オランダ教育講演会に参加して

1月11日。10日ほど前だが日記メモがてら書いておく。

一昨年くらいから難民支援やアートへの関心からオランダに関するプロジェクトや人に出会う機会が高まっている。SHIBAURA HOUSEではオランダ王国大使館が後援するnl/minatoもその一つだが、この日はオランダ教育後援会だった。多様な教育を提供するオランダ教育には日本からも注目が集まっている。オランダの教育は憲法23条で「設立の自由」「理念の自由」(宗教教育などが可能)「教育方法の自由」が保障されている。小学校は公立学校の他に、カトリック、プロテスタント、イスラムなど宗教教育を色濃くした学校や、さらに全体の学校の一割を占めるオルタナティブ・スクールを選択できる。オルタナティブ・スクールは、イエナプラン、モンテソーリ、シュタイナー、ダルトンなど子どもの可能性に合わせた教育プログラムが展開されており、つまりは3歳から小学校選びが開始される。研究大学や職業大学への進学を見据えて12歳には人生が決定される教育プログラムには、賛否あるらしいが、それだけ実は学歴社会でもあったりするのだそうだ。

オランダ教育の利点は自己決定や自己肯定感を高めたり、本人の資質やスピードに合わせた教育を受けられる。とにかく多様なゆとり教育である。欠点は低賃金で教師不足なのでストライキが多く授業が潰れてしまう。教師の待遇が悪さは教育の質の低下に繋がり、学期途中で辞めてゆく教師も多い。移民の多い地域の学校では言語の習得など移民にとっては手厚い支援は受けられるが、レベルの高い進学を目指す子どもにとっては教育の質に差が出てしまうことは避けられない。話を聞けば聞くほど子どもを大人扱いして自己決定を促し、学問やエンパワメントの教育は充実しているが、同時に自己責任のサバイバルを求められる気もしないでもないオランダ教育。教師が保護者と教育のスピードや内容を共有する機会も少なく、しかし12歳で進路がほぼ決まるプログラムは、教育を「サービス」的に考える日本人からしたら日本と真逆な印象を受けるそうだ。宿題も生徒による掃除も無いことに違和感を持つ保護者も多いそうだが、教師は労働者であるしストライキをする権利もある。勉学と関係ないことを子どもに強いることもしたくない。子ども幸福度世界一の国、オランダはそうやって設計されている。将来、私に子どもが出来てもしご縁があったら、保護者の都合ではなく、子どもの自主性や自己決定権とよく相談してオランダ教育について考えたい。

私が通った幼稚園はシュタイナー教育を実践していた。日本でも雑誌「クーヨン」の影響で、90年代にシュタイナー教育が加速度的に流行ったという。入園したのは80年代後半なので私の母も育児について考え抜いた上で入園させたのは先見の明であった。とにかく勉強が嫌いな子だったので今思えば一人で山にいても川にいても放っておいてくれた幼稚園に感謝している。

夜は田町のくまざわ書店へ寄って、そのあと田町駅を超えて三田を散策した。慶応大学の三田キャンパスからも近く、学生服の店が並び、カラオケも安い。酒場やうまいメシのある町としては盲点だった。気になるホルモンや串揚げも見つけたので次回は訪れることにしよう。


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