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じんときたノート

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心にじんときたノートを、そっと留めておきます。
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記事一覧

撮りがいのあるギャルに感銘をうけた日

撮りがいのあるギャルに感銘をうけた日

とかく変わったもの、突飛なものはネタにされやすい。

先日の話。成人式の前撮りにいった。前撮りとはいえ、この蒸し暑い時期に振袖とは珍しい。

聞けばおじいちゃんの体調がよろしくないそうだ。元気なうちに振袖姿を見せたいという御家族の心遣い。いい話だ。きっと黒髪で清楚でどこか古風な芳根京子みたいなお嬢さんが、はにかみながら待ってるはずだ。そう思い、ご自宅にうかがった。

芳根はいなかった。代わりと言っ

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忘れられない幸せ

雪が降らないまま冬が終わった。それでも夜は寒くって、外に出るのにコートとマフラーは必需品だった。水溜まりが凍らなくても、耳が痛くなくても、暖かいものが恋しくなる。

なにを食べようかな。

わくわくする。僕は幸せを探しに、バスへ乗りこむのだ。



飲み屋街は閑散としていた。人はまばらで、誰も深く酔っていないように見える。点々と光る提灯が寂しい。例のウイルスは意地悪だなとおもう。今日はコロナビー

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「なぜ書くのか」についての備忘録

「なぜ書くのか」についての備忘録

もともと、自分のことは「書くタイプ」ではないよなあ、と思っていた。

私が「書くタイプ」と聞いて思い浮かべるのは、小学生の頃に作文コンクールで賞を取りまくっていたような、まるで書くために生まれてきたかのように天性的天才的文才を持つ人だとか、映画や音楽のレビューを書かせたらピカイチで、ある特定の分野においては誰にも負けないような熱い情熱を持っている人だとか、世の中に対して何かれっきとした課題意識があ

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私は石ころみたいな写真が撮りたい。

私は石ころみたいな写真が撮りたい。

私がつくるものに向かうとき、それは自分の感覚(感情よりも先だったもの)であったり、外側からの刺激に応じたものであったり、自分の感情の発露であったりするのだけれど、

私を動かすものの大きな一つを、今日言葉にできた。何故かはわからない。ただの思い込みだと言われればそうかもしれない。誰にも白い目で見られてもまあ仕方ないと思う。使い古された考えでもいい、自分から出てきたものに生まれてくれた、ありがとうを

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君はあの人になれない。しかし、あの人も君にはなれない

君はあの人になれない。しかし、あの人も君にはなれない

子供の頃は運動神経。10代は顔の良さや話の面白さ。20代は学歴、年収、仕事のスキル。常に他人の人生が羨ましかったし、ずっと自分ではない他の「誰か」になりたかった。
しかし、どう足掻いても他の「誰か」にはなれないと気づいたのは、今の会社に転職してからだった。

手伝ってもらっても「ありがとう」ではなく「すみません」転職した会社は優秀な人が多く、尊敬出来る人が何人もいた。
性格も穏やかな方が多く、会社

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3つの理由で、私はスープ作りを続けているのだと思う

3つの理由で、私はスープ作りを続けているのだと思う

きのう12月25日で、朝のスープが丸8年となった。今日から9年目に入る。

「毎日スープを続ける秘訣は?」とよく聞かれるので、思いついたことを話す。でも、なかなか自分の腑に落ちる答えにはなっていない。
継続が素晴らしいことだと、わたしはそれほど思っていないのかもしれない。継続はあくまで結果でしかなく、何をどうやっているのかのほうが大事だ。

それでも、続けてきたものが大きな塊となって、人を感心させ

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式場カメラマンって何だろう

式場カメラマンって何だろう

定期的に、「結婚式の写真は引き受けるな」とか「結婚式の写真プロに頼んだけど下手だった」の話が永遠と耳に入ってくる。

【人様の一生に一度を簡単に仕事として引き受けるな】
【新郎新婦なら、下調べを怠るな】

これに尽きる。

これから結婚する人へ!とか、撮影お願いされた時にどうしたらいいか?とかのnoteではないけど、仕事にしていて毎回思うことを書いてみようかなと思った記事です。長いです。

私は婚

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役に立つより愛される、が生き残る秘訣

役に立つより愛される、が生き残る秘訣

世の中にどんどんSNSや個人間のネットワークが広がってきていますね。もうこの流れは止まらなくて、今までのピラミッド型の中央集権的な構造が崩れて、無数のアメーバ状のコミュニケーションが泡のように膨らんだり消えたりしています。

今でも芸能人はすごい強いコンテンツ力を持っていますが、それも過渡期な感じを受けつつあり、いわゆるアイドルメイキングみたいな虚像を作り上げる手法があまり通じないようになりつつあ

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起こした行動に「心」はあったか?

起こした行動に「心」はあったか?

ここ最近、noteを書くのが楽しくなくて、今月少しだけ更新をお休みしていた。

書くことが目的になってしまい、何のために文章を書いているのか、文章を書くことで何を得たいのか、分からなくなっている。

このままダラダラと続けるのは良くないと思い、敢えて習慣化していたnoteを辞めてみることにした。

最近聞いた話なのだけど、人は何かに投資し続けると、「これだけ続けたのだから…」と辞められなくなる

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「とにかく歩いてください。歩くことは考えることです」

「とにかく歩いてください。歩くことは考えることです」

明日の言葉(その16)
いままで生きてきて、自分の刺激としたり糧としたりしてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。

毎日なるべく歩くようにしている。

健康のためではない。
考えるためである。
自分の足で歩き、自分の目で見て、考えるためである。

それは40年前くらいに聞いたこんな言葉を、強く意識しているから。

とにかく歩いてください。歩くことは考えることです。

これはボクが浪

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うぬうぬと生きる。

うぬうぬと生きる。

うぬうぬと生きる。

5年前のことですが、夫が謎の腹痛によって1週間ほどの検査入院を
したのですが。その間、入院中の夫に「オレンジページ」と
「レタスクラブ」を買い与え、きっと暇であろうから
手塚治虫の「ブッダ」全巻をお見舞いに持って行ったところ、
夫は手塚治虫全巻を読み終えてこう言ったのでした。

「手塚治虫のブッダは貧しくても我慢して生きれば死ぬときは貧乏人は幸せで
金持ちは不幸になるみたいな

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プレゼントが届きました

プレゼントが届きました

先日、こちらの記事を公開した。

書いた理由は、過去のわたしと似たような思いをされてる方が1人でもいたら、届いたらいいな、という気持ちから。それと感謝と、自分への記録として書いたものだ。

沢山のスキをいただけるとは思ってもみなかったから、驚いた。

1日、2日経って、noteのタイムラインを見てたら、natsukoさんの新しい記事がアップされていた。

natsukoさんとは時々、noteやTw

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誰かの愛を笑わない。LOVE PARCOのコピーを見て考えた #pr

誰かの愛を笑わない。LOVE PARCOのコピーを見て考えた #pr

最近、わたしの世界は美しい。
何もかもが憂鬱ですべてを投げ出したい日があっても、涙が溢れてシーツがシミだらけになる日があっても、それでも世界を根本的に愛せる。そう思えるのは、わたしが人を愛せるようになってきたからじゃないか、と思っている。

……とか言ってみたけれど。

未だ「愛」がなにかなんて、本当はわかっていない。夫のことを愛しているが、何故愛するようになったのか、いつから「恋」が「愛」になっ

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