愛犬のこと

実家で飼ってる犬がたぶんもうすぐ死ぬらしい。

17歳、人間で言うと約90歳のおじいちゃん、いや100歳いってるんじゃないかと思う。

家に来たのは小2の頃。何気なく行ったペットショップに君がいて、兄弟に尻尾をかじられて尻尾が半分しかなかったね。きっとその時から私に似て臆病で歯向かうことができない優しい性格だったんだね。「白と黒どっちにする?」って言われてえ?飼ってくれるの?っびっくりした記憶がある。両親共に動物大好きだったし、その前にハムスターも二匹飼ってたから犬はなんとなく欲しいよね〜って話もしてたんだけど、まさかその日に飼えると思ってなくて。「んー白!」見た目の可愛さももちろんだったけど性格の気弱さがうちの家族になんとなくぴったりだった。車で帰る間、段ボールに入れられた君がこれから家にくることが嬉しくてたまらなくて何度も何度も中を覗いた。

お母さんに一番なついてて、その次が私、お父さんって感じだったんだけど散歩は7割お父さん担当、2割お母さん、1割私。だからなつかれてないお父さんもお父さんなりに世話をしてた。(笑)

おじいちゃんちにいって脱走して車で探し回ったこともあったし、海で溺れたこともあったし、花火とか雷の音が怖くて吠えてることもあったし、お風呂に入れた後に凄い勢いで走り回ってる時もあったね。帰ってくるといつも飛びついて尻尾張って喜んで、悲しい時はいつも傍にいてくれた。心配した顔で優しく寄り添ってくれる君に何度救われたことか。

こうして元気にしていた時を思い返すと本当に涙がこみあげてくる。

社会人になってかららあまり秋田に帰らなくなった、というか帰れなくなった。年に3回帰れれば多い方。その数回帰るたびに君が弱っていく。出迎えもなくなって階段も上らなくなって名前を呼んでも反応してくれなくなった。先週ついに歩けなくなったって話を聞いた。動物を飼った以上死と向き合うのは避けられない事なんだけど、何度か想像したこともあるし分かってはいたけど、やっぱり悲しいんだ。

そういえば小さい頃からの夢は「ペット屋さん」大体周りの女の子はケーキ屋さんとかお花屋さんとかそこらへんを書いてたんだけど、私は高校三年生までペット屋さんだった。今は色々考えて保育士をしているけどいつか必ず叶えたいなって思う。対象が君じゃなくてもひとりひとり大切にできる自信がある。ここまで思いを綴ったら尚更そう感じた。

ちょっと締め方がわからないんだけど今日までの気持ち。

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