ぬるら

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    天使は俺の脳内にいる『NEEDY GIRL OVERDOSE』プレイ感想

    幼い頃、怖い話の本を読んだ後にトイレにいくと、窓の向こうの暗闇からおばけに覗き込まれるような気がしていた。 『NEEDY GIRL OVERDOSE』をプレイして、こっそりと向こう側をのぞき込んでいるつもりが、いつの間にか向こうの世界に引きずり込まれている、そんな感覚を思い出した。 このゲームの流れは、「あめちゃん」を最高の配信者へ導く育成シミュレーションだ。作品全体をつらぬくダーティーな雰囲気、理不尽なイベント発生による育成プランの崩壊。 ほぼマウスで完結するストレスフリ

      • にゃるら日記で、「ととのう」~人はわかり合えるのか?~

        にゃるらさんの日記は、どことなく雰囲気が富野監督の作品に似ている。 俯瞰するように客観視する第三者の冷めた視線と、ある種のあきらめを自覚しながらも、望んでも届き得ぬものに手を伸ばそうとする姿勢。冷水と温水を交互に浴びせかける文章だ。読んでいると、思考が「ととのって」くる。 人はわかり合えるし、わかり合えない。 富野監督も『「他者と完全にわかり合えるニュータイプは生まれる」と30年間がんばって、ガンダムをつくることに挫折したトミノがいる。』とコメントしています。 (引用元)

        • にゃるら日記は詩的素敵しゅき

          というツイートがありました。 平穏な暮らしが忍び寄ってくるのは、意外と悪いことではない……のかも? 富野監督の人生相談、『富野に訊け!!』でも、<結婚というのは「生活」と密着している>というコメントがあります。 <結婚>と<健康>、両方サブカルっぽくないうえに「生活」と密着しているので、無理やりですが<結婚>を<健康>に入れかえて考えてみます。 <健康>はスナックバス江のタツ兄の鉄板ネタであるように、加齢とともに威力を増していく話題です。その反動として、「生活」感がつきま

          • 君の文章レボリューション:『みんなのユニバーサル文章術』

            安田さんの新書は何冊か読んだ。彼の文章はいつもスッと、読み始めることができる。なんというか、行き届いているのだ。近所へ、フラっと買い物へ行くように、肩肘張らずに読みはじめられる。 『みんなのユニバーサル文章術』では、副題に”今すぐ役に立つ”とあるように明日を生き抜くための技術(と、滋賀県情報)を教えてくれる。雲をつかむようなぼんやりとした教えではない。根気さえあれば実践可能なロジックで貫かれた技術だ。 直前の文章と矛盾するが、ロジックだけでは説明しきれない感覚的な部分にもコ

            映画感想:カッコよさの詰め合わせ『忍者武芸帖 百地三太夫』を観ろ!

               ストーリー自体は淡白な、ありふれた仇討ちモノです。ただ、シーンがとてつもなく素晴らしい。父を殺した相手への復讐を誓う主人公。単純ですね。そのストーリー構造の堅牢さゆえに、アクションシーンの視聴に集中できる。  迷彩服を着た忍者が出てきますから、時代考証なんて野暮なツッコミはなしで観ましょう。飛行機もない戦国時代が舞台なのに、戦闘シーンは平面ではなく、まるで宇宙戦のような空間戦闘です。忍術なので……。木を飛び移っての攻撃や大ジャンプ、特に合体技のシーンは合体ロボ顔負け

            にゃるら と ウッソ・エヴィン

            「どこみりゃいいんだよ!」  『機動戦士Vガンダム』に登場するパイロット、オデロ・ヘンリークが宇宙でのモビルスーツ戦を体験して吐き捨てたセリフは、こんな感じだったはず。  オデロは、初期から登場するキャラクターで、主人公ウッソの友人です。ガンダムとガンブラスター、乗る機体は違うけれど同じモビルスーツパイロット。同じ土俵にいます。  敵味方が混じり合い、全方位警戒しなければならない状況でも、ウッソは何をすべきか、どう動けばいいのか自然体で分かっています。オデロだって、比較的