第1回公認心理師試験 問題7と解説

問題7

条件づけについて、正しいものを1つ選べ。

① 貨幣やポイントを強化子とした条件づけを二次条件づけと呼ぶ。
② 古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する。
③ オペラント条件づけはによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準と呼ぶ。
④ 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗が強い。
⑤ 古典的条件づけにおいて、逆行条件づけは順行条件づけよりも条件反応の獲得が良好である。

解説7

古典的条件づけとオペラント条件づけについては、ここに書いたのでそこを参考に。

臨床心理学にいる 2つの条件づけ

① 「代用貨幣(トークン)」を条件性の強化子とすることを、トークン・エコノミーという。一時強化子の使用によって生じる行動と強化の間の遅延を短縮することができる。効果の持続性も高い。「二次条件づけ」ではない。
② 古典的条件づけは、条件刺激(餌)と無条件刺激(皿やベル)の連合によって、無条件反応(唾液)が生じる。
③ 「オペラント水準」をという言葉を聞いたことはないが、他の選択肢がなければコレ。保留。
④ 間歇強化(部分強化)の方が、消去抵抗が強い。逆。
⑤ これも逆。古典的条件づけは順序の方が、オペラント条件づけは逆行の方が、良好な結果を示す。
正解は、消去法的に③。オペラント水準という言葉を知っていれば自信を持って、知っていなくても回答できる(ような気がする)。

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