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すーっと音なく動く秒針を見ていたら、想像の倍以上の速さで進んでいた。時間はこんなにも早くすぎると思うと、途端に不安に襲われた。

もう30秒が過ぎてしまったと思った頃、秒針の進みが遅い気がして、1分経つ頃には遅くなった事が確信に。
電波時計なので、時間合わせの最中だったみたい。

それでも、カチッ、カチッ、と音を鳴らしながら進む秒針よりは早く感じる。
自分が立ち止まったとき、世界の時間はゆっくり進むように見えるけど、それはそういう事だったんだ。

1秒は変わらず1秒で、ゆっくりしたければ私が止まればいいし、急ぎたいなら私が動けばいいだけのことだ。

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