のらにゃー

「囀る鳥は羽ばたかない」に溺れ中。 ネタバレありの考察です。

のらにゃー

「囀る鳥は羽ばたかない」に溺れ中。 ネタバレありの考察です。

最近の記事

矢代の右眼のこと・なぜ"右"の"眼"だったのか

「囀る鳥は羽ばたかない」 考察その4 平田の嫉妬と矢代の右眼 (※誰の考察も参考にしておりません。もし似通った解釈があった場合はご容赦下さい。) 梅雨が明けた頃に、蓮の花を見に行きました。 蓮畑の美しい花を眺めながら、“泥中の蓮"とは、まさに矢代そのものだよなぁと、しみじみ思ったのでした。 《泥中の蓮》 泥の中に生える蓮の花。けがれた境遇にあってもこれに染まらず、清らかさを保つことの たとえ/広辞苑より そして、何気なく泥の中を覗きこんだ時、急に平田の苦しみが胸をよぎ

    • 百目鬼について・なぜ百目鬼は自分を抑えられないのか

      「囀る鳥は羽ばたかない」 考察その3 第48話までの百目鬼について ※2022年4月にTwitterに投稿したものを加筆・修正し、再掲しています。 ※誰の考察も参考にしておりません。もし似通った解釈があった場合はご容赦下さい。 前回は矢代に焦点を当てたので、今回は百目鬼の執着愛について。 まだ謎な行動が多いので、分かっている部分だけで考えてみました 百目鬼は初め「どうにもアタマが足りなくて喋りも上手くねぇ」男として矢代の前に連れてこられる。 自分の名前を気に入ってるか

      • 矢代について・第25話カーテンの隙間の意味

        「囀る鳥は羽ばたかない」 考察その2 第47話までの矢代について※2022年3月にTwitterに投稿したものを加筆・修正して再掲しています。 ※誰の考察も参考にしておりません。もし似通った解釈があった場合はご容赦下さい。 「囀る鳥は羽ばたかない」の記念すべき第1話冒頭に「俺は、俺自身も傍観者にすることで俺を保ってきた」とある。 "傍観者" この一言で矢代の生き方がはじめから説明されている。 侮辱されても意に介さず、常に冷静で飄々としていられたのは、心と体を切り離し、ど

        • 囀る鳥は羽ばたかない・第47話

          「囀る鳥は羽ばたかない」考察その1 矢代の変化と井波との歪んだ関係 ※2022年2月にTwitterに投稿したものを修正して再掲しています。 ※誰の考察も参考にしていません。もし似通った解釈があった場合はご容赦下さい。 47話はなかなか衝撃的でした... 人は変わるもの?変われるもの?それとも、どうせ変わらないもの?/7巻42話・綱川 4年の歳月を経て、矢代と百目鬼はどのように変わったのか、あるいは変わらなかったのか。7巻36話以降、それぞれの状況の変化が描かれているが

        矢代の右眼のこと・なぜ"右"の"眼"だったのか