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"書く"というご自愛。

「何のために書くか」という問いに対してはさまざまな解があると思いますが、わたしが思う解の一つに「自分を整えるため」があります。

むかしから、感情が荒ぶると書いて発散する癖があります。笑
最近はnoteも始めたので、ここで一度"書く"という行為を改めて整理してみようと思います。

書くことがもたらす2つの効果

まず、個人的に書くことには2つの効果があると思っています。

一つは、書く行為そのものの癒し効果。
手を動かして何かを紡いでいく、「書くことに集中する」行為自体が自分を癒してくれる。運動してすっきりするのと似たような効果だと思います。

もう一つは、自分を整えられる効果。
なんとなく考えていたことも、考えないように蓋をしていた何かも並べて書き出せば、クリティカルな痛みや価値観に気がつける場合があります。

わたしは強い感情をきっかけに書き始めることが多いですが、ふとした疑問や気付きから書き始める人も多いと思います。
本質は変わらないと思うので、感情がきっかけの場合を例に、"書く"というプロセスを追ってみたいと思います。

書くことは自分との対話

辛い、苦しい、しんどい、訳が分からないくらい悲しい、誰かに対して驚くくらい怒っている。
感情に振り回されてへとへとになりそうなとき。

そんな場面が、生きていると何回も訪れます。

わたしの場合、人に話したり身体を動かして発散したりするより、
"書く"という自分との対話を通して「何に悲しんでいるのか」「何を求めているのか」を発見していく方法をとるようになりました。

考えてもなぜそんな感情になっているのか分からない、もしくは考えるのも疲れてしまったとき、何となくノートを開いてペンを握る。

何でもいいから書き始める。
誰のためでもない自分のための文章です。汚い言葉が出てきても、論理的じゃなくても、書かれたものが自分にとっての真実。

「何を感じているのか」「何があったのか」「何にそんなに傷ついたのか」「一番深い傷つきはどこなのか」
書いて書いて、考えると同時に書いていく。「考えている」感覚もないままただ書いていく。
思考スピードの方が上なので多少の書き漏らしもありますが、気にせず書いていく。

書いてるうちに、涙が流れるときもあります。「いやだ。いやだ。」しか書けないときもあります。
大事なのは、紙面の上でちゃんと思考を解放してあげることだと思います。紙面の上でなら、人は自由になれる。

発散が緩やかになってだいたい書き終えたら、
書いたものを眺めて思考を整理してあげる。
今回反応した自分の大事な価値観に気がついてあげる。

この一連を繰り返して、出来るだけ感情に蓋をすることなく生きていけるようになった気がします。(体力のいる行為なので、毎回サクサクできるわけではないですが…)

noteを"書く"ということ

では、noteを書くということは、どんな意味をもつのでしょうか。

ペンで書くこととキーボードで入力することは、行為に集中する意味では同じ効果をもつと思います。

ただ上記の「書く行為」と明確に違うのは、自分以外の読者がいることです。
noteを書き始めた当初、「誰かに読まれるかもしれない」と緊張してなかなか筆が進みませんでした。

イベントレポやノウハウ系のコンテンツなら別だと思うのですが、
ただ自分の考えやまとまりのない何かを書きたいとき、どこまで自分を解放していいのか判断に迷ったからです。

おそるおそる書いて、公開してみる日々。

最初は不慣れな書き方でしたが、だんだん紙とペンで書いていたのと同じ感覚を味わうようになってきました。自分が何を感じ考えているのかを、書く行為を通じて整えていく、対話の感覚。

ぽつぽつ「スキ」をもらうと、さらに不思議な感覚になりました。

自分との対話で生まれたもの、あるいは対話そのものが、だれかに届いている。

noteで書くことには、3つめの効果があると思うようになりました。
それは、「書いたものが誰かに届く癒やし」です。

承認欲求と被る部分もあるのかもしれないですが、もっと根源的であたたかい喜びだと感じます。自分の中だけに閉じ込めていた対話が、だれかの心に何かをもたらしている。

noteを書くということは、「書いてスッキリする」、「書いて思考を整理する」以外に、読んでくれる他者がいるから成り立つ効果があるかもしれません。

最後に

書くことは、ご自愛だ。と思います。

誰かのためではなく、自分の癒しのための文章。
自分を大切にしてあげるために必要な時間。

それが巡って他者の目に触れれば、誰かを癒すこともある。
それは、とっても素敵な循環だと思います。

まずは自分を大事にしてあげる。
そのためにわたしは、"書く"ことがもたらしてくれる癒しを忘れずにいたいなと思います。


▼ほかにもいろんなご自愛があるな~とかとか。




ここまで読んでいただきありがとうございます! いただいたサポートで、自分へご褒美あげたいなと思います。