐるぐる回ってるし、銀河だってぐるぐる回ってるって考えると、実はスパイラルこそ、スパイラルと言うものがなんかすごく…ホントと言うか、スパイラルな方がなんかすごい自然な動きなんじゃないかなーということを感じるわけです。
 なんかそう思った時に、このスパイラルに物事が進むことの方がなんか直線で区切られたものの中で生きていくより、すごくね、すごくすごく自然なことだと思うと、ボクが自然な方向に行きたいと思ったってことは、もしかしたらそのスパイラルに自分の活動もやっていく。そのスパイラルってのはつまりこうぐるぐる回るんで、自分のボルテックスを生み出していく、みたいな風に思えたって言うのはこの動画のことなんじゃないかなーなんて思いました。
 で、この動画を紹介しつつね、ボクは昨日公演でそういう話をさせて頂いたところ、皆さんすごく、まさに色んなインスピレーションを受けて頂いたんで、すごくすごく…。そのインスピレーションを受けたことがもう既に巻き込んでるな、巻き込まれてるなって言うか。そんな風に思いました。

出会いを形に残す

 で、その他とね、参加者の方とちょっとお蕎麦を食べてね、せっかくなんで。長野なんでお蕎麦だったんですけど。戸隠そばのお店に行ったんだけど。蕎麦が盛られてるのも渦になってますよね(笑) ぐにゅぐにゅーって。お!そばも渦じゃん!と思いながらね。そのままそこで和服、浴衣の話になって。すごいお召し物が綺麗なね、女性の方がいらっしゃったんですけども、お姉さんがいたんですけど。そのお姉さまと話してるうちに今ここで浴衣売ってるのよみたいなこと言いながら、長野のね、善光寺の門前街を散歩しながらですね、その浴衣のお店に行き、あら、角田さんもこう…とか言って羽織ってるうちに、えー…浴衣買っちゃいました(笑)
 だからなんて言うんでしょうね。でもボクね、出会ったところで、来た街で何か買うって好きなんですよね。なんか出会いというものが形に残っていくってすごい面白いなーと。つまりこの長野の善光寺のところに来たって言うのは、ね、今この瞬間という意味では今この瞬間しかないわけで。そこでね、なんて言うんだろうな、出会った証っていうとなんかすごい嫌なんだけど、メモリアルみたいなことでもないんだけど、なんかその場で何か買うってことが、なんかボクの中ではすごい、まあ、すごい下世話な言い方をすれば経済的にね、せっかく来たんだからこの街に何かボクが少しでも落として行った方が。だってボクがそこで公演やってるから、講演料頂いてるという意味では貰ってるわけで。貰ってるだけだと…ぐるぐる回ってないなーみたいなこと思うんでね。と、思って浴衣を新調というか買いました。でも浴衣って旅館とかではね、着たことあるし。大学時代に阿波踊り、阿波踊りサークルに居たことがあって、阿波踊りの着たことありますけど、全部…着物なんてレンタルみたいなことだから、本当に浴衣て…子供の時は知らないですけど、大人になってから初めて買いましたね、浴衣。なんか浴衣を買うってすごくなんか象徴的な作業だなーって、思ったりもするんですけどね。
 あれ?ちなみにこの道でいいんだっけか?っんっふっふ!なんか喋りながら歩いてると道が合ってるのか間違ってるのか(笑) 分からなくなっちゃいましたけど。うん、まあ、いいや。迷うことも人生でございますからね。そう。で、その後ね、善光寺に行って。お参りして。で、あの戒壇巡りってね、本堂の奥のところを、暗いところを手探りで行くという有名なものがありますが。ボクも何回目かですけど、まさにあの戒壇巡りってぐるーって一周回るって言うかね。まあそういうことをさせて頂いた、と。

轆轤のぐるぐると思考のぐるぐる

 で、こちらの「アダムさんち」に戻ったんですけど。アダムさんってアダム・スミスさんって言う、ボクと同じ年齢のイギリス人の方なんだけど。もう30年近く日本にいて。この長野ではね、工房を持って、こういう古民家の宿泊みたいなこともやられてる方なんですけど。ボクはその妻というかワイフの陽子さんって方と30年前に知り合って。で、30年間全然音沙汰なかったんですけど、去年Facebookでね、繋がって。で、こんなことやってますって言ったら、いつかお伺いしますって言って…お伺いしたのがちょうど3ヶ月前なんですけど。で、陶芸家なんでね、アダム・スミスさんは。
 …アダム・スミスってちなみにすごい有名な経済学者が教科書に出てくる方がいらっしゃいますけど。アダム・スミスって同姓同名ですねってボクはアダムさんに言ったところ、結構意外に珍しいって言ってました(笑) イギリスでは。だから日本の教科書ではアダム・スミスって出てくるけど、イギリスの教科書じゃ出てこないって言ってましたね。あ、そんなもんなんだーなんて思いながら見てたんですけど。
 で、今日、朝ね、アダムさんが作ったイングリッシュ・ブレックファーストというか、今日はあれでした。えーと…なんだ…フレンチトースト!イギリスだけどフレンチみたいな(笑) フレンチトーストと、アダムさん特性の豆乳を使ったね、なんかクリーム。すっげぇ美味しかったな。それをこう付けて、林檎のジャムと一緒に、シロップと一緒にフレンチトースト食べたんですけど。美味しいから3枚も食べちゃったんですけど。
 その時にね、昨日どんな公演したんですか?って話をしたからこのスパイラルみたいな話をしたわけですよ。そしたらね、陶芸って(笑) 渦!っていうか、だって轆轤でぐるぐるーって回して陶器ってつくるじゃないですか。だから陶芸作家ってそもそもスパイラルを生み出してるんですよね。と思ってたらそのアダムさんはそういう意味ではアーティストなんで、アーティストの作品見るとくるくる回ってる…あ!だからその食べてる、食堂っていうかダイニングのところにも「あ、これスパイラルですね。」「これ、スパイラルですね。」みたいな、スパイラルなものがすごいこう(笑) 展示というか並んで置かれてて。なんか、面白いなーって思いました。
 うん、なんかね、つまりそう言うことなんだなって言うか。アーティストって、特に陶芸なんてものはスパイラルなものを、ぐるぐる回ってるものを、思考の…ぐるぐる、ぐるぐる、作ってる中に自分の思考というか思いみたいなものが形になって行くんだなーってことが分かったって言うか。…あれ?これこっちでいいんだっけな?んっふっふっふっふっふ!分かんなくなっちゃった(笑) 喋りながら来たから…。大丈夫かな?このまま迷って一生帰れないとかなったら…それはそれでここを、宇宙空間を、長野の山の中を漂うことになるのかも知れないですが。
 そんな感じでぐるぐる、ぐるぐる、回っている轆轤の前でね、陶器を作ってるっていうのはまさに宇宙のね、真理っていうか、ぐるぐるみたいなものをすごい感じながら作品を作ってるんだなーなんてことに気付かされました。はい。うん。

人間嫌いが治りそう

 まあ今日話したかったことは…ちゃんと話したのかな(笑) もっと話したいこととかもあったかも知れないけど、山道でまさにぐるぐる回ってる私としましては、あのー(笑) いつも以上に話がぐるぐる回ってるだけかも知れないし。なんかぐるぐる回ってていいんだなーって思いました。だってそこでぐるぐる回ってたって、ボクらは宇宙空間を移動してるわけだから。その場で同心円で回ってるわけじゃないんですよね。やっぱりスパイラル状にどこかに移動してるわけです。だからボクも同じような話をこうやってぐるぐる、ぐるぐる、話してたとしても、それってやっぱりね、なんて言うか、いつか元に戻るというか、元に戻ってもその元に戻ったところはもうさっき話したところと既に違うというか。そのようにこう違うところにボクらは進んでいけるんだなーなんてことを思った次第です。
 うん、違うところに進んで行けるって言うことを考えると、ボクらはなんかその場でただ生きているということを楽しむだけで、なんかもうそれでいいんじゃないかなーなんてことをすごく実感するわけです。だからその時にね、ボクはやっぱり色んな人と…だから人間嫌いだったのがようやく、ちょっと治って来たっていうか(笑) うん、あの、人間嫌いな癖に人とフレンドリーに話すから、人間嫌いとか言うと嘘ですねとかいわれるんですけど、結構そうだったんですね。それがこう何となく、本当に、なんか人間、色んな老若男女の方とお話ししてみたり、交流してみたりして、その中でボクがどうぐるぐる回って行くんだ?ってことを考えてみたいなーなんて思うようになったって言う次第であります。はい。
 あのー、今コロナだからそんなにおおっ広げにアダムさんちもお客んさんどうぞって言ってるのかな?言ってないのかな?分かんないけど。何かね、1個古民家があって、そこを借りれるんで、何名?結構大勢でも一緒に泊まれるみたいな感じで、だからそう言う意味では一組、1日一組泊まれるような場所になってますし。アダムさんのイギリス料理美味しいしね。羊もいるし。豚もいるし。あ、羊じゃなかった、山羊(笑) 羊と山羊すぐ間違えちゃうな、山羊もいるし。豚さんもいるし。ワンちゃんもいるし。ウサちゃんもいるし。ってことなんで、もしよろしければね、ぜひ来ていただけるといいかなーなんていう。
 あ!すごい、若干、宣伝っぽくて、資本主義っぽいですけど(笑) でも宣伝が資本主義いけないって言ってるわけじゃなくて、いいものはやっぱりこういう風にね。ボクは広告じゃなくて告広って話をよくするんですけど。広告っていうのは広く告げるだけど、告広っていうのは告げたら広がる。だからみんながそれぞれ体験したものってやっぱり告げた方がいいな、そんなに隠さなくていいんじゃないかなーって思ってます。その告げたものが広がって行くっていうか、それが1個1個でも形になって行くと、それがね、新たな世界を生み出すし、その世界というものがどんどん繋がって行くと、それがやがて渦になって行くのではないかなーなんて思いながらね。
 ハァ〜ッ、坂道大変だったけど。ちょっと汗かいてしまいましたが。はい。これからね、アダムさんにですね、陶芸を教わってみようかなと思ってます。陶芸、全然やったことないわけじゃないけど。はい、ちょっと陶芸ってどんな風になるのかなーなんて思いながら。うん、なんか自分が生み出すってことをすごくやってみたいんですよね。それをこうやってみようかなーなんて思って。この後ね、これ撮影し終わったらアダムさんところに、アダムさーん!って言って、ちょっと陶芸を教えて頂いて、と、こ、(笑) 頂いてみよう…口が噛んでる(笑) 頂いてみようかな??(笑) 陶芸を教えて頂こうかなーと思っております。はい、そんな感じでございました。ICUC 知的好奇心向上委員会 バラエティプロデューサー角田陽一郎でございました。また来週よろしくお願いします。

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文字起こし後の文字寝かし

(好き勝手に思った感想を書き残しておくことを文字寝かしと言うことにしました)

 メェメェさんとブーちゃんが可愛い!Instagramにメェメェさんが角田さんのお尻に頭を擦り付けてる動画が上がってたけど、角田さんのこと気に入っちゃったんだな。生き物は好きじゃないと側に寄ろうとしないし、好きだと匂いの交換するし。
 山羊の目が四角くくて横に長いのは、いち早く肉食獣を見つけて逃げるためのパノラマに見える構造なんだそう。さらに目が横についているため、視野は人間の160~210度よりずっと広くて320~360度らしい。ちなみにタコも長方形の瞳だけど、タコは逆さまになっても景色が逆さまにならないんだとか。

 対面で体験できるもの、あれは何なんだろうか?と思ってたけど、匂いの交換みたいなものかも知れない。その人が纏っている匂い分子とか、肌の常在菌なんてのも纏ってるわけで、それは雰囲気の一部を構成してる気がする。旅行=移動することで感じる空気の違いというのは、その地の空間を構成する菌みたいなものが含まれてるはずだという私の考えと少なくとも合ってるから、これも大事に持っておこう。
 リモート、昔なら手紙、それらからも雰囲気というものは伝わりはするんだけど、対面した時は納得の深さというか、第六感の感度の良さみたいなものがある。リモートで画面越しより、手紙とか手作りのモノなんかを見直される風潮はリモート全盛ならではなのかも知れない。
 豊津徳で「どの駅も同じ風景だ」という私の呟きに対し豊津さんが「不便を楽しむようになると変わる」と仰ってたけど、あの後「こと足りてないのがこれからのぜいたく」というツイートを発見。これは建築家の谷尻誠さんが思う”別荘とはこういうもの”というお話しだったけど、リモートと対面それぞれのこと足りなさを考えてみると、百聞は一見に如かずはぴったりだなーと思う。続きがあるそう(初めて知った)、さらにぴったりだと思う。こんなにやるべきこと=不便がある。楽しむ余地にしよう。

百聞は一見に如かず (聞くは見るに及ばない)
百見は一考に如かず (見るは考えるに及ばない)
百考は一行に如かず (考えるは行動に及ばない)
百行は一効に如かず (行動は成果に及ばない)
百効は一幸に如かず (成果は喜びに及ばない)
百幸は一皇に如かず (喜びは皆の幸せに及ばない)

 対面の貴重性を逆手にとり、簡単に会わないことで自分の価値を底上げする人もいる。つまり会いにいけるアイドルの反対、会えない一般人。不必要に時間を割いて会う必要はもちろん無いけど、それは雰囲気の纏い方としてダサい。

 人の間と書いて人間。ヒト2人で間が生まれるとして、自分が間に入るならヒトが3人必要になるな。誰が誰の間に入るのか?間に何人入るのか?そんなことを考えてたら、人はひとりでは生きられないってそういうことなのかなと思った。
 角田さんの人嫌いについて、いつも嫌いの意味が知りたいと思う。普通の嫌いの意味なら人に近づかないはずだから。でもそうじゃないから、たぶん嫌いの意味が角田さんの意味になってるはずだ。もしかしたら不便が楽しめないだけかも知れないし、心理学者なら人が大好きで重度の寂しがりの現れだと言うかも。
 先日、偶然が重なって街のギャラリーを初体験した。たくさん話して下さるギャラリストは豊津さんのようで、そうすると私は角田さんみたいに思ったことを好きに話せばいいんだ、豊津徳見てて良かった〜と思いながら話をした。解説文が小難しく書いてあるのはこう言う理由で…と話して下さったので、うん、難しいねーと答えたけど、アートを身近に体感して楽しんで欲しいギャラリーとしてはちょっと焦ったようだった。帰ってから分かったのは、難しいは”分かった→面白い”がまだ掘り出せる楽しいものだって意味で私は使ってたので、そのことをちゃんとお伝えできたらよかったな、と。
 で、人嫌いというのも、ちょっとこじ付け感あるけど、好きになる余白がすごくすごく沢山あるのかも知れないから、人嫌いが治ったかもと言ってるうちにそれがじんわり沁み入って治っちゃうのではないか?と。…治ったかもなんて言ってるってことは、治したい、好きになりたいって言ってるようなもんだし。

 一周回って元に戻るということがまさに一歩前に出るということだと感じた。スパイラルの進行角度が一周で一歩くらいなら。色鉛筆で描いてみる。

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 一歩進むということはそれだけ大変だってことだし、早いぞ!進んだぞ!と喜んでても、実はまだ一歩も進めてないのかも知れない。それは自分の手の届く範囲の話だけど、宇宙のいち要素の自分としては、ずーっとずーっと進んでる。大きすぎて分からないけど。
 角田さんの言う「願い事は少しずれて叶う」もこのスパイラルで説明できる気がする。色んな願い事の中を進んでいくし、同じだけど違う春が来るみたいな。それからグイッと曲げたとき、直線はそんなに綺麗に折れてはくれないし、もしかしたらポキッと折れるかも知れないけど、ぐるぐるコイルはしなやかに曲がるしビヨンッと戻る。加えられた力を適度に逃し、吸収して元に戻る螺旋。

【渦】【voltex】は、ぐるぐるパターンのこと。
【螺】(にし)は、巻貝の総称
【旋】は、ぐるぐる回ること。巡る。元に帰ること。
【螺旋】【spiral/helix】又は螺線は、回りながら移動する線。

 spiral と helix の違いとしては、spiral は渦が広がって行く、中心からの距離が可変ということらしくて、helix は中心からの距離が変わらないという違いらしい。まあとにかく、螺旋ってぐるぐる+ぐるぐるという意味だった。

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