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ファルコン&ウィンター・ソルジャー観たよ

【ネタバレ注意】

夏休みに入って丸一日暇だったので、ディズニー+に登録してファルコン&ウィンター・ソルジャーを一気見しました。1話あたり1時間×6なので半日もあれば終わってしまうボリュームなのは最適だった。結構面白かったので良かったところと気になったところを簡単に書き連ねていくよ。

ざっくりあらすじ。舞台は「エンドゲーム」から数ヶ月後のアメリカ。エンドゲームではキャプテンアメリカことスティーブ・ロジャースが引退し、同時にシンボルでもある盾をサムに託すところで物語が終わるんだけれど、その後、盾とサムはどうなったのー?というお話である。

とっても良かったのが物語の舞台設定。そこ掘り下げるんだ!と思った。インフィニティ・ウォー→エンドゲームではなんやかんやあって全世界の半分の人類が一気に消滅して、5年後一気に復活することになる。ファルコン&ウィンター・ソルジャーの世界観は一気に30億人減るのもヤバいけど、一気に30億人増えるのも世の中ぐっちゃぐちゃになって難民だらけになるよねという感じなのである。まさに混沌。どこから手をつけていいかわからないのだ。

この、「問題は解決したけれど、世の人々の生活は簡単に元には戻らない」世界観がとっても斬新でMCUらしくて好きだ。

話が一気に逸れるが、かつて少年ジャンプで連載されていた名作「SKET DANCE」をご存知だろうか?この漫画には主人公たちがギャグ回で部室を爆発炎上させてしまうオチで終えた次の回で、学校の理事会に招集され、爆発の原因を尋問され、部の解散の危機になるというエピソードがある。ギャグ漫画のお約束である、何かがアクシデントが起きても次の回では元通りになることを外してくることが当時かなり面白くて印象的だった。

MCUの世界観はギャグではないが、一般的には世界が元通りになってめでたしめでたしで終わるところを、現実は課題の解決がとても困難であることを描いてくれることがとても斬新に思える。このリアルさは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でも現れていた。アベンジャーズは「エイジ・オブ・ウルトロン」での戦闘で国一つを浮き上がらせた挙句、粉々に破壊してしまう。そこでの民間人への甚大な被害を受けて、アベンジャーズが国連の監視下に置かれることが物語の始まりになる。「シビル・ウォー」もアベンジャーズが世界を救った裏にも犠牲になった人々がいるというリアルさを厳しく突きつけていたのだ。

そんなわけで「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも人口が一気に増えたことによる難民問題やアメリカに根付く人種差別など現実世界とリンクするような様々な問題をテーマにしている。フィクションではあるのだがドキュメンタリー寄りの要素もあり、息苦しく感じてしまう人もいるかもしれない。それでもMCUらしい豪快なアクション要素もあるのでしっかりエンタメ作品として楽しめたと思います。

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