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大手金融会社の総合職を11ヶ月で辞めると決意した理由。


コロナで、1ヶ月半前にカナダから緊急帰国し、今ゆるく仕事を探し始めているところだ。

でも、今はやっぱり仕事が減っているのだろうか。なかなか見つからない。

でも、あの頃より、もっとしたいことが明確になったし、確実に自分のしたいことを軸に動けている。

そう、私は1年半前に会社を辞めたのだ。


今回の記事では、”私が会社を辞めると決断するまで"のストーリーを、時系列で語っていこうと思う。

今働き方や生き方にもがいている人や、就活を控える大学生に届けばいいなと思い、「内定が決まってから→会社を辞めるまでに至ったプロセス」をまとめてみたので、ぜひ読んでいただけると幸いだ。


ー目次ー 
1、入社前
2、入社後の出来事
3、私の中の葛藤
4、会社を辞めてからの心情


1. 入社前


2017年6月10日、私は家族・友達・お世話になった先輩方に連絡した。

あの日の感情は今でもよく覚えている。

そう。会社で最終面接を受けた15分後に”内定”を告げられ、人事部長と握手を交わした直後だった。

もう一つ他の会社から内定をいただいていたけれど、私は即決でこちらに決めた。それはあの時、俗に言う大手病だったからだ。それはそれは、心臓が飛び跳ねるくらい嬉しかった。周りの人に喜んで吉報を知らせた後の帰りの電車の中でも、胸騒ぎがおさまらなかった。

あの頃は様々なプレッシャーの中で、自分のことをじっくり相手に伝えるという、今では簡単なように思えることでも苦戦していたのだ。だからこの会社に入れて嬉しい!という喜びよりも、就活がやっと終わるというほっとした気持ちの方が強かった。


その時の面接のなかで、何を軸に就活しているのかを問われた時に、私はこう伝えた。

【将来、海外で働けるチャンスがあるかどうか】

【 女性でも活躍できる場であるかどうか】

「以上の2点を軸に就活しています」と。

すると、面接官の方から弊社では、グローバルに展開しているから、海外勤務も目指していけるよ、とお答えいただいた。

そして私は、気合を入れて入社したのだった。



2. 入社後のできごと



入社式や研修の中で、私は気付いた。まさしく体育会系の会社だ、、と。

教育係にあたる上司は、何事にも動じず、大ホールに響き渡るくらいの声量で社歌を歌ってみせたり、何百人の前で平気で新入社員を大声で怒鳴る、エリート人の集団だった。そして、同期は超高学歴のすごい人たちばかり。

そんな中、入社10日目にして、ある出来事が起こった。

それは、まだまだ研修真っ最中にあった面談であった。

部長クラスにあたる方が、優しく私に尋ねる。


部長:◯◯さんは、この会社でどういう仕事がしたいと考えている?

私:将来、海外勤務を目指したいと考えています。(簡略化)

部長:あー、この職種ではそれは実現できないよ。

私:就活の面接で、いずれチャレンジできる可能性はあるという風に聞いていたのですが、、

部長: そう言われたかもしれないけれど、職種を変えない限り難しいよ。


私は、唖然とした。

これが入社前と入社後のギャップなのかと。

面接で自分のしたいこと・意志を伝えたつもりだったが、違ったのだ。


そして研修が終わり、同期たちと一緒に営業部署に配属になった。

そこでは、やはり数字に向かって、毎日毎日電話でアポをとって最終的に契約をいただくとことをゴールに、毎日必死だった。プレッシャーは凄かった。ただ、1年目ということで上司のフォローや教育が手厚かったため、まだ責任をすべて私が持っていたわけではない。

ただ、”お客様の人生を預かる”というくらいに等しい、重い仕事に感じていた。

お客様あっての営業、お客様と深く会話し、顔色を見ながら最適なものをご提案するというスキルを学んでいく一方で、お客様に必要と思われていないものもご提案しなければならないという重圧に耐えるのが、すごくストレスになっていた。ご契約をいただいても、お客様の真の笑顔が見られるわけではない。あの頃は、目標達成の意欲だけで毎日動いていた。



3、私の中の葛藤



営業を始めて8ヶ月ほど経った時、ふと思った。


正直、営業は好きだ。(人と話すことが好きで、その会話の中でニーズを聞き出すことが得意な方だと思っていた。)

でも、成約いただいていたはずなのに、この仕事をやってて良かったと思う瞬間は一度もなかった。

なんのために働いているのだろう。

何を我慢して、朝の8時から夜の8時まで、ひどい時は朝の7時半から夜の10時まで会社に残って仕事をしているのだろう。

自分のしたいこと、自分のなりたい姿に近づけているのであれば、どれだけ多くの時間働こうが、満足感を得たり、達成感を得ることができるはずなのに、まったくゴールの見えない暗闇の中でただただ我慢してもがいている感覚だ。

営業とは、お客様が本当に必要なものを提案し、喜んで購入いただく。そしてお客様が見せる笑顔を目の当たりにした時に初めて、自分も幸せな気持ちになれるのではないか。

”海外で働きたい”という抽象的ではあるものの自分なりの夢は見えているのに、将来チャレンジできないとわかっていながら、このままここで続けるべきなのか。

いや、やはり周りが言うみたいに3年は続けるべきなのだろうか。

今ここで辞めたら、逃げなのか?


大きな決断に対して葛藤が続く中、最終的に私はこう答えを導いた。





自分の人生、自分で決める。

したいことをとことんする人生にしたい。後悔だけはしたくない。

きっと、お金や名声がすべてではないし、時間は有限。

何かを切り捨てることも大切。



「後悔するとしても、行動に移さないで思う後悔より、行動して思う後悔の方がよっぽどマシだ」という、高校の頃の友達の助言も頭に浮かばせた。


学生の頃は、”とにかく稼ぎたい!””良い会社に就いて周りによく思われたい!”とか本気で思っていた私が、180度変わったのだった。


そして私は、会社を辞めることに決めた。

今思うと、計画性がなさすぎると後から思うぐらい早く決断した。


こうして、私は直属の上司に辞表の意を伝えた。

 


4、会社を辞めてから思うこと。



正直、言う前はすごく怖かった。

なんて言えばいいのだろう、自分の意志を理解してもらえるのだろうかとかいろんな不安がこみ上げてくる。

そして、辞めるのが怖いと思った1番の理由は、先の見えない将来の道へ方向転換することを、自分自身で決めなければならなかったからだ、、


ただ、そんな不安を一気に消し去るように、辞職した後は開放感とやる気だけで埋め尽くされた。

今からなんだってできる、時間は自分の使いたいように使っていい。

学生の頃、あまり考えれていなかった自分自身の人生を、また自分の手で自由に設計することができる。

人生やり直せるのだ!!!とワクワクやる気に満ち溢れた。


今でも、辞めたことを後悔したことは一度もない。

私はその理由を、私自身こう考える。


1、業務内容に対して、楽しいとか、やってて良かったというやりがいを感じたことが一度もなかった。

2、 自分の進みたい方向がまったく違っていた。(仮にここで成長できたとしても、それは私のなりたい姿ではないと強く思っていた。)

3、自由な時間が無さすぎた。(平日は疲れ切ってご飯とお風呂で一日終わり、土日は研修の一貫であるグループでのプレゼンの準備や、取得しなければならない資格の勉強に追われていた。)そのため、自分の意志で何かを学ぶであったり、積極的に動くということがまったくできなかった。


あの会社に入社したことを後悔したことはまったくない。金融業界で働けたからこそ、得られたものは非常にいっぱいあって、会社や上司の方々には本当に感謝している。



すべてすべての決断が財産。

無駄なものなんて一つもない。


むしろあの時、辞める!と自分自身で決断したことで、自信がついた。



だから、声を大にして言いたい。





自分の人生は、自分で切り開くことができる!!!!




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