デザイン経営って結局なにか
経済産業省・特許庁から「デザイン経営」宣言にまつわる資料が公開されました。(一番下にリンク貼ってあります)
読みものとして面白いのでぜひ読んでいただきたいのですが、結局のところ「デザイン経営」とは何なのかを、僕なりに解釈してみたので書き残しておこうと思います。
デザイン経営とは
①「金」ではなく「人」を起点に考える
②「Why」を体現し、社会に伝える
なぜデザイン経営が必要になったか
①ビジネスとソリューションの変化に適応
②「モノ」ではなく「イズム」を買う消費志向の変化
「金」ではなく「人」を起点に考える
製品を出したら売れる時代は、とうの昔に終わりました。
むしろ、その時代を知らない世代が社会を引っ張っていく時代です。
「車」「家電」「住宅」・・・
市場や業界の中だけで差別化を図れば、他社に対して優位性を保て購入してもらえるという考えは通用しなくなってきています.
人は、市場ごとに活動していません。
人は、喜んだり不満を感じたり、自分の人生を生きています。
当たり前なようで、置き去りにしまっていた価値観。
人間が勝手に区切った市場や業界。
そこから生み出される「金」ばかり見ていると、今を生きるぼくたちの価値観とは大きくずれて、近いうちに見捨てられてしまうでしょう。
こうしたビジネスとソリューションの変化に適応するためには、
ビジョンや戦略といった根本的なレイヤーから、「人」に正面から向き合い、対話し、伴走することが必要なのです。
余談ですが、
昔よりもはるかに便利になったにも関わらず、幸せだと感じる人は少なく、心は豊かになっていない。
このままでは、未来を担うこどもたちに素晴らしい世界を見せられません。
人を起点に考えることは、一人一人が自分らしく生きられる世界を創造できる一歩になるんじゃないかなと思うんです。
「Why」を体現し、社会に伝える
モノやサービスがありすぎて選ぶのも一苦労です。
私たちの欲求のほとんどはスマホの1クリックで解消できます。
そんな魔法のスマホですら、数多くのメーカーが参入し選び放題という状態です。
機能的にはどれも似たようなもの。
どんなに安くても、綺麗に撮れるカメラもすぐに連絡が取れるLINEも暇つぶしのゲームも付いてきます。
どれを手にしても機能的に満足できる今の時代、
ぼくらは機能で選ぶのではなく、自分の生き方を表明できる企業の文化(Why)で選び、お金を払うのです。
ものすごく単純にいうと、iPhoneを買うということは、Appleの洗練された文化を購入し、自分も洗練された人間だと他者に表明できるイメージ。
文化を感じられない企業の製品やサービスは選択肢にすら上がりません。
文化(Why)は、日々の意識と行動でじわじわと伝わっていきます。
会社が掲げるビジョンや文化(Why)にそった仕事ができているか、自問自答しなきゃなと自分に戒めました。(うっ
デザイン経営は生命線だ
「金」ではなく「人」を起点に考え、「Why」を体現し、社会に伝えることは、経営の生命線になります。
もちろん数字も大切なので切り捨てるのではなく、and思考で両輪動かしていけると強い企業になるんだろうなと思いました。
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今回は、「デザイン経営」について書いてみました。
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2018年5月「デザイン経営」宣言
2020年3月「デザイン経営」ハンドブック
「デザイン経営」の課題と解決事例
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