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言葉は、時間差の魔法みたいだ。

当時言われてピンとこなかった言葉が、時間を経てじわじわ効いてくることがよくあります。よくあるというか、そんなことしかない人生な気がしています。

就活生時代から、アドバイスチックな言葉をたくさんもらってきました。社会人になってからも、マインド・スキル両面において豊かな言葉をもらってきました。

「背伸びしなくていい。目の前のことに集中して取り組むこと。」
「走りながら考える、でいいんじゃない。」
「どんなあなたもあなただよ。」

もらった当時は、あんまり腹落ちしなかったんです。
うーん、そうなのかなぁ。頭ではわかるけど。。あんまり入ってこないなぁ。相談したときスッと入ってきて力をくれる言葉と、あまり入らず置いておいてしまう言葉があります。「今の自分には合ってないのかな」と一旦処理してしまう言葉。

でも、入ってこなかった言葉がわたしの糧になっていないわけではないなぁと思うのです。

上司面談で、こんな一幕がありました。
今週の気づきや今の自分のスタンスを話したとき、「それは、誰かから言われたことのある言葉?自分で導いた言葉?」と聞かれました。

うーん、と考えたあと、わたしは「自分で導きました。」と答えました。
一瞬意外そうな顔をされたあと話が続いたのですが、途中で「あれ、いや、前誰かに言われたかもしれない。。」という気持ちに。
というか、わずか2週間前に目の前にいる上司から言われていたと思い出したのです。そう告げると、「そうだね、ずっと言っていたことだね。きっと、今ありのまま受け取れる器になったんだね。」と言ってもらいました。

これ以外にも、思い返してみるとある日ふと「あ、今の状況って前〇〇さんに言われたことだな。」となる経験がたくさんあります。今いきいきと発している言葉も、かつて誰かにもらったものかもしれません。

誰かからもらった言葉って、時間差で届くことがとても多いように思います。今の自分より少し先のフェーズで発された言葉は、そのときの自分には刺さらない。しかし、刺さらないものが「自分にまったくそぐわない」とは限らないんですよね。自分と相手のフェーズによって、今刺さるのか、未来で刺さるのかが変わるのだと思います。

誰かから言われた言葉だけでなく、自分の発する言葉もそうなのだと思います。誰かに寄り添いたくて、励ましたくて、勇気づけたくて発した言葉が、いまいち刺さらないこともあるかもしれません。「力になれなかった」としょんぼりするのではなく、「いつか時間差で届くかもなぁ」と思えると気持ちが楽になりそうです。

きっといつか誰かの糧になる言葉を、誰も彼も残しています。すぐにはタメにならない言葉は存在します。どうしても、絶対あると思います。でも、いつか花開く。言葉は、そんな時間差の魔法なのだと思います。

刺さらないから、と諦めるのではなく、言葉をもらうこと、言葉をかけることを恐れずに生きていきたいなと思います。時間差の魔法が発動するかもしれないから。

魔法が発動したら、人生がもっと豊かになるかもしれないから。




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